テーマ:"あすの日本を考える"(493)
カテゴリ:物申す
(ロケ風景 砂浮琴撮影) 選挙の時期になると、支持率とか市民の意識調査っていうのをよくやっている。 国民の意識というか関心事は、今回も福祉の充実とか経済政策とかが中心で、 震災復興や領土・安全保障という意識はもはや薄い。 この国は、"この国民"にして"この政治"なのだと、つくづく感じる。 日本国民の意識は、この期に及んでも「経済=自分たちの豊かさ」だけを求め、 被災者を置き去りにしてでも自分たちの「権利」として医療や福祉の心配だけをする。 砂浮琴は常々、無知と無関心は"罪"だと思っている。 たとえば、沖縄は基地リスクを強いられ続けながら、国の安全保障の一翼を担う。 北朝鮮がミサイルを打ち上げるときは、沖縄はお決まりのコースとなるし、 目の前は尖閣諸島だから、海上での漁は日常的に危険に晒されているし、 米軍基地は、子供たちが通う学校や病院の直ぐ隣にあるんだ。 なのに、他府県に住む人たちにとって、平和と安全はタダで手に入るもので、 沖縄や島根や北海道の人たちの気持ちには無関心で考えもしない。 そもそも、国が果たすべき最優先は、国家の独立主権を保つ安全保障。 国は、領土の安全を図って対価として税金を得、さらに外交で国益を守る。 安全は、手に入れるには苦労が必要で、ともすれば簡単に失われてしまうものだ。 国民は、いわば自由と安全をお金で買って、この国に暮らし、 そのうえで、自分の幸福や豊かな老後のために働いているんだ。 今まで、無知や無関心、あるいは見て見ぬフリをして、 他の人たちに負担を強いてきた事を色々と思い返して欲しい。 自分が暮らす街の電気のために地方に原発を押しつけ、 子供の学校や病院に、米軍機が墜落する危険は沖縄に押しつけ、 漁で拿捕される危険は島根や北海道の人たちに押しつけ、 被災地の、瓦礫の受け入れは拒んで自分の安全だけ最優先。 原発は止めろ騒ぎ、施設を取壊した核廃棄物は自分たちの近所はお断り。 見栄っ張りで、幸せは独占したがり、苦労は他人に押しつけて、 権利だけ主張して、責任は自分にないというのが今の日本人なんだね。 まさに、この国民にしてこの政治だ... これが、今の日本国民の本性なのだから、政治はそんな国民の写し鏡だ。 こういう政治を国民が望み、日本政府が続けるなら、きっとこの国は滅ぶ。 今回、投票所に行く前に、もう一度色々と考えてみないといけないと思う。 それほど豊かでなくても隣近所で助け合って、毎日ご飯が食べられて学校が楽しくて、 みんな精一杯働いて、夢が沢山あったあの頃の日本は、どうしたら返ってくるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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