感動の季節
★体操のNHK杯。5月5日に男子の個人総合の決勝戦の様子が生中継で放送されました。この大会は五輪代表決定の選考会も兼ねていて、このNHK杯とその前に行われた全日本選手権での成績によって日本代表になれる選手が決まるという大会。内村航平選手は既に全日本の時の成績で代表に選ばれていましたが、この大会にも出場。内村選手の成績を抜いて、他の選手たちの中から4人選ばれるという状況でした。今回日本は、世界と比べて弱いとされる鉄棒とゆかの種目に重点を置いて選ぶため2大会でこの種目で1位を取り、尚且つ総合で11位以内に入ってる人は優先的に考慮されるという条件がありました。その種目だけ強くても世界とは戦えないので、11位以内に~という条件がつくのですね。そんな中、我が静岡の星・水鳥寿思選手も出場していまして、全日本では鉄棒の成績で1位だったものの今大会で11位以内に入ることができず代表を逃しました。年齢的にももうベテランな上、ここ数年はずっと怪我に悩まされ続けていた中での最後のチャンス。腕の怪我は完治していなかったけど、手術をしてしまうとこの大会に間に合わないということで手術はせずに挑んだそうです。アテネオリンピックの時には団体で金メダルを取ったメンバーの一人。次の北京オリンピックでは代表になれず、ロンドンを目指す決意をしての今度の選考会。惜しくも14位で終わり、オリンピックへの望みは消えました。大会終了後、引退を表明した水鳥選手。あれだけやったのだから悔いは残らないのでしょう。さっぱりした表情でインタビューに答えていたのが印象的でした。代表に選ばれた選手ですが、まず加藤凌平選手がとても良かったです。加藤選手はまだ18歳と若く、しかも顔がキレイです。ゆかの成績が2大会とも1位で、総合でも5位だかに入りました(メモってなくて忘れちゃった)。若いせいもあると思うけれど、演技の雰囲気が朗らかって感じがします。溌剌としてるというか。かつての内村選手にちょっと似てるなと思いました。今の内村選手はもっと貫禄ありますけど、当時まさに彗星のごとく現れてさらっと優勝していった内村選手に似ています。気負いがない感じ。内村選手は今も気負いがないですねwそれから田中兄弟。女子の日本代表にも選ばれて今や有名になった田中理恵選手のお兄さんと弟さんも代表に選ばれました。3兄弟そろってのオリンピック出場。これって本当に凄いことですよね!テレビ見てて大興奮してしまいました^^先に代表を決めていた理恵選手が客席で応援する様子が何度も映っていたのですが演技と点数が出るところは怖くて見れないと言って、祈るようなポーズで目を瞑っていました。お兄さんと弟さんも、自分だけ落ちるわけにはいかないとプレッシャーもあったでしょうけど気も引き締まったことと思いますわ。特に先に兄・和仁選手がほぼ代表確実にしての、弟・佑典選手が会場内での最終演技をした時のあの緊張感と言ったらなかった。本人もお兄さんお姉さんも、わたしも、手に汗握って応援してました。息が止まるかと思っちゃったよ。無事3人そろっての代表決定。ちなみに和仁選手は総合の順位で高ポイント。佑典選手は鉄棒での成績を評価されての選出。残る一人は、内村選手の大学での同級生(且つ今もチームメイト)・山室光史選手。内村選手ばかりが注目される中で奮起しての代表決定。本人だけでなく、内村選手も大喜びしてましたね~山室選手は総合ポイントで選ばれました。凄く安定感のある演技で好印象の選手です。こうして内村選手含む5人の日本代表選手が決まりました。決定後のインタビューが面白かったな~wみんな笑いを誘ってましたね。内村選手は余裕すぎですwwちなみにこの大会で優勝したのは内村選手です。ついで田中兄。ついで山室選手。内村選手は4連覇ということで、やっぱり飛びぬけてますね。演技を見てもオーラが違うなと言う感じがします。生で見たらもっと凄いんだろうなあ。安定感と迫力がけた違いです。飄々としていてね。とくに鉄棒ではそれがはっきりしていると個人的には思います。異世界のできごとのよう。後半で大相撲について書くつもりですが、まさに横綱といった感じでした。圧倒的。もちろん内村選手にもムラがある時もあるけれど、それでもそれを不安に感じさせないなにかがある。本当に逸材なんだなあと痛感する。オリンピックで大活躍してくれることを期待しています。内村選手以外はみな初五輪。強豪国にどう対抗していくのか、本当に楽しみ^^ちなみにですが女子の代表も決定していまして、ほぼ安定の、予想通りのメンバーでしたね。田中理恵選手・美濃部ゆう選手・寺本明日香選手・鶴見虹子選手・新竹優子選手の5人。田中選手と寺本選手以外はオリンピック経験者。前回団体で5位に入る健闘を見せた日本代表ですから、今勢いのある田中選手もいることですし更に上位に食い込む活躍を見せてほしい。結果だけがすべてではないと思うけれど、でもスポーツである以上は結果は大事だと思いますもの。選手たちも結果を出そうと努力しているのだから。終わってから、結果が振るわず、でも頑張ったよ!感動したよ!というのは良いけれど始まる前から結果を求めるのをやめてたらやる意味ないよなぁと思っちゃいます。これは選手たちの話でなくてね。選手たちは上を目指す以外のことはしてないはずですもの。応援する側の話。結果を出してこそというよりは、良い結果を望んでこそのスポーツだと思いますから。無責任にプレッシャー与えて、結果出なかったら凄い勢いで批判するというのは問題外ですが。そういう人ってここぞとばかりに「日本を背負ってるくせに責任感がない」とか言い出すんだよね。何を分かってるんだ、と。いや、わたしも何も分かってませんけども。だからこそ、精いっぱいの結果を期待して全力で応援するわけですよ。そして終わったら、お疲れ様!良いものを見せてくれてありがとう!と言いたいわけですよ。・・・このくらいでやめておきましょう。次。★大相撲五月場所波乱の15日間となりましたね~!まず白鵬が早い段階で怪我をして成績が振るわず。稀勢の里、栃煌山、旭天鵬が3敗で優勝争いをする中、琴欧洲が足の怪我で休場。稀勢の里が負け、栃煌山が琴欧洲の休場により不戦勝。この時点で4敗で並んでいた白鵬・隠岐の海・碧山の優勝の可能性が消える。旭天鵬が豪栄道に勝ち、旭天鵬と栃煌山の優勝決定戦へ。栃煌山を破って、旭天鵬が37歳にして初優勝!花道を引き揚げてくる旭天鵬の涙にもらい泣きで号泣!出迎える若い力士たちも関係者もみな涙で、旭天鵬の人柄が想像できる。いろいろラッキーな条件があったとは言え、それでも優勝したのは実力ですから。旭天鵬は日本に帰化していたそうで、久しぶりの日本人力士の優勝となりました^^白鵬は怪我を負いながらも「横綱としての責任」と、最後まで休場しませんでした。そして同郷の大先輩・旭天鵬の優勝を自分のことのように喜んで、優勝パレードでは自ら旗手を務めたいと名乗り出たそうで、並んでパレードしてましたね~感動してばかりで疲れちゃいましたwモンゴル人としてはパイオニア的存在の旭鷲山と旭天鵬。当時は外国人力士はハワイ出身力士が目立つ存在でしたね。現在では強いモンゴル出身力士がたくさんいて、横綱にまでなりましたが、当時は本当に大変だったんだろうなあと思います。と、ここまでは良いのですが、琴欧洲についてけっこう酷評してる人が多いですね。でもわたしはそんなことは言えない。勿論残念ですよ。琴欧洲好きだし頑張ってほしい。いい成績残してほしいと思うけど今回の休場だってどうしようもないでしょう。白鵬も怪我をしているのに最後まで出たんだ、琴欧洲も見習え!という意見が多かったですが怪我の部位も違いますし、一概に出場することが良いこととは思えません。琴欧洲は足に怪我を負いました。勝てなくても出る、という選択は可能だったかもしれませんが、そんなことして今後どうなるかよくよく考えた結果の休場だったのでしょう。琴欧洲が休場を宣言するのが、取組を変えられるギリギリのタイミングより遅かったために、優勝争いに絡んでいる栃煌山が不戦勝となりました。4敗の力士にとっては、栃煌山・稀勢の里・旭天鵬の3敗の力士たちの結果によって優勝の可能性も出てくるわけです。3敗の力士たちが全員負けて、自分たちが勝って4敗を守れれば、そこでの優勝決定戦の可能性が・・・そういう意味で、琴欧洲の休場による不戦勝は影響力があった、と。確かにそうなんですが、そんなこと言っても始まらないと思うのですよね。琴欧洲だって「痛いし出るのやめちゃお^^」とか言って休場してるわけじゃないのだし。怪我をおしてでも出るのが美徳みたいなそういう日本人の考え方って危険だなと思うなぁ。白鵬は立派だと思うけれど、条件がそれぞれ異なるのに全員がそれをすることが立派なことだとは思えない。外野は好き勝手言えます。わたしのこの意見にしろ、自分に責任のない場外からやいやい言ってるだけですもの。本人たちが一番意味も重みも分かってるでしょう。それはそれとして、琴欧洲にはもっと頑張ってもらいたいです。応援してるんです。あと隠岐の海も応援してる。顔がキレイなのも素敵よ^^w白鵬もね。怪我を治してまた圧倒的な相撲を見せてほしい。本当に白鵬には頭が上がらないね。他の日本人力士及び大関陣もがんばれ!!だんだん面白くなってきたんだよ!今が頑張り時だよ!これまた不甲斐ないって批判してる人多いけど、これだって本人たちが一番痛感してるでしょ。中にはホントにやる気ない人いるのかもしれないけどさ、ほとんどの人が全力でやってるでしょ。今は。上記の怪我の話もそうだけど、根性だけでなんとかしようみたいな風潮は危険だよ。そういうとこから問題になった体罰なんかも生まれてくるんじゃないかなあ。でもさ、だからと言って甘やかしたら強くなれないのも事実だしね。難しい問題だと思います。やる気を見せろ!とか、○○を見習え!とか一概に言うのは馬鹿げてると思う。無理しなくて良いよ休んでな^^今のポジションを保とうね^^なんてのも違うと思うし・・上を目指すのはすべての分野において前提だと思っています。スポーツだけでなく、あらゆる分野で。上というのが人によっては違うと思うけど、自分なりの上。自分なりの表現を極める、というのも、1位を取る!というのも、どちらも「上」だと思う。それを辞めたら批判されても仕方ないかな。プロなんだから。ただ、みんな頑張ってるはずなんだよ。なんかいろいろ矛盾してる気がするわたしの意見wでもさ、隔月とはいえ15日間毎日取組があるって結構過酷だろうな~と思うんですよ。集中力を持続させるのって並大抵の努力じゃないんだろうなと。精神力の強さは必要不可欠でしょうね。その点琴欧洲は弱いとこがあるのも事実でしょう。でも精神力の強さ弱さって、誰が責めることができるんだろう。ということです。握力とかみたいに計れるものじゃないもの。結論は出ませんが、ともかく大相撲の繁栄を願ってやみません。好きなんだもの。久しぶりに長文になりました。体操の方はちょっと時間が経っちゃってるので記憶もあやふやで上手くまとまってないし相撲の方も興奮で支離滅裂感がありますが。スポーツって楽しいね。と、改めて思いました。夏にはオリンピックもあるし、その前にはオリンピックの選考会がまだ残っている競技もあります。そして、高校野球もありますね!楽しみがいっぱいです^^