チャップリン触手話を覚える!!・・・
京都盲ろう者「ほほえみの会」設立記念集会で 手話劇を依頼されたのは、すでに3年前になる・・・ ただ依頼されただけでなく、自分達も「一緒に手話劇に出たい!!」 と言われても京都府内各地から集まる盲ろう者たち そしてお気楽手話劇ユニットの練習日は夜間で・・・ どう考えても合同練習は出来ない(~_~;) それで考えたのが。。。。 「大きなかぶ」のお話 たまたま、当時の耳の日記念集会で芝居をやりたいと聞いたときに 舞台下で読み取り通訳担当しながら、通訳仲間と雑談 「大きなかぶ」なら出来そうね・・・・ そうだ!! で、中京支部の手話劇で使ったツルつきサツマイモの小道具(~_~;) 「大きなかぶ」は花の種付き「さつまいも」に変更 チャップリンが盲ろうの彼女の誕生日祝いに おいしいスイートポテトをつくろう(#^.^#) でもおイモが抜けない・・・誰か助けて で、盲ろう者が舞台下から次々と舞台へ・・・ みんなで力を合わせて「うんとこしょ・・どっこいしょ・・」 ようやく抜けたおイモには花の種・・・ 盲ろう者一人ひとりが夢を述べることにした 「みんなで集まれる所がほしい」 「盲ろう者通訳・介助者を増やしたい!」 たくさんの夢が出た (#^.^#) そんな夢をひとつづつ実現しつつある 旅行 社会見学 役員会議 盲ろう者が家に閉じこもることは少なくなった まだまだ 仲間に入っていない人たちも多いだろうが・・・ そんな盲ろう者への手話通訳方法は様々で・・・ 「ほほえみの会」は「ろう者」で成人してから 視覚障害を重複した人たちが中心で だからコミュニケーション手段は手話が基本になる 見える人は盲ろう者の手話が見える、盲ろう者同士は見えない 『触手話』自分の手の上に相手の手を重ねる・・・ 手話をする両手に、相手の両手を乗せるのである 相手の手話の動きを乗せることで読み取る とても難しいと思う 口話は通じない 手話だけで 細かいことは 相手の手のひらに手話をしながら ぱっと文字や数字を書く 私なんぞ、なれない間は相手の手のひらのつもりが 自分のてのひらに書いていたことがある(*_*; 10年前に盲ろう者と会ったときは、相手の手を取り 相手の手で手話の形を作って伝えていた・・・ これは双方が大変で・・・ 触手話を知り切り替えた 最初は触手話の意味が通じず大変でした 今ではお互いが慣れて乗せられる手も軽さを感じるようになった 相手の手の重みで疲れも倍増・・・ 盲ろう者もずっと手を上げているから疲れる でも、盲ろう者も触手話に慣れて お互いに少しずつ 楽にはなってきた つまり触手話は盲ろう者1名につき一人は必要で。。。 2時間以上なら3名体制 耳の日には5~6名が参加してて 触手話通訳は 18名ぐらいが待機!! 普通と違うのは、盲ろう者は舞台に背を向け座り 触手話通訳者が舞台を見ながら様子を伝える だから触手話通訳者は聴者だけでなくろう者も担当する ろう者は舞台上の手話通訳者を見て通訳する・・・ 「よさこい踊り」では 踊りに合わせて踊りのように手を動かし伝えていた(^^♪ だから前列には盲ろう者と触手話通訳・介助者がずらりと並ぶ 盲ろう者向け通訳・介助者とは 自宅から会場までの手引きや会場内の介助を含んで行うから 単に手話通訳だけではない所から付いた名前です。 今は府で、盲ろう者向き通訳・介助者養成や派遣を行っている ただし、耳の日などの活動は全員ボランティア通訳ですが・・・ 他には「接近手話」弱視や視野狭窄の方が見える範囲での手話を 目の前で行うこともある それぞれの状況に合わせて通訳するから 聴者、ろう者合わせて たくさんの手話通訳者が必要になってくる 私の職場の地域では3名の盲ろう者がいる 3名に周りにはボランティア 手話通訳も多い 人の輪が 広がることで 盲ろう者の社会も広がっていく 耳の日記念集会は そんな様子が 年々 増えてきている (*^_^*)