つれづれ、きさらぎ
図書館で借りてきたままになっている本が、村上春樹の「東京奇譚集」と大倉崇裕の「福家警部補の挨拶」。読みたくて借りてきたはずなのに、今週、ぼんやり触手が動きません。ちょっとアタマがくたびれてるの。で、昨日、おふろにつかってしみじみと読み返したのが、家守奇譚、梨木香歩。すこし前の時代の物語。精神的で誇りある、のんきな学士様の暮らし方が、くるり空気をしんとさせるようで、くもの糸はりつめるようで好きです。今週月曜の朝以来、一回も家でテレビをつけていなくて、もともとテレビを見る方じゃないんですけど、なんでこんな朝の時計代わりにも電源を入れる気にならないのかな、と思ってふと気がつきました。「産む機械」発言が、どうも、ものすごく嫌なんだ。目で見る分にも嫌だけれど、音で聞くのはもっと嫌。言葉は音にすると呪になるようで。ふっと心を縛られる。こうも素直に傷ついている自分が情けなくて悔しいです。こんな本能と感覚だけでものを言うから、また「女は」って言われるのかなあ。言っているのはとおり・ゆうです。女性が皆、こんな奴ではございません。個が集まって総になっても、総はイコール個ではないから、どうぞ読み流してくださいませ。ああ週末には新しい本を読もう。世界が終わる瞬間まで。