可愛い人
年明け雪景色なのに清々しいほどの晴天の日に大好きな祖母が亡くなりました昨年はコロナで実家に帰れなかったので最後に会えたのが一昨年の夏休みその時も体調を崩して入院していたので母と毎日病院に通いました毎日ちょこんと待っている祖母体調を崩していたので言葉少なにはなっていたけど急に「たかちゃんの眉毛と目はエキゾチックでえぇね」と言ってくれましたその時はエキゾチックブームで 笑窓から見えるショッピングモールの屋根がエキゾチックだと言っていました一時期塾通いの為に祖母の家で暮らしていたことがあります何事も早くはないけれど、とても丁寧な人で母とは全然違うタイプおばあちゃんの作る人参の明太子炒めがとても好きでした私にとっては祖母でもあり母でもある献身的で穏やかで可愛い人でした「やってあげたいんじゃけぇ、やらせてくれたらいいんよね」とよく言われました私は長女で何でも自分でやる方だったので丁寧にしてもらえると言う有難さを知りました良く二人でおしゃべりをしたしよくふたりでお買い物にも行きましたいつでも突然「たかちゃん、かわいいっ!」と抱きついてくる人でしたいつも手放しで褒めてくれるおばあちゃんでしたかしこいねかわいいね何度言われたかわかりませんとても独特の価値観で驚くことは沢山あったけれどブレない祖母の姿は私のお手本ですちっちゃくて美人さんで可愛くて弱いんだか強いんだかよくわからない人でいつも感謝している人でした口先だけで「感謝」を好む人は多いけれど祖母は心の底から感謝して感謝して日々生きていた感謝が自然と周りを包み込んで望んでいるとかいないとかではなく返ってくるのだなぁと言う事をひっそりと証明してくれました祖母といるといつも信号は青だし、いつもお天気でした父も最後まで祖母を大切にしてくれて私が母と同じ立場だったらすごく嬉しいだろうなってそして母の友達もご近所さんも看護師さんも沢山の人が関わってくださいました本当にありがとうございます息子も大好きなおばあちゃんだったので亡くなったと知った時は泣きましたちっちゃい時から一緒にデートしたりオセロをしてくれたり折り紙を一緒にやったり私はひいおばあちゃんに会えた事はなかったけどこの歳までひいおばあちゃんと関われて可愛がってもらえた息子は幸せものですなかなか産まれてこなかった息子は「賢い子になるんだ」と電話で感激の声で話されたこともありました 笑息子と会うと元気が出るからと一昨年は二日に一回は病院に一緒に通いました車に酔うので毎日は無理だったのですが 苦笑車酔いをおしても一緒に行ってくれた息子には感謝ですコロナのこのご時世でこちらからの葬儀への参列は断られ自宅での家族葬となったので私たち孫は三人とも東京から気持ちだけで見送りました20年前でしょうか…もうそんなに経つのか…祖父が亡くなった時も「生きてる時の笑顔を覚えていてほしい」からと葬儀には参加させてもらえませんでしただからきっと、祖母はみんなが絶対に帰ってこれないこのタイミングで旅立ったのだと思います何事も「タイミングがえぇ」が口癖だったので 笑私たちが参列できない分は母の親友たちが買って出てくださり自宅とは思えない素敵な祭壇をご用意してくださって何から何まで支えてくださいました私と妹の結婚式でお花をやって頂いたお花屋さんに相談して急ぐようだからと信頼できる有名なフローリストさんにご連絡頂き取り急ぎお花を送りました家族だから贈れるお花にしよう祖母のイメージは紫だったので紫を入れてくださいそして喪のイメージのないアレンジメントでお願いしたら「これでどうでしょう?」とご連絡を頂きましたこのお花を見た時に初めて涙が流れまして…泣くのは違うから笑顔で送り出そうと思っていたのですがあぁ大好きなおばあちゃん、そのものみたいなお花だなーってそう思った瞬間に涙が溢れてしまいました私にとっては可憐で美しくてたおやかな人でしたおばあちゃん、本当にありがとう本当に大好きだったよ