だらだらとした試合でした… (ナビスコ ヴァンフォーレ甲府-名古屋グランパスエイト戦)
横浜F・マリノス戦で非常に面白い試合をしてこともあってか、平日のカップ戦としては多い、7,526人の観客を集めた、ホームに名古屋グランパスエイトを集めての試合でしたが…はっきり言ってしまうと、その観客のほとんどは満足出来ない試合内容だったのではないかと思います。双方、いくつかの見せ場はあったのですが。まず前半は名古屋ペース。名古屋は、そこそこ中盤が機能していましたが、フィニッシュまで繋がらない場面が多く、なんとなく間延びしたというか、だらだらとした試合展開。そんな中、名古屋は29分に山口が先制するも、ヴァンフォーレ保坂のハンドによるPKのチャンスでは、完全にGK阿部が読みきり両手でシャットアウト。勝つための好機を逃すことになりました。一方、これで勢いづいたのがヴァンフォーレ甲府…と言いたいところなんだけど、結局、それほど盛り上がる場面があるわけでもなく、だらだらとした調子で前半を終了しました。後半、多少は動きが出てきたヴァンフォーレ甲府は、開始直後に鶴見の移籍後初ゴールで同点に。ここからヴァンフォーレの攻撃陣が爆発。とはやはりならずに、前半よりは動いているものの、なかなか決定的なタイミングでの動き出しや、完璧なクロスというのもなかなか入らず、いくつかあったチャンスも、代表候補GKの楢崎が防ぎきり、得点できず。一方、ヴァンフォーレGKの阿部も、この日は絶好調。いろんな場面で読みが冴え、判断も冴え、とてもよく“目立って”いました。ただ、キーパーが目立つ展開といのは…阿部のことでもうひとつ。エリア外でボールをキープして、相手をドリブルで抜こうとしたところ、ボールを奪われ、あわや失点、というピンチを招く場面がありました。なんとか、自分で防ぎきりましたが、客席からは悲鳴と溜息が…まぁ、失点しなかったからいいんですけどね。シュート数は、ヴァンフォーレ10本 グランパス16本となっていますが、私が観戦した印象ではそんなにあったっけ? というくらい、どきどきすることの少ない試合でした。試合展開として、中盤から前線がよくなかったため、F・マリノス戦のような、DFのオーバーラップもほとんど見られませんでした。オーバーラップの好きな、杉山新や、やはりF・マリノス戦で活躍した山本が出場していなかったというのもあるかと思いますが…一言でいうなら、走るタイミング、パスのタイミング… それらがズレまくっていた、連携ミスの目立った試合と言うことになるかもしれません。余談? ですが。終了間際。エリア内で倒れた杉本選手のプレイにPKが与えられず、それに“抗議”したフェルフォーセン監督が退場になるという場面がありました。終了間際ということで試合の流れへの影響はありませんでしたが、後味の悪いものとなってしまったことは確かです。