VF甲府 J1昇格
2005年12月10日 入れ替え戦第二戦、ヴァンフォーレ甲府は、アウェイにて柏レイソルを圧倒的な攻撃で粉砕し、J1昇格をきめた。前半を2-0で折り返しての後半、2-1と追いつかれ危険なスコアに。柏に流れが傾くかとも思われたが、柏のモチベーションが上がる隙もなく、わずか1分後に再び追加点を奪い、3-1。その後、アライールのクリアミスから失点するも、内容的には完全なワンサイドゲーム。6-2で悲願のJ1昇格を達成した。が、大変なのはこれからである。昇格後の予算は11~13億とリーグ最低が予想されるが、昇格を果たした、選手たちの年俸のアップは確実。リーグで得点ランキング2位。入れ替え戦二試合で、7得点(アウェイで6得点)のバレーの年俸高騰確実。「目立ちすぎ」たため、他チームからの複数のオファーも予想される。現在の寝法の2,000万にたいして、最低、5,000万は必要か。しかし、クラブが用意できる金額は4,000万と言われている。そんな中、VF甲府を支援する会 が、バレー残留のための募金を行うことを決めた。会は、解散危機の際にも募金活動を行い、約1,000万の募金を集めた実績があるという。今回は、県民の熱も高まっているため、さらなる支援が期待出来るであろう。しかし、バレーだけ突出した年俸というわけにもいかない。チームには、J2で日本人トップの得点をあげた長谷川太郎をはじめ、守備の要として活躍したアライール、視野の広さと正確なキックで前線に多くのパスを供給、時には自らのドリブル突破でチャンスをつくってきた藤田など、年俸以上の活躍をしてきた選手が数多くいる。3トップと攻撃的な布陣を敷く甲府、得点を多く決めたのはバレーであるが、そこにボールを運んだ選手たちの力があってのJ1昇格である。彼らに不満がうまれてチーム崩壊などということは絶対に避けなければならない。多くの不満が生まれ、甲府と入れ替えになった柏と同じ道をたどることだけは、絶対にしてはいけない。募金活動が、バレーのためではなく、ヴァンフォーレ甲府というチームのために行われることを期待したい。