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カテゴリ:乗り物
壇ノ浦付近の関門海峡には電光掲示板があって、アルファベット・数字・矢印が交互に点滅しています。
関門MARTISの火ノ山下潮流信号所です。 潮の向きが「W」(西向き)・「E」(東向き)で表示された後、潮流の速さが数字(ノット)で表示され、最後に「↑」(速くなる)または「↓」(遅くなる)が表示されます。 西日が当たって見えづらいのですが、この時は西向き7ノットで速くなるようでした。 天気晴朗なれども波高し 関門海峡では玄界灘と周防灘の干満の差による潮流の変化が激しく、源平の壇ノ浦の戦いでもこの潮流の変化が勝敗を分けました。 潮流の速さも最大で10ノット(約時速18.5km)に達し、鳴門海峡・来島海峡などのうず潮級の海峡に次ぐ潮流の速さがあります。 また関門橋付近では対岸までの距離が650mしかなく、古来より早鞆ノ瀬戸と呼ばれる海上交通の難所となっています。 下関側の火ノ山から見た早鞆ノ瀬戸 関門海峡では全国に7か所ある「海上交通センター(MARTIS)」の1つである「関門海上交通センター(関門MARTIS)」があって、関門海峡の航行管制や情報提供などが行われています。 関門海峡の航路図 海峡というより運河のような感じですが、ここを1日600隻の船舶が航行しています。 火ノ山下潮流信号所も関門MARTISからの潮流信号で、他にも大型船舶が通行する際に「H」や「T」の表示がされる電光掲示板もあります。 関門海峡が太平洋・瀬戸内海と日本海を結ぶ最短ルートになるため、通過する船舶の交通量も1日あたり約600隻と、まさに海上交通の要衝となっています。 今のご時世、関門海峡を通過するか大隅半島を回るかでは、スエズを通るか喜望峰を回るかくらいの違いがあるかも知れません。 関門海峡通行中の注意事項と事故事例について→こちら 「係留」は関門海峡特有かも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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