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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:乗り物
横浜港の旧横浜船渠株式会社第一号船渠(ドック)は「日本丸メモリアルパーク」となり、帆船日本丸が係留されています。
1930年1月27日が進水式(お誕生日)で、今年で満88歳の米寿を迎えます。 日本丸は商船系の学校の練習船で、1984年の引退までに約183万キロを航海したそうです。 旧横浜船渠株式会社第一号船渠(国指定重要文化財)に係留された日本丸 (日本丸も昨年9月に国の需要文化財に指定されました) みなとみらい21の背景に埋もれてしまった感がありますが、総トン数2,278トンの船体は、当時の海原では堂々たる姿だったと思います。 現在の日本丸は当時のままに保存され、昔の遠洋航海の様子を偲ぶことができました。 船首のバウスプリット ストックアンカー 甲板にアンカー(錨)が置かれているのは初めて見ましたが、アンカー自体の重量が約2.4トンで、1.5トンの錨鎖が10節付いていますから、総重量は17トンになります。 (船は錨そのものの重量ではなく、錨鎖の重量で沖に停泊しています) 船首楼甲板から見た船橋(ブリッジ) ウッドデッキの甲板 甲板磨きのヤシの実でしょうか。 下のデッキに降りて行くと、そこは居住区になっていました。 練習生の寝室 日本丸の定員は136名ですが、練習航海では200名近くが乗り組んでいたそうです。 実は船乗りになりたいと真剣に考えていた時期があり、「商船学部航海学科」を目指していたことがあります。(商船学部のある大学は2つしかありませんでしたが) 夢をあきらめずに船乗りを目指していたら、日本丸のような練習船で実習航海に出ていたかも知れません。 船長室 四本線の肩章入りの制服が掛かっています。 こちらの部屋は三本線の肩章、一等航海士の部屋でしょうか。 船舶と航空機では共通していることが多々あり、「キャプテン」と言えば船舶の船長であり、航空機の機長です。(いずれも四本線の肩章) 航空会社によって呼び方は違いますが、副操縦士は「ファーストオフィサー」で、船舶の一等航海士を意味します。(三本線の肩章) 日本丸は帆船ですが、完全に帆走するのではなく、エンジンを搭載しています。 さらに下の第二甲板には、機関室がありました。 ダイハツ製のディーゼルエンジン 音声ガイダンスを聞いていると、600馬力だそうです。 初代日本丸は1984年に引退しましたが、練習航海で日本丸に乗組んだ練習生は1万名を超えていました。 そして今は二代目の日本丸が練習航海に旅立っており、日本の海運を担う人たちを育て続けています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/02/04 07:55:06 PM
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