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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:乗り物
かつてのフランス波止場、山下公園には日本郵船の貨客船「氷川丸」が係留されています。
氷川丸全景 全長163.3m、総トン数11,622トンです。 氷川丸の内部は2008年にリニューアルされ、中に入って見学することができます。 右舷乗船口 乗船口のあるBデッキからエントランスホールに入り、順路にしたがって前方部へ進んでいくと、一等食堂が展示されていました。 一等食堂 とても船内にいることを忘れてしまいそうな豪華な雰囲気です。 最上階のAデッキ上がると、一等の客室や特別室が展示されていました。 一等客室 一等特別室 秩父宮両殿下やチャーリー・チャップリンも利用したそうです。 一等サロン 一等デッキには屋外デッキがあり、デッキに出てみることにしました。 Aデッキ左舷の屋外デッキ 屋外デッキから見たみなとみらい21 アメリカ西海岸への航海当時は、太平洋の水平線が広がっていたことでしょう。 Aデッキを出て前方部に行くと、操舵室のあるNデッキへと続いていました。 N1デッキから見たファンネル(煙突) 正午になると大音量で汽笛が鳴るので、Nデッキにいる時は要注意です。 後部オープンデッキから見たメインマスト N3デッキから見た船首部分 操舵室 船体の割には小さな操舵室だったのが意外でした。 氷川丸の船名は武蔵国一之宮の氷川神社(さいたま市)に由来しており、操舵室には氷川神社が分祀されていました。 三等客室のあるCデッキと最下部のDデッキには機関室があり、エンジンが展示されていました。 デンマークのバーマイスター・アンド・ウエイン社製ディーゼルエンジン(上部) 8気筒の4ストロークエンジンが左右に1基ずつ備えられ、1基あたり5500馬力の出力は、当時の最大級でした。 下部のDデッキにあるクランクシャフト 船尾部分 現在は取り外されていますが、かつては2軸のプロペラが付いており、最大速力は18.38 kt(約34km/h)でした。 氷川丸の竣工は1930年(昭和5年)のことで、日本郵船の貨客船として、日本とアメリカ西海岸のシアトルとの定期航路に就航しました。 当時はシアトルまでは10日間の船旅だったそうです。 太平洋戦争では旧帝国海軍に徴用されましたが、戦後は再びシアトル航路に復帰し、1960年(昭和35年)の引退まで、太平洋を254回横断しました。 そして2016年(平成28年)8月、氷川丸は国の重要文化財に指定されています。 氷川丸が係留されている桟橋は、横浜クルージングの乗り場にもなっており、氷川丸の隣からはマリーンルージュが出航していきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/02/21 06:39:59 PM
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