MY DIARY

「真夏の夜の夢 2017 Night of Pacifico」というコンサートのタイトルから
去年のビルボードライブ東京のような静かめなライブかと思った人もいたかもしれませんが
いきなりハンドマイクで、マント付きのギラギラの衣装で登場した高見沢さん
「ULTRA BURN」から一気に激しいライブが始まりました。

その後は新しいギターを抱え「エデンの君」「雷神の如く」とハードな曲が続きます。
1日目は2階の中央あたりの席だったので、
音楽に合わせて目まぐるしく動く照明の美しさや迫力に圧倒され、
くらくらしてしまうほどでした。
2日目は1階席の実質17列目の中央寄りだったので、高見沢さんはとてもよく見えましたが
照明の美しさを感じたのは1日目の方。
やはり高見沢さん＝ALFEEのライブはいろんな席でいろんな楽しみ方ができるんだ、
と実感しました。

「仮面の宴」では紫の光に照らされ、紫のマントの端をつかんで広げながら
情熱的に歌う姿はまさに「艶やかに美しく妖しく」という歌詞にぴったりで、
見とれてしまいました

「Night of Rouge」のアウトロを弾く鳥山さんを
とても優しい表情で見つめていた高見沢さんの横顔が、
最後の音を「ジャーン」と弾き終わった瞬間、ふわ～っとスローモーションのように笑顔になり
こちらまでとろけそうになりました

「一番とがっていた頃の事を歌った曲です」という紹介で始まったのは
「17のときに逢いたかった」。
大好きなこの曲をまた聞けて嬉しかったけれど、感情をこめて歌う高見沢さんを見て
きっとこの曲を歌いながら思い出す「誰か」がいたんだろうな…そんな気がしてしまいました。

静かめな曲が数曲続いた後は再び「タカミーメタルの真骨頂を…」と
「VAMPIRE」「月姫」「嵐が丘」「Fantasia」と激しい曲が続きました。

大好きな「VAMPIRE」は高見沢さん自身も好きで、
「自分の曲なのによく聞いちゃう」なんて言ってました。
「悲しいラブソングでもあります。だって好きな人がどんどん死んじゃうんだぜ。
　それでも生き続ける、血を吸いながら（笑）」なんて。

1日目には
「みんな首振るのうまくなったよね1年のブランクがあったとは思えない。
　俺ものせられて振っちゃったけど、少しはこっち見ろや！って思った（笑）」
2日目には
「ソロに来るまで一度も首振ったことがない人もいたと思う。
　でも今はみんな立派なヘドバン・ガールだ！
　ヘドバン・キッズと言ってほしい？おこがましくて言えないよな（笑）」
などとお褒めの言葉（？）がありました

高見沢さん、今回本編では珍しくヘッドセットマイクを付けていませんでした。
ボーカルをとり直したアルバムを出したばかりということもあって、
しっかり歌いたい・しっかり聴いてほしいという気持ちだったのかな。

アンコール初めの2曲は、今回のゲスト・ギタリスト、鳥山雄司さんと二人だけでの演奏でした。
鳥山さんがエレキ、高見沢さんがアコギで「Without You」と「Fiance」。

「Without You」は高校の頃ニルソンのをラジオで聞いて感動して、
それ以来好きな曲なんだそうです。
鳥山さんの色っぽいギターの音色、高見沢さんの間奏の激しいカッティングが素敵で、
2年前の武部聡志さんとのとまた違った良さがありました。

そのあとは久しぶりの「​Techno Glamourous​」。
インストルメンタル曲なので、鳥山さんやもう一人のギタリスト大剛くんと
向かい合ったりしながらギターをかき鳴らす高見沢さんはとても楽しそうでした。

次は「ポンポンタイム～！」ということで「誘惑の太陽」です。
2年前は「振り付け！？」とびっくりしたものですが
KanLeKeeZで4曲も、しかもフルコーラスの振り付けを覚えた今となっては
な～んて簡単な振り付けなんだろう♪と思っちゃいました。
慣れってすごいわ～^^;

そして「誰よりもLady Jane」。
「ソロはコントを考えなくて済むからとっても楽」なんて言ってた高見沢さんですが
やっぱりコント作家の血が騒ぐんですね。
「海底の砂をすくって　君の背中に～」というところで
急に大きなシャベルを取り出して砂をすくう仕草^^;
1日目は自分でおかしくなってしまったようで、
「はははっ！」と声を出して笑っちゃって、歌えなくなってしまってました。
2日目はそのシャベルを持ったまま「誰よりもLady Jane～」の決めポーズをするものだから
今度は会場中が笑いに包まれました

1回目のアンコールの最後は「騒音おばさんVS高音おじさん」。
3人のギタリストはエンジェルギターで演奏です。
そして騒音おばさんのセリフのところは1回目がドラムの太郎さん、
2回目がキーボードのただすけさんでした。
二人ともとっても上手！
二人はコーラスも上手いし、リアクションも上手いし、
ほんとに素晴らしいALFEEのサポメンです

ソロライブとは言いつつも、そこここにALFEEの話がでてくることに、
なんだかほっこりしてしまいました。
「小説を書いても一番近くにいる人間が驚かないんだよね。いつか書くと思ってたよ、って。」と
坂崎さん・桜井さんの話をしたり、
演歌が苦手という鳥山さんが「ムード歌謡なら大丈夫」と言うと
「じゃあムード歌謡作ろう。うちに上手いのがいるし。顔もムード歌謡みたいだし^^;」
と桜井さんの話をしたり。
ベンチャーズは高見沢さんが子供のころからずうっと毎年日本に来てるけど、
もうオリジナルメンバーは一人もいない、という話からは
「この方式ならALFEEも100年くらいやれるか！」とか。

今回のソロアルバムで全曲ボーカルをとり直したのは、以前と歌い方を変えたから。
「（そのきっかけとなった）2014年に喉を壊して高い声が出なくなった時は焦った。
　だって高い声の出ない俺ってどうなの？って。」と、
あくまでもALFEEというアンサンブルの中で存在し続けたい高見沢さんの気持ちがよくわかり、
胸が熱くなりました

「10代、20代、30代…とずっと音楽が傍らにあった。
　そして今一番刺激的な60代を迎えてる。」
「今年はイノベーションクラシックスから始まって、春フェスタ、夏フェスタ…、
　そしてこれが終わると1か月後にはもう秋のツアーです。
　信じられないよな。でも幸せな人生です。」
そんな風に話していた高見沢さん。

私も子供の頃からずっと音楽が好きでした。
小さい頃はテレビの主題歌とか、アイドルとか。
でも10代後半からはずうっとALFEEの音楽が傍らに…いや、私の中心にありました。
それも思い出ではなく現役で
ほんとに私たちこそなんて幸せな人生なんだろう、そう思いました

2日目は17時スタートだったので20時には終演でした。
まだ家に帰るのはもったいないなぁ…といつもの帰り道のクイーンズスクエアから外に出て
観覧車や日本丸などを間近に見ながら歩き、
みなとみらいの夜景が見えるお店で一息いれていくことにしました。
果物やアイスクリームがトッピングされたフレンチトーストを注文。
飲み物はコーヒーか紅茶かな…と思ったのですが
ふと見るとノンアルコールカクテルがあったので、そっちを注文して
素敵なだった2日間のソロライブに乾杯しました
（お酒が飲めなくてほんとに残念！）