中年の女性が声をかける
1,000円になるかもしれないという。東京は池袋西口の路地裏ストリップ劇場の入場料とかの話ではない。日本のタバコ一箱の値段のことだ。日本のタバコの臭いに辟易している私にとっては、これでは生ぬるく2,000円くらいにして禁煙を一気に加速してほしいなんて思えてしまう。いずれにしてもこれはゴッドニュースではあるが。今回、街を歩いていて嫌に目に付く光景がある。中年のしっかりとした身なりの女性が、女性の通行人に話しかけるキャッチセールスだ。このての常連は、秋田出身のあの歌手がその広告塔になっている例の韓国系の宗教団体の募金。これはアフリカ難民とかへの募金を装うもので、私は若くて血気盛んな頃はよく虚ろな目で近寄って来る彼らと喧嘩していたものだ。もう一つは、色黒顔で茶髪のお兄ちゃんが白いシャツ黒のジャケット姿で若い女性を勧誘するもの。でも今回は、目に付くのは中年女性なのだ。いったい、何の勧誘なのだろうか。どうして私には言い寄って来ないのかなどと不満に思っているわけではないが、接近して話を立ち聞きしたい衝動にかられる。「お客さん肩幅があるからLLがいいと思いますよ。」オランダ系の連れ合いの顔が浮かぶので、日本での買い物は東村山駅近くのイトーヨーカドー、そして毎朝歩いている所沢のダイエーで衣服などの買い物はすることにしている。因みに、お土産は100円ショップ。オーストラリアでは、着る物に対する拘りがまったくない。これは本当に楽なことだ。今はちょっと変わってきているが、オーストラリア気質の中で「目立ってはいけない」というものがある。目立たないとやっていけないアメリカとはずいぶんと違う。大金持ちが、本当にみすぼらしい格好でレストランで食事しているのを見て驚いたことがある。というわけで、日本に来たら着るものを買う。今回はダイエーだった。オーストラリアでは、大好きなMで通しているタコ社長ではあるが、日本に来るとLLになる。日本に入ると膨れるのだろうか。しかし、この中年女性の店員の物言いがあまりにさっぱりし過ぎているのが気になった。いらないならどうぞお帰りください、みたいな素っ気無さなのだ。スーパーだからなのだろうか。とはいえ、逆にうるさく言ってくる店員がいる場合は逃げるのだが。日本のサービスの質が変わりつつあるのだろうか。今度は、イトーヨーカドーで試してみよう。久しぶりの日本、いろいろとチェックしないとならないことがあるようだ。私の軌道修正が一番の問題なのかもしれないが。