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2007.08.02
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カテゴリ:建築・住宅
今日も昨日の続きです。

ちょっと昨日のに補足。
家の建てた年数で判断と書きましたが、細かく説明しておきます。
木造建物の場合、55年以前は以下の仕様の物が多いです。
無筋コンクリート基礎:
鉄筋が入っていない基礎です。なので割れたり崩れたりします。
対処方法は、鉄筋の代わりとなる材料を後から埋め込む方法などが一般的です。

柱と横架材がほぞ組み:
いわゆる金物補強をしていない形です。単純に凹凸にて差し込んでいる状態。
現在では基礎から金物による緊結が義務付けられています。
対処方法は、後入れアンカーや金物による補強が一般的です。

耐力壁が無い、金物緊結がされていない:
筋かいと呼ばれる、斜めの材料です。水平に力のかかる地震力に対し、斜めの材で抵抗します。が、接合部が金物などでしっかりと固定されていないケースが多く、外れてしまう。
現在では合板によって、柱と横架材を一体化してしまいます。2×4工法の良いところが在来にも組み入れられたのです。
対処方法は、単純に金物補強か合板で補強します。

屋根裏や床下に潜れれば、見てみてください。できれば旦那さんにね。懐中電灯も忘れずに。
土台や柱が腐っていないかも要注意!湿気が多いと腐りやすくなります。いくら新築でも、水浸しの床下では木は腐ってしまい、金物補強も意味がなくなります。

専門的な話はここまで。
ちょっと余談。
昨年の耐震偽装問題で、取り壊しになったマンション。買われた方々には大変辛く悲しい出来事だったと思います。ところが、国が現在の耐震基準に適合していないからと取り壊しになったマンションは、昭和55年から62年の構造とほぼ一緒なのです。
げ!と思う方も多いでしょう。でも、法律は法律ですから。
なので、もっと耐震化するべき建物が多いという現状。もし今日関東に大震災がきたら・・・
とんでもないことになるでしょう。

明日は震災後の話を書ければと思います。





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Last updated  2007.08.02 13:04:10
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