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たくＨＡＵＳＥＳ

[オペラ　CD・DVD・他] カテゴリの記事

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メットライブビューイング　マリア・ストゥアルダ

ジョイス・ディドナートは素晴らしかったです。ただやっぱ演出というか、この作品やるにあたっての基本コンセプトに、たぶんアメリカでウケるにはこうするんだなぁと、少し悲しく感じたのは事実。幕間の総裁、演出、美術の対談では、明らかに「リアリズムの追求」と言っていました。ドラマチックで見応えある舞台作りにはなったけど、ベルカントじゃないなぁと、かなり許容範囲広い私でも感じました。リアリズム追求だから、エリザベッタもコララトゥーラ部分も歌えるスピント系なんですね。南アフリカ出身の新人、エルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァーは、この演出においてはぴったりの人選。これをチャンスにドラマティックの分野で伸びていくでしょう。それと、指揮者へのインタビューはないから、音楽作りより舞台の見映えのほうが中心なんですね。グルベローヴァやデヴィーアの、CDやDVDでしかこの作品観賞したことないのですけど、メゾのディドナートを、CDならともかく天下の大舞台のタイトルロールに持ってくること自体、かなりの独自性アピールですよね。でも、思うことは、ネトレプコで聞かなくて良かったということです。作品自体は見て、聞けてたいへん良かったと思います。手軽に見られるからこその辛口感想になりましたf^_^;)

2013年02月10日

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ジョーン・サザーランド（ソプラノ）が亡くなったそうです

私はＣＤ・ＤＶＤやYouTubeで聞いたことしかないですが、聞くたび感動しました。聞き返したいものばかり。でもあえて私の好きなベスト３を選ぶとやっぱ一番のお気に入りはルチアーノ・パヴァロッティとの「ランメルモールのルチア」、１幕フィナーレ泉のシーンです。ガラコンサートですが、ヤング・パヴァロッティとサザーランドのすばらしいデュエットです。ヘンデルのアルチーナもいいですね～そして忘れてならない清教徒（I Puritani）のエルヴィーラ。デッカのいわゆる「プリターニ・カルテット」ＣＤ（輸入版）を買って初めて聞いたときの、息の詰まりそうな興奮は今でも忘れられません。偉大なディーヴァ、どうぞ安らかに。

2010年10月17日

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アルミーダ　～ＭＥＴライブビューイング

レア演目、しかし６人のテノール確保はやっぱ大変なんですね、ブルース・フォード(超残念！)やホセ・マヌエル・サパータが降板、結局５人で分担してました。一番の立役者はリナルド役の主役テノール、ローレンス・ブラウンリー。高音だらけの難役を力強くかつ情緒深く歌いこなしてました。特に３幕のテノール三重唱でのブラウンリーはすばらしかった。アルミーダをルネ・フレミングがやったわけですが、役作りやテクニック、場の盛り上げ方はもちろん非常にうまいですが、初めてこの演目を見た私にも、う～んこれでよろしいのかなあと感じてしまいました。テクニックとカリスマ性併せ持ってなきゃできない役ですね。たしかに今、やれそうなのは彼女しかいないのでしょうし、大画面アップにはたいへん見ごたえありましたが、劇場で見る・聞くには物足りないだろなぁと感じざるをえません。インタビューで「配分が一番重要」と言っていましたが、３幕グランド・フィナーレに備えすぎ、しかもそこでも、歌で圧倒的インパクトまでには、わたしはいたりませんでした。テノールはじめ、低音も男声陣は非常にいいです。リピーターであれば3200円で見られるので、なかなか接することないレア物、時間あればお薦めします。3時間38分です。

2010年05月23日

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2011年バイエルン国立歌劇場の演目変更、グルベローヴァが！

ドン・ジョバンニが、なんとグルベローヴァのロベルト・デヴェリューになったと、ＮＢＣより通知が来ました！！う～～ん、ちょっと複雑、というのが正直な感想です。どうせなら、ルクレツィア・ボルジアでもやってくれればよかったのに。。おととしのウィーン国立歌劇場来日での演奏会形式の時も、かなり衰えていると正直感じました。でもプロ根性の塊のかたですから、演奏会形式とは違ったインパクトを与えてくれることを期待します。

2010年05月06日

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アムレ(ハムレット)　アンブロワーズ・トマ～ＭＥＴライブビューイング

とにかく、サイモン・キーンリーサイド！すごすぎ！評判どおりです。２幕フィナーレの赤ワインを血に見立てて、一面に撒き散らしたテーブルクロスを体に巻き付け、頭からさらにワインかぶって、というのは、憎しみと怒りがいっぺんに爆発した感で、圧倒です！常に、怒りと動揺とやるせない気持ちが混沌としている感じで、遠くを見る焦点定まらないまなざしが印象的。歌唱と演技と、両方が必要な役どころ、見事こなしてます、素晴らしいです。デセイの降板は非常に残念ですが、代わりのオフィーリア役マルリース・ペテルセン、かなりイイです。狂乱の場も「あっちの世界」に行ってしまった感じすごくしました。ただ、狂乱の歌唱はもちろんすばらしいですが、それよりハムレットに思いを寄せて、裏切られたと勘違いしていく過程が、私はとても印象的でした。そして、王妃ガートルードのジェニファー・ラーモアが、前王の夫を殺害した事実の発覚におびえ、それを王妃のプライドで覆い隠そうとする感じが、貫禄相まって、とにかくいいです。とても素敵なベテランメゾになっていたこともうれしいです。前王の兄を殺害して王位についたクローディアス役のジェイムス・モリスは、安心して見られました。演技が重要といいながら、理屈っぽくなく流れるようにまとめた、ルイ・ラングレの指揮も、大変聞きやすかった。これDVD出たら、買ってしまうなぁ。それより日本にやりに来てくれないですかねぇ。生で見て聞いてみたい欲求高ぶる作品でした。

2010年04月10日

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グルベローヴァのルクレツィア・ボルジアやっぱすごいです！

http://www.youtube.com/watch?v=ksk9BkZwEx8&feature=PlayList&p=6DED3B38C19C3D28&index=22 バイエルンでのDVD輸入盤が出てますね！。とりあえずYOU　TUBEでさがしましたが・・やっぱすごいです！！ <携帯YouTube>http://m.youtube.com/watch?v=ksk9BkZwEx8&p=6DED3B38C19C3D28&hl=ja&gl=JP&guid=ON&warned=True&client=mv-google今までこのフィナーレはサザーランドが好きだったのですが、迫力すさまじいです。タワレコで「スペシャルプライス」になっているということは、日本語版が出るのでしょうか、でもがまんできずに買ってしまいそうです

2010年03月01日

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愛の妙薬～CD

1986年、ガブリエーレ・フェッロ指揮、フィレンツェ5月祭管弦楽団・合唱団バーバラ・ボニー(S)、イェスタ・ヴィンベルイ(T)、ベルント・ヴァイクル(Br)、ローランド・パネライ(Br)今年に入ってじっくり聞いたCDです。ボニーのアディーナが、いかにも田舎のプライド高い娘っぽくていいですね～～バネライのドゥルカマーラやヴァイクルのベルコーレもとても心地いいです。わたし的には、ヴィンベルイのネモリーノはちょっと重くて暗い感じがしてしまいます。知的過ぎるというと語弊がありますが、もちょっと明るくおバカな感じがするほうがやっぱ好きです。

2010年01月27日

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Fujiko～イングリット・フジコ・ヘミング　ＣＤ

ベスト盤でない、最新の彼女を楽しめる秀逸の一枚です。自分で納得いく音だけ録音していきたいという、フジコ・レーベルＣＤ第１弾、ロンドン録音での最新の彼女のピアノが聴けます。直近のコンサートで聞いたのとまったく同じレベルであるのにまず驚きです、やっぱ録音テクが違うんですね～私はやっぱテンペストと、ショパン「華麗なる大円舞曲」が今はお気に入りです。ラ・カンパネラも、基本の哀愁や癒しは変わらなくとも、以前とはニュアンスが変わってきていて、ますます引き込まれていきます。

2009年07月27日

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ゴルドベルグ変奏曲～シュ・シャオメイ　CD

今マイブームになっている一人、シュ・シャオメイzhu xiao-meiのゴルドベルグ変奏曲を手に入れて聞いてみました。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで聞いたバッハ・平均律クラヴィーアが今も記憶に鮮烈な印象を残しています。そして今回のゴルドベルグは、哀愁ただよう力強さという感じで、やっぱ心の琴線に触れるものがあります！次々展開するヴァリエイション、テクニックだけではありません。昂揚で高ぶっていく中に、それだけでなく、安らぎを感じて、どんどん引き込まれてしまうのです。やっぱ音楽は、言葉にできない「語り」だなぁということを感じざるを得ませんでした。輸入盤しかないようですが、慈しみと明日からの勇気を与えてくれる、そんな私にとっての名盤です。

2009年07月26日

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バッハ　平均律クラヴィーア

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの『勝手に』前夜祭で(といっても､私は４日のみに集中させて行くだけですが)、今回私にとっては楽しみの一つ､平均律クラヴィーアを聞いてます｡昔々、初めて自分で弾いた時、ハノンみたいな感じになってしまい､全然良さがわかりませんでした｡こうして¨ちゃんとした人¨が弾くのを聞くと、バロックの躍動を感じます！私は一日しかきかないけど、シュ・シャオメイの演奏が楽しみです！バッハ聞きながらに旬のアサリで、またまた酒が進みます

2009年05月02日

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ジュリオ・チェーザレ～グラインドボーン音楽祭2005

ＤＶＤも出てますがちょっと値段が高いんで、ＵＫオペラも見損ねて、評判いいけどどうしようかなぁと思っていたのですが、1月に地デジ教育で放映していました。期末でゆっくり時間取れずやっとじっくり鑑賞。評判通り、ウィリアム・クリスティの指揮は躍動感あふれテンポよく進み、4時間近く全く飽きることなかったです、すばらしかったです！ミンコフスキー指揮のＣＤ訳と見比べながら見ていると、細かいカットがちょこちょこありました。一番大きいのは、2幕ラストが一部3幕冒頭に繰り下がること。でも２幕はクレオパトラの優美なアリアで終わり、盛り上がりや話の流れ的にとても自然でした。やっぱタイトルロールのサラ・コノリーがシーザーになりきって本当にかっこいい、歌も表現も超すばらしいですね！そしてデニエル・デ・ニースが評判通り、まさに誇り高き女王クレオパトラになりきってました。彼女スタイルいいし、今回話題のダンスも映えます。デ・ニースは画像で、サントリー・ホールオペラ（1月にＮＨＫ地デジ放映）のフィガロの結婚「スザンナ」、ＭＥＴライブビューイングのオルフェオとエウリディーチェ「エウリディーチェ」とここんとこ続けて見てます。いまのとこ私は、このクレオパトラやエウリディーチェというバロックもののほうが聞きごたえあります。今後大期待です。アンゲリカ・キルヒシュラーガーのセストはあいかわらずの勇ましさで存在感抜群です。カウンターテナーが二人もでているし、メゾの実力者勢ぞろい出し、本場ならではの見ごたえ聞きごたえ、やっぱすごいなぁ。画像はＤＶＤ表紙です。指揮：ウィリアム・クリスティグラインドボーン合唱団エイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽団ジュリオ・チェーザレ（ジュリアス・シーザー）：サラ・コノリー（メゾ・ソプラノ）セスト：アンゲリカ・キルヒシュラーガー（メゾ・ソプラノ）―　クレオパトラ：ダニエル・デ・ニース（ソプラノ）コルネリア：パトリシア・バードン（メゾ・ソプラノ）アキッラ：クリストファー・モールトマン（バリトン）トロメーオ：クリストフ・デュモー（カウンター・テナー）ニレーノ：ラシド・ベン・アブデスラム（カウンター・テナー）クーリオ：アレグザンダー・アシュワース（バリトン）　

2009年04月19日

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夢遊病の娘～ＭＥＴライブビューイング鑑賞

デセイはフイナーレ・カバレッタで、数人にリフトされながらＥｓ出してました！トランス状態の独自の世界を醸し出すデセイのアミーナは、やっぱ最高です。フローレスもやっぱスゴい！２幕「これでご破算だ～不実な女！」のスローバラード調カヴァティーナから、アジリタ＆ハイＣだらけの超難カヴァレッタへの移行の見事さ！完璧に歌いこなしてました。デセイとフローレスがいるのに、さらにペルトゥージの、フェロモンばりばりのバスが加わり、言うことありません。今回、「スイス舞台の劇のリハーサルをしている現代」という時代設定。劇中劇もでてきます(フイナーレのデセイのリフトはチロルの衣裳付けて、まさにそうです)。ストーリーを、リハーサルしている俳優さんのスキャンダラスな恋愛ネタに落としたということで、現代のマスコミ話題と比較したりもできて、非常にシンプルかつわかりやすい設定にしたと、私は思います。もちろん、こういう読み替えは、いつものことながら非難も出ると思いますが、配信の目的は、劇場に来ない人にもわかりやすく親しみあるものを！なのでしょうから、3月21日のライブ映像をタイムリー見られるということと合わせて、戦略上の成功だと思います。でも１幕フィナーレで、デセイとフローレスが、ぐるぐる回されるベッドの上で歌うというのは、やっぱ日本では「やりすぎ」と思われてしまいますよね～まさにお国柄の違いです。インタビューアーのデボラ・ヴォイトも、あんなことまでやらされて！みたいな意味合いで、直後にねぎらってましたし。読み替えは、歌手の実力があってこそなのだと、改めて感じました。今回スーパースター達に加え、リーザやテレサなども非常にうまい人たちで、メットの層の厚さがあってこそのもの、さすがです。指揮　エヴェリーノ・ピド演出メアリー・ジマーマンアミーナナタリー・デセイエルヴィーノファン・ディエゴ・フローレスロドルフォミケーレ・ペルトゥージリーザジェニファー・ブラック

2009年04月11日

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マリア・カラスの「夢遊病の娘」

去年出た、エジンバラ音楽祭1957年音源の「Ｌａ　Ｓｏｎｎａｍｂｕｌａ」。気になってはいましたが、でもデセイ、バルトリと現代歌手の「夢遊病の娘」新盤続いて聞いてきたし、今更過去のもなぁ・・とか思って「聞かず嫌い」になっていたのですが・・やっぱ絶頂期のマリア・カラスってすっっごいです！録音もかなり良いし、きれいにリマスターされてます。カラスの貴重な、絶頂期のきれいな音源ライブでは？なによりすごいのは、声だけなのにオーラを感じてしまうこと。強弱、緩急、そして全く乱れのないアジリタ、朗々と響く超高音と、アミーナをあらとあらゆるテクニックで表情付けしています。こんなアミーナ直接聞いたら、もう聞いた人が「夢遊病」ならぬ夢心地になってしまいますね！！アントニーノ・ヴォットーの指揮、ニコラ・モンティのエルヴィーノ、ニコラ・ザッカリアのロドルフォ伯爵、フィオレンツァ・コッソットのテレサと、共演も豪華。はっきりいって、同じヴォットー指揮1957年ＥＭＩのスタジオ録音盤（主要歌手は一緒）よりひきつけられます。この辺がライブの醍醐味なのでしょうか。タワレコでは値下げになって、価格もリーズナブルになってます。私は、カラスってそんなに好きではないのですが、やっぱこんな最絶頂期のしかもライブの声聞いたら、完璧降参です。オペラは歌が勝負なのだと再認識。超おすすめです。

2009年03月28日

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セビリアの理髪師～ＮＨＫ地デジ放送（2009.2.16）

2001年4月のチューリッヒ歌劇場ライブで、ＤＶＤにもなっています。ヴェッセリーナ・カサロヴァがロジーナなので、来週のカルメンに備えテンションアップというところです。フィガロが赤い皮ジャンにサイドカー付きバイクで登場しアメリカンスタイルかと思いきや、時代設定は20世紀のようですが、アルマヴィーヴァ伯爵、バルトロやロジーナ（彼女の衣装はファッショナブルですが）はどちらかというとヨーロッパのオーソドックス貴族スタイル。ただバイクがやんちゃな感じになるのは、洋の東西問わないようでやっぱカサロヴァの、アジリタがピタッと微動だにしない無敵なロジーナが素晴らしいですね。音が正確すぎてつまらないみたいなコメントを読んだことがありますが、ロッシーニはまずきちんと歌えてこそ、その先の表現が映えてくると思うので、やっぱカサロヴァはすばらしいです。そしてなんとドン・バジーリオでニコライ・ギャウロフが出ています！私はＣＤでは何度も聞いてますが、歌っている姿を見るのは初めてです。的確で表情豊かなバジリオですね～～もうすばらしいとしか言いようがない。ドン・バルトロのカルロス・ショーソン、表情に乏しいとよく言われているようですが、ＤＶＤでのアップではなかなかコミカルな演技も見せてくれました。アルマヴィーヴァ伯爵のレイナルド・マシアス、声はとてもすてきですが、ここでは最後の大アリアがカットされているので、やっぱその分カーテンコールの拍手は損しちゃってるみたいです。やっぱ今はこの大アリアないと、ちょっとさみしいですね。指揮のネルロ・サンティ、ロッシーニの緩急お見事です。急なテンポ変化を感じさせずにロッシーニクレッシェンドやカサロヴァのアジリタ部分のテンポアップとかに導いて（もちろん歌手に実力あってこそ可能ですが）充実感を味わせてくれる技量は非常に心地よいです。写真はＤＶＤのカバーです。指揮　ネルロ・サンティ演出　グリーシャ・アサガロフアルマヴィーヴァ伯爵　レイナルド・マシアスドン・バルトロ　カルロス・ショーソンロジーナ　ヴェッセリーナ・カサロヴァフィガロ　マヌエル・ランツァドン・バジーリオ　ニコライ・ギャウロフチューリッヒ歌劇場管弦楽団・合唱団

2009年03月08日

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ランメルモールのルチア～ＭＥＴライブビューイング鑑賞

アンナ・ネトレプコのルチア、彼女とのコンビで人気のロランド・ヴィリャソンが直前に病気降板して、代わりに同時期のエフゲニー・オネーギンのレンスキー役で出演のピョートル・ベチャワがエドガルドで出演、案内役がナタリー・デセイと相変わらず豪華！そしてピョートル・ベチャワが噂どおりすばらしいエドガルドでした。ところで、ピョートル・ベチャワを、ナタリー・デセイは、日本でよく表記されるベチャーラとかベチャーワでなく、はっきりと「ベチャワ」と短く発音してました。彼を過去何回か来日で聞いたときは、泣きがはいって、勢いだけで一本調子ぽく、まだまだ修行中の印象でしたが、今回は抑えが効くようになって、表現力の深みがましてます。少しダイエットしたみたいで、見た目も端正になり、最後の墓場での自決などすさまじい迫力、すばらしいエドガルドでした。ネトレプコは出産後の復帰オペラ、なんかすごく気持ちにゆとりというか、やさしさが加わった感じがします。それゆえ、狂乱の場は、正気を失ったというより、少女の頃の無垢な時に戻ってしまったという印象を受けました。自分の意志というものを持つことを許されなかった深窓の令嬢が、エドガルドを愛し、兄の設定する結婚に嫌々同意したが、結婚式の日に花婿を殺してしまうことで初めて自分の意志を持ち、しかし今までとのギャップに幼い頃の無垢な自分に後退することでバランス取ろうとするが、結局耐え切れず死んでしまう・・・という、意味合いを私は感じました。笑顔が暖かい分、悲惨に感じる狂乱だったと思います。シャープなイメージの狂乱の期待には今一つでしたでしょうが、これから突き詰めていくことで、期待できると思います。エンリーコのマリゥーシュ・グヴィエチェンが、家のために妹ルチアを政略結婚させようとの策略ぶりと迫力がすさまじかったです。ライモンドのイルダール・アブドラザコフを初めて聞きましたが、とてもイイ声の素敵なバスでした、拍手も多かったですね！デセイのインタビューで、ベチャワとクヴィエチェンがそれぞれ故国ポーランドへポーランド語でメッセージしたのが印象的。しかし歌手の皆さん、母国語があって、オペラの言語があって、インタビューは英語と、語学能力すばらしいですよね。ベチャワに対しデセイが「ロシア語のエフゲニー・オネーギンから間二日でイタリア語のオペラにどう切り替えるの？」と聞いたら、自分は短時間でうまくできると答えていましたが、このあたりも才能なんでしょうね。堪能できたけど・・・やっぱＡＶ機器通した音、微妙な歌いは本当はどうだったのか、生で聞きたい欲求はあります！しかし、2月7日の話題の公演がもう全世界配信で、しかも日本語字幕つきで見られるのですから、ＡＶ機器通した声であっても、やっぱ、お手軽感には驚嘆せずにはいられません。次の配信、ナタリー・デセイとファン・ディエゴ・フローレスの「夢遊病の娘」を間で宣伝してました、これはもう見たいですね！また楽しみです。＜ＭＥＴライブビューイング＞

2009年02月28日

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オルフェオとエウリディーチェ（グルック）～ＭＥＴライブビューイング鑑賞

出ずっぱりのオルフェオ役ステファニー・ブライス（メゾ・ソプラノ）がとにかく素晴らしかったです！見た目は”親方”張りなのですが（笑）、声にある高貴な響き、低音もぐ～ッと胸に迫ってくる豊かな音域。それがその場その場の情感をみごとに表わしています。カストラートはこういう声質だったのでは？という彼女に対するコメントを読んだことあります。音響を通してですが、初めて聞いてみてまさにその通りだと感じました。一瞬ハイテノールの男性かと思ってしまう場面続出！ＭＥＴライブビューイングは、実は2007‐2008シリーズ第1作のネトレプコとアラーニャのロメオとジュリエット以来なのですが、やっぱタイムリーに話題の歌手や舞台を見る・聞けるというのはいいですね～～この演目の中でいちばん有名な歌曲、オルフェオの「エルリディーチェを失って」冥界へエウリディーチェを連れ戻しに行ったオルフェオが、エウリディーチェの懇願に耐え切れなくなり、彼女を見てはいけないという掟を破ってしまい、その瞬間エウリディーチェが黄泉の国へ連れ戻されてしまう・・その嘆きを歌う終幕近くの歌曲。よくソロで聞くときは、単に悲しみを歌っているだけだと思ったのですが、こうして話の流れで聞くと、悲しみより絶望を表現しなければならないのだなぁ、そしてブライスの歌は実に絶望して何も考えられない、信じられない心理状況を表現していると感じました。すばらしかったです。演出には、過去の偉人、歴史上の人物に扮装させてコーラスを配置したり、シンフォニアの部分にモダンなダンスを入れたり、結構楽しめました。個人的には、愛の神が羽つけて、ピアノ線に吊らされて上から降りてきたのはいいけど、ショートヘアーにピンクのポロシャツ、ベージュのコットンパンツと、まるきり隣の家のオバサンの格好だったことや、オルフェオがギター抱えて冥界に降りる姿がなんか流しのオッサンみたいに感じたり、衣装に少し文句ありましたでも聞いてよかったと思えるブライスの声でした。指揮　ジェイムス・レバイン演出　マーク・モリスオルフェオ　　　　ステファニー・ブライスエウリディーチェ　ダニエル・ドゥ・ニース愛の神　　　　　　ハイディ・グラント・マーフィーいい音楽を聞いた後はおいしい食事、今お気に入りの鯛のレモングラス蒸と、あんこうのブイヤベースにワインでイイ気分です。

2009年02月15日

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夢遊病の女～バルトリ＆フローレス　ＣＤ

私には、ニューヨークの恋話みたいに感じられました。メゾのチェチーリア・バルトリがピリオド楽器バックにアミーナを歌う、しかもエルヴィーノがファン・ディエゴ・フローレスという話題のＣＤ。いままで私が聞いてきたこの演目がみな「牧歌的」でアミーナは田舎の、のほほんとした感じの娘というイメージを描いていましたが、とにかくバルトリの相変わらずの存在感の大きさに圧倒されます。アミーナのアリアはいずれも、超高音だすため、当初譜面より長三度・短三度低く変えられてしまっているとか。でもこのＣＤではそこまでの見直しはされていません。そのためこのバルトリの歌うアミーナが中低音が非常によく響き、ますます存在感が大きくなります。こんなアミーナゆえ、自己主張のある都会的な女性のイメージを感じるのかもしれません。あとアレッサンドロ・デ・マルキ指揮のテンポがかなり早いですね。フィナーレアリアなど、とてもハイテンポで進みます。ますますシティ感覚になっていきます。フローレスがもう高音きれいに決めてくれて最高です！聞きものです。それとイルデブランド・ダルカンジェロがもうフェロモンバリバリの伯爵役で、男声陣にかえって色気を感じます。ピリオド楽器まで使用したのであれば、初演時音程の校訂して、バルトリに聞かせてほしかったという要望はあります。都会の恋物語のよう夢遊病の女、私は演出で非常に楽しい舞台になりそうな感じがしますが、これはもう好みですね。

2009年01月04日

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アグリッピーナ：ヘンデル～ＤＶＤ

やっときちんと見ました。思っていたよりかなり愛憎兆略の物語なんでビックリです。しかしフランスの小さい劇場で、こんなレベル高い公演がされるうっていうことが、本当にうらやましいです。アグリッピーナ役のヴェロニカ・ジャンスが、色気と野心、嫉妬心の複合バランスの良さに歌唱が加わって本当にいいですね。ネローネのフィリップ・ジャルースキーはじめ、カウンターテナー・ソプラニスタが皆ドラマティックに朗々と歌っているのが印象的。そんな中で、低音のクラウディオ役ナイジェル・スミスの歌い回しがやっぱ惹かれました。見終えた感想、一番のワルはポッペーアなんじゃないの？そう感じたのには、イングリット・ベルーシュの歌唱のインパクトもあるかもしれません。

2008年10月12日

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モーゼとファラオ～ＤＶＤ

今まで通販でも値段に躊躇していたのですが、タワレコで３０％オフになっていて買ってしまいました。ロッシーニらしさ出しながらドラマティコに仕上げるムーティは、いまさらながらすごいですね。バルバラ・フリットリのロッシーニがとても鮮烈でした。

2008年09月28日

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テオドッシュウのロベルト・デヴリュー～DVD

テオドッシュウの迫力すさまじいですね！特にフィナーレのドスの利いたドラマティコな歌声は、グルベローヴァとはまた別な趣ですばらしいです。テオドッシュウはここ数年ピアニシモがとても美しいのですよね～～これは２００６ねんベルガモでのライブ録音。来日でノルマ、アンナ・ボレーナと続けて聞いたときの感動が蘇ります。エセックス伯爵役のMassunulliano Pisapiaも伸びやかなテノールで聞いていてとても心地いいです。こうして聞いてみると、やっぱエリザベッタはきれいに歌うより、ドラマティコと迫力が大事なんだと実感します。しばらくネットショップで在庫切れ続いて、やっと手に入りました。夏休みにまたじっくり聞きます。

2008年08月03日

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ネトレプコの清教徒～DVD

まださらっと見て聴いただけですが・・・役のイメージとしてはマノンより合ってると感じます。狂乱の場は清純さと錯乱のコラボがよかったぁ～。もちろん、歌もいいですが、たぶんCDで比べると、マノンの方がいいんじゃないかなと思います。今はビジュアルで売っていかなきゃならない時代、(話し変わりますが、ボンファデッリも拒食症だか過食症で休養ですよね・・・)いろいろたいへんですよね。

2008年07月21日

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ネトレプコとヴィリャソンのマノン～ＤＶＤ

ベルリン国立歌劇場で、バレンボイムがフランスオペラを、というのにまずびっくり！？しかし非常におしゃれな感じに仕上がっています。なんか演出（パターソン）にメッセージっぽいのはドイツのお家芸だから？まずビリャソンが非常にいいですね。私、どうも彼の見た目（ミスタービーンズ）と声のギャップにずっと違和感感じていたのがあっさりとかれてしまった。繊細で非常にしなやかに歌ってます。彼は演技もうまいんですね、すーっと役に入り込んでしまうのは、すばらしい。（だから昔のような見た目の違和感感じなくなった気も・・）ネトレプコは歌はすばらしい、見た目も綺麗、ショット写真はとても決まっていますが・・舞台での役柄として見た場合、やっぱ彼女には自由奔放というのは基本的に似合わないと私は感じます。セクシーで美人で一見マノンにピッタリなようですが、表情豊かに歌い、とてもまじめに感じる声質から考えても、また彼女の本質も、実は清楚な役のほうが合うほうが気がします。一世風靡したゲオルギューと今同じような役やってますが、彼女とはぜんぜんキャラが違うと思います。でも歌は本当に表情豊かでいいですね～～聞き入ってしまいます。バレンボイムがマノンを振るってのがびっくり！自由な感じがかもしだされていいです！！

2008年07月20日

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美しいパースの娘～ＤＶＤ

インヴァ・ムラ（ソプラノ）とチャールズ・ワークマン（テノール）が際立ってすばらしいですね！容姿も含めてぴったりです。でも容姿だけでなく、美しい音楽には美しい声と表現が必要だということがはっきりわかります。２幕のテノールアリア、アルルの女のメヌエットと心を揺さぶる音楽が続きます。ビゼーのオペラは、カルメンも真珠採りも、単なる恋愛沙汰でなく、人を愛することの真髄みたいなことを感じます。それが演奏者や歌手にきちんと表現されたとき、本当に心を打つ音楽になるような気がしました。

2008年06月29日

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パヴァロッティ　1989バルセロナコンサート

ＮＨＫ地デジ０２３で先週やってました、録画鑑賞。話題ののレオーネ・マジエラがピアノ伴奏でのリサイタルです。１９８９年、パヴァロッティはまだリサイタルならがんばっていた時期ですよね。録音技術のせいあもしれませんが、ピアノの音色がとても鋼鉄的というか、ピアノフォルテ的で、絢爛豪華なイメージのパヴァロッティとは違う印象でした。本人のご希望でしょうか？ベッリーニの「マリンコニーア」、ロッシーニの「踊り」と、今まで私は女声でしか聞いたことが無かったイタリア歌曲を男声のしかもパヴァで聞けたのは感銘受けました。観客の大歓声を見ると、パヴァロッティにはやっぱ舞台で輝くオーラがあったんでしょうねぇ。スターだったのだと感ぜずにいれません。舞台の後ろにも席があって、通常前方を見て歌うわけですが、一曲、舞台の後ろに座る人たちを向いて歌う姿は、「私のために歌ってくれた」という大感動するでしょうねぇ。自分を聞きに来てくれるお客様が大好きな歌手だったんだ！アンコールの「オーソレミオ」。この歌がこんなに映える歌手ってやっぱパヴァロッティなんだろうなぁ。最後は、生で見た聞いたのと同じ感銘を受けてしまいました。

2008年05月10日

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ルクセンブルク伯爵～レハール　

ＮＨＫ教育地デジ０２３で今やってます。衣装が時代がかっていないことと演出のせいかもしれませんが、シュトラウスのこうもりとかと比べると、ずっとミュージカルっぽいですね。台詞から歌への移行は、映画の「オズの魔法使い」や「パリのアメリカ人」とそっくりだなぁ、音楽やストーリー展開はハリウッドミュージカルと一緒だなぁ、と感じてます。ウィーンオペレッタはハリウッド（ＭＧＭ）の原点のひとつですよね、楽しく見ています。

2008年05月05日

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テオドッシュウのノルマ～ＤＶＤ

２００７年マチェラータのスフェリステリオ・オペラ・フェスティヴァルでの演奏。噂では聞いていましたが、テオドッシュウのノルマはドラマティコな感じに磨きがかかって、それでいてピアニシモの繊細さもあって、もうすっばらしいですね！！忘れてならないバルッチェッローナのアダルジーザ。自信に満ちてでも困惑するアダルジーザ見事！テオドッシュウとのデュエットは最強コンビですねぇ、美しいの一言です。ポリオーネのカルロ・ヴェントレ、だぶん舞台見るとよかったのでしょうが、映像だと私的にはちょっとめそめそしすぎな感じでした。

2008年05月04日

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Corradino(Matilde di Shabran)コッラディーノ　マティルデ・ディ・シャブラン　ウィーン版

まさか売ってるとは思いませんでした。１９９８年の録音、天羽明恵さんがタイトルロール歌っているんですねぇ、力強さにアッパレです！！だらだら長くなりそうなドラマを指揮のコルティがすごくよく引き締めてます。おそらくファン・ディエゴ・フローレスを聞いていなかったら、リッカルド・ベルナールのコッラドに驚嘆していたと思います。聞き終わった後、よかったぁという充実感の後に、やっぱフローレスってすっごいなぁと思ってしまいました。フローレスは、アルマヴィーヴァ伯爵やトニオもそうですが、あまりに普通に歌うのでそれが当たり前と思ってしまいますが、聞き比べるとドラマ性をともなったテクニックに今さらながら唖然です。フローレスとマッシスのマティルデ・ディ・シャブランに隠れてしまう存在になってしまいましたが、でもこのオペラ歌いきるってやっぱすごいです。充実のひとときでした。

2008年05月04日

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新国ドン・カルロ～ＮＨＫ地デジ023

2006年9月に見に行きました。ずいぶんたってますが、放送するんですね～～とにかく、当時は残暑厳しくて、クーラーのあまりきいてない劇場内で、イライラしながら見た記憶があります。しかもたしか休憩が2幕と3幕の間1回しかなくて、それがさらにイライラ延長。おまけに途中で地震もあって・・となんか歌そのものより環境でじっくり聞く気分でなかった。でも当時も美しいと感じたエリザベッタの大村博美さんが（中低音でドスいまいちだがそれを補って余りある）高音の美しさと情感がやっぱいいですね。改めて見て、ドン・カルロのミロスラフ・ドヴォルスキーがけっこうよかったんだなぁ、ドラマティックに歌っていたんだぁと再認識。チビデブでないし、見栄えもいいです。でもやっぱロドリーゴのマーティン・ガントナーには、あっさりしすぎで不満です。私、個人的に、ロドリーゴはネチネチ未練たらたらで死んでもらいたいんです。そういう意味では、南米中心に活躍しているロドリゴ・エステベスのロドリーゴが私は一番好きです。（彼のジョルジョをテオドッシューの椿姫で一度聞いて大衝撃受けました。また来日してくれないかな・・）今回落ち着いて聞いてみて、また印象変わりました。やっぱ聞く環境も重要なのですね

2008年04月07日

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私のお気に入りは？

秋にロベルト・デヴェリューbyウィーン国立歌劇場で来日するグルベローヴァに今から盛り上がっています。でも持っているＤＶＤ・ＣＤの枚数数えてみたら・・演目ではやっぱりダントツでルチアでした、そして次は当然のことながら椿姫。まぁ両方ともたくさんでていますものね～～私も収集癖なとこがあるので、一回しか聞いていないＣＤや海賊版たくさんです。今回見直して意外！！と思ったのが、全部日本発売版で一番持っていたのが、イル・トロヴァトーレでした。しかもコッソットでセラフィン(スカラ座　スタジオ）、カラヤン（ウィーン国立歌劇場）、ジョヴァニネッティ（アレーナ・ディ・ヴェローナ）と持っていたのには自分でびっくりしてしまいました。コッソットのアズチェーナは４年ほど前の復活コンサートで聞いて、ものすごい感銘受けて買いまくったのでした。やっぱ自分の代名詞的な役柄持つ人は、印象強烈です。歌手ソプラノはカラスとグルベローヴァ、テオドッシューの３人にみごとに集中しています。デセイやメイ、マッシスももちろん好きなのですが・・テノールはファン・ディエゴ・フローレスがダントツ。なんか私の嗜好が見えています。大画面サラウンドラックのＡＶを買ってしまい、バイエルンのグルベローヴァ、ロベルト・デヴェリューＤＶＤ見まくり聞きまくり。読み替え演出に嫌悪感示す方もいらっしゃいますが、わたしはこういう演出あってもいいと思うほうなんで。。やっぱフィナーレは何度聞いても聞きほれます。秋の来日期待高揚です。

2008年04月04日

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La Sonnamabula夢遊病の女　ナタリー・デセイ～CD

デセイの夢うつつはやっぱ最高ですねぇ～心底ドキドキします。コンサートでも、曲が始まると、サァーッと表情から役になりきる彼女に魅了されました。オペラ、なんでもいいからやりにきてくれませんかねぇ。エヴェリーノ・ピド指揮リヨン国立歌劇場管弦楽団・合唱団

2008年03月30日

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Mintserrat Caballe「Bel Canto」～1966 Paris DVD

前にも書いたことありますが、カバリエの最も初期の映像です。きわめてスリム！そしてなんという美声！！ルクレツィア・ボルジアでセンセーション巻き起こした直後のパリ公演、この声はすごいです！！若いですから、中低音は響かなくなるなどもありますが、それを上まって有り余る美声の応酬！ロベルト・デヴェリュー、アンナ・ボレーナ、Il Pirata海賊と続いて、引き込まれてしまいます。このころからあのピアニシモはあったのですね～～それにしても、海賊フィナーレの迫力はすごいです！！！

2008年03月23日

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Margherita d'Anjou～マイヤベーア CD

私の好きなアニック・マッシスがタイトルロール、ブルース・フォードにダニエラ・バルチェッローナもというので買って聞いてみました。マッシス＆フローレスの「マティルデ・ディ・シャブラン」になんとなく似た印象を受けたのは、ヒロインが両方マッシスだという理由だけではないと思います。やっぱ同時代が求める音楽って似てくるのでしょうか。でもこちらの方がドニゼッティっぽいドラマ性を音楽に感じたのは、やっぱバルチェッローナというメゾの存在でしょうね。重すぎず軽すぎず、いい陽気の中で楽しく聞けました。指揮 David Parry、ロンドンフィルハーモニー交響楽団、

2008年03月23日

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指輪　４連続～メトロポリタンDVD

いまさらながら、ニーベルングの指輪４部作、金曜夜から連続して見ました。前にワーグナー苦手だったと書きました。でも来日メトロポリタンのワルキューレ（このDVDと同じ演出）、そして来日バイエルンや去年続いたタンホイザーで、認識がだんだん変わってきました。それでこの機会にと続けて見たわけですが・・もちろん長いですから、いろいろ家のことしながら見ていたわけなのですが、歌手（特に女声）は強靭さと繊細さが必要なんだなぁと改めて認識。続けてみることでストーリーもすっきりしてなんか４夜連続で見る人たちの気持ちがわかってきました、これ次を見たい聞きたいと思いますね～～マリインスキーのイーゴリ公を見て、少し重厚ものに傾倒してます。しばらくゲルマンやスラブの雰囲気に浸りたいと思います！！

2008年02月24日

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ワーグナーって

はっきり言って苦手でしたまず聞く気がおきなかったもともとロッシーニやドニゼッティがオペラ聞き始めるきっかけだったし。でも、バイエルンやベルリンの来日オペラでのワーグナーを、たぶん二度と聞かないだろうと見に行ったことで、ちょっと意識変わってきたんですよね～とてもついていけないと感じていたR.シュトラウスもなんかぞくぞくするようになってきました。嗜好が広がったのか、より人間模様を求めるようになったのか・・・やっぱ一番好きなのはベルカントですが、でも食わず嫌いやめて聞く耳広げたいと思います

2008年02月15日

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ベルカント～エヴァ・メイ

去年、チューリッヒ歌劇場での来日にあわせて日本版が発売されたのに、じっくり聞くチャンスなくて・・やっと今日聞けました。このCD録音は１９９６年ですが、でも今も変わらずです！鈴の音のような美声は去年のヴィオレッタでも健在でした。聞いて心地よい声ってそうそういませんが、メイは本当に今日くつろぎながら癒されてしまいました。電光石火のようなキレのあるアジリタではありませんが、桃源郷のような彼女の世界に引き込まれてしまう・・そんな感じです。メイは、生では、藤原とチューリッヒのヴィオレッタ２回しか聞いた事ありません。ＣＤのアミーナよかった～～他の、特にベルカントを、直接聞くチャンスがあれば・・です。

2008年02月10日

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ヤーコプスのフィガロの結婚

最近フィガロづいていて、やっと聞いてみました。日本ではいろいろ批判もあったという、アリアの装飾とかも、ヤーコプスの躍動感ある流れでは当然のように聞いてしまった！こんな楽しくウキウキしたフィガロって初めてです！モーツァルトだけでなく、日本ってクラシックを真面目くさって考えすぎ、なんで楽しく聞かないんだろう・・・そんなストレスを一気に発散してくれました。お気に入りキルヒシュラーガー歌う、ケルビーニの「恋とはどんなものかしら」は、装飾で恋にとまどう感じを、伯爵夫人の「楽しい思い出はどこへ」も装飾がやるせない悲しい気持ちを強調して感じました！！イブに至福なときでした〓

2007年12月24日

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カラスのトロヴァトーレ

ひさびさ図書館で借りました。以前聞いたとき、カラスのレオノーラがあまりに強烈で、これはカラスのためだけの録音のような印象をもってしまい、主役４人に均等に力比べをしてほしい私はなんとなく疎遠にになってました。ただこのCDの2幕フィナーレは、数あるトロヴァトーレの中でも一番のお気に入りで、この部分だけ録音して何度も聞いてました、興奮します。今回聞きなおしてみて、カラスだけ突出でなくけっこう他もいいなぁと、ちょっと印象変わりました。でもディ・ステファノのマンリーコはやっぱ軽くてちょっと物足りない。カラスのレオノーラは本当に素敵です。「恋はばら色の翼に乗って」なんか感動で震えてしまいますし心に染み入ってきます。しばらくハマりそうです。

2007年12月19日

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メトリポリタンのセビリアの理髪師

引越ししたものですから、ばたばたして久々の書き込みになってしまいました。先日NHK BShiで、メトロポリタンのセビリアの理髪師をやってました。ファン・ディエゴ・フローレスのフィガロがこの間ベルリンオペラでドンジョバをやったペーター・マッテイという顔ぶれ。ただし私の注目はどうしてもフローレスになってしまいます。例の大アリア、聞きほれてしまいましたが、当初の勢いと粋さから脱皮して、今はいろいろ模索しているんだなぁということをよく感じました。悪く言えば表情つけすぎ・クサイってなるのでしょうが、でもこれでいろいろやって、絶対的なフローレスのアルマヴィーヴァ伯爵を達成してくれればもう言うことありません。この映像は発売になるんでしょうねぇ、ＨＤＤからＤＶＤに落とせなかったんで期待です。

2007年12月02日

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こうもり～魅惑のオペラ０７　DVD

おかげさまで、アクセス10,000件超えました。ブログ開設して1年3ヶ月、それまでノートに書いたりしていた好きなオペラの感想を、自分なりにまとめておこうと開始しました。ほかの方の感想を読む機会も多くなり、本当にいろいろ参考になります。これからもよろしくお願いいたします。今話題のDVD BOOKのシリーズ、見たことないDVDだとお買い得感があります！このこうもりはコヴェントガーデンでドミンゴが指揮したもの、キリ・テ・カナワとヘルマン・プライという歌声だけでもすばらしいのに、イギリスならではのコメディタッチが本当に面白いです。2幕、オルロフスキー公爵のガラコンサートが実に楽しい！イギリスのコメディアンの掛け合い、シャルル・アズナブールの歌、ロイヤルバレエのスターのバレエと、より取り見取り！来年のフォルクスオーパーでの公演ではここでどんな催しをしてくれるのでしょう、本当に楽しみになります。

2007年11月24日

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ルビーニのためのアリア集～ファン・ディエゴ・フローレス　CD

ファン・ディエゴ・フローレス、またまたすごいアリア集だしました！19世紀前半のキング・オブ・テノール、Giovanni Battista Rubiniの得意としたベルカントの今ではレア物をこれでもか！と聞かせてくれます。海賊、英国女王エリザベッタ、マリーノ・ファリエーロ、イタリアのトルコ人、ビアンカとフェルナンド、湖上の美人、グリエルモ・テルと、どれも伸びやかさといい、力強さと細やかさのバランスといい聞き惚れます。私は特にエリザベッタのノルフォークがお気に入りです。湖上の美人も1825年パリ版世界初録音とか。i pod落として通勤中にしばらく聞きまくりそうです。

2007年11月12日

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セルセ～DVD

ドレスデンでのゼンパー・オーパーのクリストフ・ルセ指揮の２０００年ライブ。わかりやすいストーリー、難しくない音楽の上、衣装が近世に近いのでとてもなじめます。超難度アリアはないけど、このオペラは美しくきちんと歌えないとだめですね、そういう意味では真の歌唱力や演技力が問われると思います。冒頭のオンブラ・マイ・フはじめ、とにかく美しい歌ばかりで、心が洗われます。

2007年10月28日

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アンネ・ゾフィー・フォン・オッターのカルメン

タワレコ店頭で見つけてびっくりです！フィリップ・ジョルダン指揮、2002グラインドボーンのライブだそうですが、店頭に映し出される画像見るかぎりは、まさに折り目正しいイギリス！エスカミーリョなんかまるでアスコット競馬場に行くみたいです。フォン・オッターは葉巻くゆらしたりして、知的ななかに妖艶さみえてけっこうよさそうです。ちょっと見の印象だけで失礼。でもフォン・オッターの評判はなかなかいいようです。ネックは価格。８０００円出すにはちょっと勇気要ります。

2007年10月27日

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カバリエのロベルト・デウ゛ェリュー～CD

エクサン・プロウ゛ァンス音楽祭での1977年ライブ、ネットで画像が出たりしてましたよね。ロベルト・デウ゛ェリューはやっぱグルベローウ゛ァでしょ！と思い込んでいましたが、カバリエの表情ある歌い方すごい！画像を一部見たことありますが、あれを重ね合わせると、特にフィナーレなぞグルベローウ゛ァとはまた違った迫力、生で見た人たちの興奮が伝わってきます。どっちがいいとかいう世界じゃないですね。ウィーン国立歌劇場公演はまだ一年先のことなのに（今はベルリン国立歌劇場公演にもっと注力しなきゃいけないのに）やっぱベルカントの方に引かれてしまいます。ホセ・カレーラスのロベルトもいいです。録音状態いいし、グルベローウ゛ァ盤との聞き比べお薦めです。

2007年09月30日

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アロルドAROLDO Verdi ～DVD

まるきりウ゛ェルディに聞き入りました。イタリアBONGIOVANNI製で日本語字幕付のウ゛ェルディの超レア演目、タワレコでたまたま見つけました。イギリスの、しかも十字軍遠征していたサクソン人騎士アロルドが帰国したという1200年頃の物語ですが、服装や舞台装置は演出のピエール・ルイジ・ピッチが近世に置き換えてます。せめて設定だけでもわかるようにしてくれないと、ついていけないですよね。アロルド（サクソン人の騎士）　グスターウ゛ォ・ボルダTミーナ（アロルドの妻）　アドリアーナ・ダマートSエグベルト（ミーナの父）　フランコ・ウ゛ァッサッロBrブリアーノ（パレスチナでアロルドを救った後常に一緒の陰者）エンリーコ・ジョゼッペ・トーリBsゴドウ゛ィーノ（ミーナが過ちを犯した騎士）　ウ゛ァルター・ボリンTピアチェンツァ市立劇場合唱団アルトゥーロ・トスカニーニ財団管弦楽団指揮　ピエール・ジョルジョ・モランディ演出　ピエール・ルイジ・ピッジ2003年ピアチェンツァ市立劇場でのライブ冒頭書いたように、１幕開いたとたんのミーナのドラマティックな熱唱や、３幕冒頭のまさにウ゛ェルディバリトン真骨頂のエグベルトのカウ゛ァティーナ・カウ゛ァレッタとか、もうウ゛ェルディ醍醐味満載。スティッフェリオSTIFFELIOの改作だそうで、私はスティッフェリオは聞いたことないのですが、さすが中期の充実期に書かれただけあって、アロルドの音楽に十分満喫しました。ストーリーの分かりにくさ（とくに日本人にはキリスト教絡みは理解しにくい）を十分補って音楽で満足させてくれます。字幕が文章順の直訳っぽいのではないことも、理解深めます。エグベルト役バリトンのフランコ・ウ゛ァッサッロがとにかくいいです！ポルタは去年藤原の蝶々夫人でピンカートンを聞きましたが、そっちよりいい感じです。ダマトはドラマティックな役柄見事に歌ってると思います。モランディの指揮は、目立ちすぎず盛り上げるオペラのお手本のような指揮、ピッツィの演出も気に入りました。けっこうこれからはまりそうな作品です。

2007年09月24日

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ピーア・デ・トロメイ～DVD

ドニゼッティで今復活・再評価されている作品だそうで、もともとDYNAMICから発売されていたのが、他の日本語字幕付き画像と併せてTDKから発売になってます。私はタイトルロールのチョーフィがなんとなく苦手で（来日フェニーチェの椿姫・ウ゛ィオレッタは感動したのですが、楽しい場面でもおでこにしわ寄せて暗い声で歌う画像をつづけて見てしまい、それに抵抗感じてしまって・・・）、それで聞かず嫌い的なとこがあったのですが、日本でも初上演されるとかいろいろ話題になっているということと、ロベルト・デウ゛ェリューでドニゼッティづいていることもあり、思い切って封をあけて、またまたいかに聞かず嫌いの思い込みが誤っていることかを実感したのでした(;^_^チョーフィの常に思い詰めた表情と悲哀に満ちた叫びのような暗めの声が、まさにピッタリでした！！自分的にチョーフィをもっと聞かなきゃと認識しました。作品的にも手の込んだ装飾が少ない分感情表現が重要で、歌手も、ピーアの夫ネッロのバリトン、アンドルー・シュレーダーや、ピーアに恋するネッロの従兄ギーノのテノール、ダリオ・シュムンク、ピーアの兄ロドリーゴのメゾ、ラウラ・ポルウ゛ェレッリと、実力歌手による聞きごたえある盤です。フェニーチェでのライブ、ドラマティックな展開でも演出や装置にモダンで品の良さを感じて私はとても気に入りました。お薦めです。

2007年09月23日

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グルベローウ゛ァ堪能　ロベルト・デウ゛ェリュー～ＤＶＤ

メジャーなDVDなんで見た方多いでしょう。バイエルン国立歌劇場でのライブで、エリザベッタをワンマン女社長と読み替えていて、これは好き嫌いあるようですが、私は抵抗なく受け入れられました。かえって「家政婦は見た！」的な内部のぞき見的アングルがかなり気に入ってます（笑）。でも結局は演出より歌に改めて圧倒されました。映像でもグルベローウ゛ァはすっっごい迫力ですよね！エリザベッタにしては綺麗すぎるという意見もあるようですが、やっぱ彼女の歌と演技はドニゼッティにぴったりはまります。一回見たら、はまって、昨日から何回見てしまったことか！！フィナーレの凄まじさ！！目は完全に宙を泳いで、そして、衝撃的な「あの」演技（見たことない人YouTubeで探してください）は来年のウィーン国立歌劇場の演奏会形式ではどうなのでしょうか・・・私は初めてグルベローウ゛ァのこのシーン見たとき、画像なのに迫力負けして涙がでてきてしまいました。魂で歌うってこういうことなんだなぁと、早くも来年へのヒートアップです。

2007年09月16日

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ポントの王ミドリダーテ～CD

ジョゼッペ・サッバティーニ（テノール）、チェチーリア・バルトリ（メゾ）、ナタリー・デセイ（ソプラノ）、ブライアン・アサワ（カウンターテノール）、ファン・ディエゴ・フローレス（テノール）が共演とあって、発売時かなり話題になったと思います。当時オペラ初心者だった私は、レコード店で見た記憶はありますが、歌手のことも知らなくて、図書館で借りただけでした。今回ネット予約して改めて聞いてみました。（話別ですが、図書館のネット検索・予約ってホント便利ですね！）バルトリのパワーとテクニックがとにかくすごいですね！デセイも美しい。デセイとバルトリの二幕フィナーレ・デュエット、Se viver non degg'ioもし私が生きてならぬならは、全曲の中でいちばん引き付けれれます。サッバティーニもあいかわらずのすばらしい高音ピアニシモで表情高めます。今回気がついたけど、フローレスはマルツィオ役で一曲だけなんですよねぇ、でもこのSe di regnar sei vagoもし統治するを熱望されるならでテクニックといい歌声といいノックダウンされてしまいました。やっぱすごいです。舞台じゃ絶対実現しない配役にいっきに聞いてしまいました。

2007年08月25日

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ノルマ　グルベローウ゛ァ2006バイエルン国立歌劇場～DVD

バイエルン国立歌劇場での映像、やっと日本語字幕・解説付が出ました。ノルマはソロより、それぞれの思いがぶつかりあって美しく響きあう、二重唱・三重唱の方が好きなんです。そういう意味でこのDVDとても聞きごたえあります。やっぱ一幕ラストですねぇ、緊迫感にゾクゾクします！アダルジーザをソニア・ガナッシがやっているのですが、こないだのスポレートでのロジーナでは非常に重たい印象だったのに、打って変わってこういった揺れ動く役ぴったりします。グルベローウ゛ァとのデュエットも美しい響きで、本当にうっとり心地いいです。

2007年08月20日

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ナタリー・ドゥセイ　フランスオペラアリア集～CD

暑さしのぎはやっぱエキゾチックに浸ること、で、またまたドゥセイです。マノンでだらけていた背中がちょっとシャキッとして、オリー伯の超絶テクを聞いてスカッと発散！連隊の娘・マリーで清涼感味わい、最後はアムレット・オフェーリアの狂乱に真夏の夜の夢のごとく酔い痴れる。ドゥセイの声には、セクシーさを私は非常に感じます、しかもつつましやかな色気ではなくエクスタシーと言えるほどの・・・。それが彼女の解釈とあいまって大きな魅力になっていると思うのですが、またそれが日本でドゥセイがやっと来日して人気はありながら、大ブレークしない理由なのかなぁとも思います。でもコンサートばかりでなく、いつかオペラで来日してくれることを期待して！！

2007年08月14日

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ラクメ～CD

暑い！！！この状況を変換させるには異国情緒で日本を忘れること！！（笑）ということでこの秋来日予定でもあるナタリー・ドゥセイのラクメをひさびさ図書館で借りて浸りました。ドゥセイの連隊の娘マリーやオリー伯アデルも好きですが、彼女の何か洞窟の奥に引き込まれて行きそうな声には、エキゾチック、マッドネスという役の方がよりピッタリしてくるように感じます。そういう意味でもラクメははまり役に感じますね～。前回来日コンサートのときも、彼女は音楽が始まるとサーッと一時間以上前からそうだったように役になりきり、聞く人を陶酔の世界に導く力をもっていく魅力を持ち、決してアクロバティックな高音だけがとりえじゃないと実感したのでした。ビール飲みながら、ドゥセイの声にも酔い痴れて、真夏の鑑賞でした。

2007年08月11日

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