テディベアテラス♪はいつにも増して子供たちでいっぱい。みんなに平等に接するために、悩みながら日々是勉強ですねぇ。
自宅ショップ「テディベアテラス♪」の日記を久々アップしました。 2008年6月15日 ローズフェアでロゴを作りました。 テディベアテラスのピエール・ド・ロンサールをハートにして。 かわいいページになってると思います。ご覧ください。 しばらく気にしてなかった「雑貨屋」の順位ですが、今20位くらいでした。 さて、6月のテディベアテラス♪ですが・・・ なぜかお子様が途切れることない店内でした。う、嬉しい悲鳴ですー。 本来は、薔薇特集。 ロマンティックなローズフェアのはずなんですけどねー。 ローズフェアの雰囲気を高めるために、商品に貼るラベルを手作り。 ついこないだまで薔薇のアーチに咲いていたピエール・ド・ロンサールの画像を 使いました。 もちろんゆみが撮ったものです。 この画像は、こんな風にプリントして、商品に貼り付けて使いました。 大小いろいろ。 こちらはショップカレンダー。 ここには7,8,9月のテディベアテラス♪の日が書いてあるんです。 これをカットして、「お財布にしまっておいてね!」と子供たちにも渡しました。 子供たちには、第二の土・日・月を理解するのが難しいのです。 カレンダーを一緒に見て、説明したのですが、「じゃあ次の第二は28日?」という具合。 このカードをあげたらとても喜んでいました。 子供たちは、テディベアテラス♪に対して、自分なりの使い方を考えます。 きちんとここが、「物を売ってるお店屋さん」だとわかってる子もいます。 でも中には、「学童保育」代わりに一日中居る子もいます。 最初のうちに、そんな風にさせたのはゆみだったかも、と思って、 仲良くなりすぎた子供たちの学年が卒業していった頃から、ちょっと距離を置いてみたり していたのですが、子供が喜んでくれると嬉しくなっちゃうので、またいつの間にか 仲良しの学年が生まれてしまうんですね。 いろんなことがあるのですが・・・ テディベアテラス♪の決まり、みたいなものは、ゆみが作っていかなくちゃと、 今回思いも新たにしました。 中には上手に楽しむ子もいます。 今回作ったバラのカードは、こんな風に素敵に活用してもらえました。 読めますか? ちょっと感動ですよ。 中身は両方とも100円ですけど、もらったお兄ちゃんとママがどんなに喜ぶだろう、 と思うようなメッセージが付きました。 ここのお家はお父さんがいらっしゃらないのですが、父の日だから、 歳の離れたお兄ちゃんと、ママにプレゼントなんです。 子供たちは、一緒にお買い物に来たって、お家の事情はそれぞれ違います。 テディベアテラス♪に行くなら・・・とお母さんがお小遣いをくれることもあるし、 お年玉をお札で持ってる子もいます。 でも自分のお財布を持ってない子もいます。 ここで、お店の人に課せられた課題。 まずはどの子にも平等であれ、と自分に言い聞かせたとして、 さて、いったい何が平等な態度でしょうか? よくあることですが、貯金箱をとりに行く子がいます。 「どのくらい入ってるかな?」とワクワクで開けてみる。 中身はこれです。 欲しいのはおそろいの筆箱。 もう一人の子は、最初からお札を持っています。 子供だと、半額になるペンケースは330円。 一人だけ買えます。その子は実は二個買えます。 大人なら貸し借りが成立かもしれません。 でも子供はそれは無しです! お小遣いの決まりは各々の家庭で、しつけを考慮して定めているものだからです。 子供たちは考えます。 ゆみは「ママに聞いてごらん」と言います。 子供たちは、ママになんと言って頼もうかリハーサルをします。 「ねえ、聞いててね。」とゆみに向かって言ってみます。 「あ、ダメダメ。ちゃんと正直に言わなくちゃ、やり直し。」とゆみがダメ出し。 結局家に帰ってもママはお小遣いをくれませんでした。 その子はあることをひらめきました。 「これをお金に換えてください。」 手にはビーズのワンちゃんを持っています。 事の次第を飲み込んだゆみは、断ります。 「あのね、ここはお店なの。お金を持ってきて、品物を買うところなのよ。 自分のものを持ってきて取替えっこできるところじゃないのよ。」 ここで情けをかけてはいけないです。地域の子供を健全に育てていかなくては。 時には厳しいことも言わないと、ここでお店を開いて子供を出入り自由にさせている ことが出来なくなります。 いつも思うんです。すっごく欲しくて泣く泣く諦めて帰る子供に、「それあげるよ。」 と言えたらどんなに楽でしょう。 ごく普通に接しているつもりでもゆみは、子供たちにまじめな顔で、 「どうしてそんなに優しいの?」と聞かれました。 「え?大人はみんな子供には優しいでしょ?」と思わず聞き返してしまって、 返ってきた答えにショックを受けました。 「ねえ、子供いないからでしょ。子どもいるとね、子供が嫌いになるんだよ。」 ゆみが小学校や中学校に顔を出さなくなって子供達も一巡して、新しい世代に なったのでしょうね。 昔は、クラスの女の子たちの会話を聞きながら、学校の様子を把握していたものでしたが。 「いるよ。もう大きいよ。子供を育ててみるとどんどん他の子供も好きになるのよ。 いろんなことよーくわかってきて、ああどの子も可愛いなあ、って。」 「え?そんな人もいるの?」 本当に子供が驚くので、ショックです。 でもね、そこで、「ああ、この子は可愛がられてないのかな?」とは思わないです。 大人の事情もこちらは十分わかるからです。子供はちゃんと愛されているのです。 ただちょっと子育て中、自分の幸せがよく見えていないお母さんが いるのかもしれませんね。もったいないなと思います。 たまに本当にさびしそうな目をした子もいます。 今に限らないのかもしれないですが、子供たちは傷つきやすいです。 けれど逆に「情けをかけてもらえる術」を習得してしまっている子もいるんですね。 「お昼だから、一回帰りなさい。」と促すと、「ご飯食べたら1時にテディベアテラスねー。」 とみんな帰っていくのですが、帰らない子もいます。 かぎっ子だとわかっていて帰せない、と、昔はゆみは一日お店のお手伝いをさせながら 預かってしまったこともありました。 もちろんそのときも悩みながらでしたが。 いろんなケースがありました。 優しさを求めている子にほど、優しくしたらいけなかったりします。 子供はとことん、甘えてみたいと思ってるからです。 「お二階に行きたいなあ。」「おやつも欲しいなあ。」「上はリビングでしょう?」 子供は子供なりに家の中が見たいのです。 「おトイレ貸してください。」と言って上がろうとします。 テディベアテラス♪は、おトイレがない、と子供たちに言ってあります。 お家の部分は、お店じゃないからだし、小学生ならコントロールできるはずだからです。 たまにいなげやに走る子もいますが、たいていは家に帰れる距離の子です。 子供の話は家の中も学校も時に社会をも映します。 親子関係がよいかどうかが、驚くほど出てしまう事があります。。 休みの日なのにママがいないよ、と嘆く子供の話を聞いてるところに、ママと仲良く 手をつないで同級生が来たりします。 欲しいものはなんでも買ってもらえたりします。 そういうときに・・・ゆみの真価が問われます。 みんなに平等に接するとはどういうことだろう?と悩みだしたら その場がどちらに対してもぎこちなくなります。 みんな大切なお客様です。 そんなときは、自分のパーソナリティを信じようと思っています。 ありのままで対応しようと思っています。あくまでお店の人として。 だからお店の人の枠以上のことはしません。ゆみ個人になれば、何かしてあげられる 事もありそうですが、それは決して継続しません。 一回で終わってしまうことなら、ちょっかいを出すことはしない・・・暗黙のルールです。 この手の話を語りだすと、ゆみの話はキリがなくなるんですよ。 もともと子供教育系にいたので、意見を言っていいとなったらいっぱいあります。 だから、ここまでにしておきましょう。 語りきらないうちに。 さて・・・ ともあれ、筆箱がおそろいで欲しかった二人は、期間中にお母さんの手伝いを ちょっとずつして、筆箱だけでなくシャーペンまでおそろいで手に入れました。 そんな子供たちが渡してくれたお金は、こんなにいっぱい。 1円5円10円だけで1300円。 「これどうしよー。」とゆみが言うと、ウッディパパは、「セブンイレブンの透明な箱に 入れてらっしゃい。」って。 ウン。そだね。義援金にしましょ。 ローズフェアレポートはまたね。