電話で話したよ。&お待たせのマスターのスケジュール。
イーネ・イーネ、マスターファンの皆様。 お待たせいたしました。きっといらっしゃいますよね。「ああ、もうゆみちゃんの気持ちなんてどうでもいいのよ、私はマスターのことが知りたいだけなの、スケジュールは、ここにしか載らないって言ったから見てるのに、ゆみちゃんの話はいらないのよ。」とおっしゃる方。大変失礼いたしました。発表します。わがオーナー白井は、元気ですよ。毎日ワインが好きなだけ飲めて、きれいなサンセットをホテルの窓から見て、幸せでとろけそうな毎日を送っているようです。行く直前まで、「日程表が来ない」ってやきもきしていたんですけど、いざ来て見たらこれがすごかったです。時間刻みの詳細なスケジュール、1日2・3件のワイナリー見学。食事は全て、ワイナリーのオーナーとの会食。とにかく日本で、優秀にオーストラリアワインを売った方々ばかりのツアーですから、あちらのワイナリーのオーナーにしてみたら、ぜひともご自分のワインを売り込みたいところ。全ての予定を組んだ、コーディネーターの方は、きっと直前まで調整に苦労していたことでしょう。時には、朝5時ホテル出発、なんてのもあるし、車で4時間移動って言うのもざらにある。あ、この旅はね、オーストラリアワイン事務局の、ベンジャミンソルト氏という素敵なお兄様が、車で案内してくれる、まさに「あいのり」形式の旅なんです。小学生の林間学校のような、綿密なしおりが来てね、持ち物や、着るものについて、ご親切な解説付きでした。びっくりだよ。寒いときにはおるもの、軽いコート、ウィンドブレーカー、ジャケット、セーターって書いてあってね、車の移動はジーンズなどの楽な服装で、とか、ワイナリーのオーナーとのディナーはスマートカジュアルで、とか、靴は歩きやすい靴で、とか、サングラスと日焼け止めは忘れずに、とかね。でも白井さん、全然意味が通じないの。アロハとタンクトップは禁止で、ポロシャツにチノパンはお奨め、ってあって、「ゆみちゃん、チノパンてなんですか?」って聞くんです。白井さんは、スーツの下のおズボンしか持ってないんですよ。そういうサラリーマンから、一気にお店のオーナーになったから、私服が要らなかったんだって。「日焼け止めは買いました。」って、なんだかホントに林間学校みたいですよね。お食事は、ワイナリーにご招待だから、お小遣いは、自分たちで何か食べたいときと、お土産用だけですって。実は、白井さん、ネットでこそこそパールやオパールのお店を下調べしていきました。彼女にでもお土産にするんですかねえ。・・・私は、コアラのぬいぐるみがいい、と頼んだのですけど、「ゆみちゃんには、コアラのマーチ、探してきます。」って。何でも良いや、お土産なんて。・・・でも、いろんなワイナリーの写真は楽しみにしています。では・・・「今日の白井の予定」っていうのを書いておきましょう。でもちょっとこれは失礼な言い方だったので、題名変えます。 ≪わがマスターは今頃どこに・・・≫21日(木) 9:00 ホテル出発 9:30 Yarra Ridge for tour&tasting 11:00 Yarra Ridge出発 11:30 Coldstream Hills 1:00 出発 ミラワへ(約3時間、途中ランチ) 5:00 ホテル着 ☆ここでFAXを、ホテルのお部屋からくださいました。 6:15 ホテル出発 6:30 Brown Brothers ディナー 9:30 ホテル戻り ミラワ泊22日(金) 8:30 ホテル出発、ナガンピへ (約二時間) 10:30 Mitchelton Wines(ランチ) 1:30 Mitchelton出発(約二時間) 3:30 Hanging Rock 5:30 メルボルンへ(1,5時間) 8:00 ディナー(Nick Stock氏と共に) メルボルン泊23日(土) 9:30 ホテル出発 モーニングトン・ペニンシュラへ 11:30 Stoniers(ランチ) 3:00 メルボルン戻り ディナー未定。 メルボルン泊24日(日) 8:45 ホテル出発 空港へ 10:40 メルボルン発 11:40 アデレード着 ホテルへ ランチ、Beach Cafe 午後 自由行動。ディナー自由。 アデレード泊今のところ、明日までの予定はこのようになっております。追いかけたい方は、アデレードにどうぞ。そうです。最初にFAXが来ました。ホテルのお部屋からでした。前日メルボルンに到着してからのことが書いてありました。本当はこれって、ゆみちゃんが日記に載せるかも、って思って書いたと思うんですよね。なんか、とても素敵に書かれているのですが、何せ長いのです。よく手描きでこんなに書いてくださいました、という感じ。きっと、大自然の美しさを前に、筆が進んだのでしょう。うちの貴腐ワインのふるさとの、ボルトリのことが書かれていました。オーストラリアでNO,1になったワインバーにも行ったそうです。2日目にして、100銘柄以上のワインの試飲をしたと書いてありました。すごいですね。 ホテルの部屋から、一面に広がるワイナリー、 その先は地平線と満月に近づく月を眺め、 夜のディナーを待っているところです。と素敵な時を過ごすマスターの静かな笑顔が浮かんできます。そのほか、明日電話くださいとか、ワイン会用のワイン買いました、とあって、最後に「ではこれからディナー、と言っても仕事ですから、店の代表としていろいろなお話をしてまいります。」 by Shiraiとありました。お仕事忘れてないよーって言いたかったのでしょう。でも私は、とにかくただただ白井さんが楽しんでくれたら良いなと思うだけです。お店の使命、なんかじゃなく、白井個人の素敵な旅にしてもらいたい。一体何の収穫があったの?なんて、てぐすね引いて待ってるようなパートナーはいないんです。私はただ、「アー楽しかった、行ってよかったあ・・・」って白井さんがリフレッシュして帰ってくれたら、それでいいんです。ほんとだよ。今朝はメールが来てました。「YUMICHAN、SIRAIDESU。」ん?なにこれ。全部ローマ字。・・・NIHONGOHAMOJIBAKESIMASU。うんうん、そうなのか。それにしても読みにくい。「DAIJOUBUDAYONE。」うんうん。読むのにいちいち指で追うようなメール、初めてでした。でもまあ、とにかく元気そうだからいいや、って思ったら、午後、携帯に電話。「ああ、ゆみちゃん、白井です。」懐かしい声でした。なんかいつもより明るく弾んでました。ヨンさまが、昨日、「なんか酔っ払ってるみたい。」と言ってたけど、ホントだ。途中で、「オーサンキュウ」とか言ってる。「あのねえゆみちゃん、今またワインが注がれました。」なんだ、パーティーの途中じゃないの。私はなるべく冷静に、繋がったら訊いておこうと思ってたことをたずねる。「白井さんと作ったことのあるメニュー作って良いですか?」「もう一緒に作った食材は全部出しちゃったよ。」と言うと、「ああ、ゆみちゃんはもうなんだって作れるでしょ、もう安心して頼りにしてるから。何でも作って出してくださいね。」と許可が下りる。そう言いながら、「あ、ゆみちゃん、ジェノバペースト10グラムには、生クリームは10グラムですよ。生スパだったら、5分で水にとって洗ってさ、」「わかってます!!」・・・もういつもやってるんだから出来るって。出来ないことはやろうとしないからって、あんなに言ったのにさ、安心とか言ってて、グラムや時間までオーストラリアから言わなくてもいいよ。だから電話はこっちからしないって思ったの。なんかすごく心配されちゃうと嫌だからね。だからいっぱいいいこと、報告した。「ね、だから、自分のことだけ考えて、いっぱい楽しんできてよ。こっちは大盛況で、それは大変なんじゃなくって、ゆみはすっごく楽しいんだからね。」と念を押した。「わかった、わかった。信じてるよ。あ、ねえ、ゆみちゃん。白井の帰る場所は、ありますかねえ。」・・・なんか笑えた。「当たり前でしょ。そちらで、精一杯楽しんだら、ちゃんと帰ってきてよ。二人のお店、またするんだから。」「うん、じゃ、頑張ってね。」なんだかゆみさんは、オーナーと呼ばれ、態度がでかくなったかも。でもきっとそれでいいんだ。「どうしよう」なんてめそめそしてるようなら、パートナーにはなれない。ゆっくり、のんびりしてきてもらいたいから。自分のことだけ考えて行動してほしいから。二週間の旅、白井さんにとっても久々だからね。どうか体調を崩しませんように。明日は18名の貸しきりパーティーを仕切る。「ゆみちゃんならやれる」と、白井さんが最後まで、断らなかったご予約。絶対やれると信じよう。お料理だって、接客だって、やれる、と思えば絶対やれる。ゆみはこの期間にどんどん強くなっていく・・・はずだから。