フィッシュ・アイ

上野と青山に見仏のはしごをしました。

東京国立博物館の特集陳列で
「六波羅蜜寺の仏像」というのをやっていたので、まずはそこに。



六波羅蜜寺といえば、
まずは、あの口から仏様が出てくる空也上人の像を思い浮かべますが、
残念ながらそれは、今回はきていませんでした。

薬師如来坐像、地蔵菩薩立像、持国天立像、運慶・湛慶親子の坐像、
閻魔王坐像などが展示されていました。

パンフレットの表を飾っている地蔵菩薩立像は
一部欠けてはいるが、光背の繊細な造り、
やさしいお顔から、とても優美で印象的。
やはり、一番の人気者で人が集まっていました。

でも、私は、薬師如来坐像のお顔にぐっときた～
肉厚の唇で何かをささやくような口元が、
今にも動き出しそうな感じ。
安心感のあるバランスも、見る人を落ち着ける雰囲気がありました。

空也が造像した持国天立像は、
９頭身で均整のとれた体型をしていますが、
頭が小さい分、迫力に欠ける気がしました。

やはり仏像は、頭が大きいほうが迫力もあるし、
下から見上げるのにバランスがいいのかな


六波羅蜜寺仏もよかったけれど、昨日の一番のヒットは[m:76]
同時に開催されていた
「二体の大日如来像と運慶様(うんけいよう)の彫刻」展の
十二神将立像 巳神（じゅうにしんしょうりゅうぞう ししん）


もとは浄瑠璃寺にあったものですが、
現在は東京国立博物館蔵となっています。

１ｍに満たない小さい像だが、迫力満点。
ひょう柄みたいな襟（？）の服といい、
風になびく髪といい、
かっこいい一目ぼれしました

腕のところにフリルみたいなものがついていたり、
頭の上の蛇が、ベレー帽の上についているつまみみたいで
かわいかったり…

斬新なファッションだ～

やはり運慶一派はすごい



東博を出て、表参道の駅から骨董通りの一番奥にある、
長谷寺（ちょうこくじ）に向かいました。



門を入ってすぐの右手に、観音堂があり
麻布大観音が



約１０ｍの一木造りの十一面観音です。

女性らしい穏やかな表情で大きいのに圧迫感がありません。
天に吸い寄せられるような感覚になります。

江戸時代に造立された観音様とお堂は、
火事により消失し、現在のものは昭和５０年代に再建されたものだそうだが、
あの一木造りは見事です


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