ついに終わった!「若者のひなた」第55、56話(ネタばれ)
スカパー!衛星劇場の「若者のひなた」。ついに最終回です。 先週の最後は、ソクランがソクチュからインボムの真実を聞き、チャヒのお店に行ったところで終わりました。波乱の予感でしたが・・・。 信じがたい内容だったけど、チャヒとボムスの姿を見て、真実であることを悟ったソクラン。その日はウェディングドレスを選びに行く日だったのだけど、思いがけない裏切りに怒り、インボムとの結婚話は終わりになったのでした。ソクランは何も悪くないのに、かわいそうだったなぁ・・・。 すべてが明らかになってしまい、ソクチュに対してもすべてをうちあけるインボム。 なぜ、チャヒのことを従妹だとうそをついたか・・・。インボムは故郷から出て行くことが目標で、大学進学はその第1ステップだったけど、チャヒは故郷に残るもう一人の自分のようなものだったと。そして、それを断ち切ろうと、チャヒの方から離れていくように仕組んでいった、そしてそれを悟ったチャヒは、インボムの望みどおり離れていったわけです。ただ、誤算だったのはチャヒが子供を生んでいたこと。先週のインボムは、子供を生んで育てているチャヒを、「自分勝手だ・・」などと散々に言っていましたが、こうなってしまったのは結局は自分の責任だったということを悟ったようです。チャヒのお店の前で車を止めたとき、野望が台無しになったことについてチャヒをなじりに来たのかと思ったけど、そうではありませんでした。インボムも、こうなってしまった自分の責任を思い、運命と思って受け入れる気になったのでしょうか。 店から出てきたチャヒにこっそりついていき、初めて目にした自分の息子。その現実を、インボムもやっと実感したのだと思います。そして、河原に車と止め、おもむろに上着を脱いで川に入っていった!まさか、入水自殺?と思ったけど、そこまで弱くはなかった。でも、川の中で天を仰いでいたインボムは、いったい何を思っていたのでしょう。これまで7年間の努力で、やっと手に入りそうだった夢、野望、それがあっという間に崩れ去ったことに対する無念さだったのでしょうか。 朝になってハ家に出向き、土下座して詫びるインボム。卒倒してしまったオモニ。そんなハ家に、更なる災難がふりかかります。ヒョンジがイノと共に逃げてしまったことに腹をたてたミン社長が、ヒョンジとハ社長の関係を新聞社に暴露し、そのことで記者が押しかけてきたのです。そして、ついに心臓発作で倒れてしまったハ社長。ソクチュは、インボムからその関係を知ったのですが、ソクランとオモニも知ったんだろうか?「隠し子」って新聞に出たぐらいだから、きっとわかったんでしょう。手術をして、なんとか一命を取り留めたハ社長は、やっとソクチュのことも許してくれることになってよかった。やはり、なんだかんだ言っても、子供が一番ということでしょうか。 一方、一度ミン社長一味の元から逃げたイノとヒョンジだったけど、結局またつかまってしまい、イノはヒョンジを助けようとしてついにやられてしまいました。二人で舎北にでも逃げて、幸せになってくれればいいなと思っていたのに、傷だらけの体で無理してヒョンジを助けに行き、イノをかばって殴られたヒョンジ。それに怒ってミン社長に殴りかかったところを、あの白い服の長髪にいちゃんに刺されたってこと? イノって、できは悪いながらも親思いのいいやつだったのに、やることなすことがすべて悪いほうに転がっていってしまう、本当に運のない人生だったと思います。遺体を見ても信じようとしないオンマが哀れでした。そして、遺灰はインボムの手で川(漢江かな?)にまかれました。 余談:ドラマの中で、りっぱなお墓も出てくるけど、よく遺灰を湖や川にまいているよね。お墓には遺骨は入っているんでしょうか? そして、もうひとりユンベオッパのことを忘れていました。チャヒへの想いをふっきれずに試合前なのにお酒におぼれるユンベ。ついに(遠回しにだけど)チャヒに告白したんだけど、結局チャヒも応える事ができなくて、泣きながら「オッパが負担だ」と突き放してしまいました。それで、酔っ払った勢いでイちゃんと結婚すると宣言したユンベ。え?本当にいいの?って思ったけど、なんとイちゃんの方がその辺をわかっていました。やっぱりあの夜は何もなかったのね。イちゃんだって、10年も想い続けて押しかけ女房狙っていたんだろうに、あんなにあっさりあきらめるって、ここで話を納めるためかな?でも、そうなったらやっぱりチャヒはユンベといっしょに幸せになるのが一番だと思うんだけどなぁ・・・←しつこいかな?(インボムはもう冷めたっていってたし・・・) そして、一度はタイトル返上なんて言っていたユンベも、またトレーニングを始めてくれたので、ホッとしました。次の試合はどうなるかわからないけど、ユンベオッパにはなんとか幸せになってもらいたいわ。 そして、それぞれの新たな人生を歩み始めた登場人物たち。 チャヒとボムスは家族の下で暮らすことになり、チャヒオンマも父親がなくてもボムスをりっぱに育てていこう、と決心したようです。そして、引越しの日、スチョルの恋にもなんだか進展がありそうな予感が・・・。 チャヒも、カルチャースクールの講師も始めて、なんだか生き生きしています。 そして、スチョル食堂にボムスに会いにやってきたインボムオンマ。チャヒオンマとも和解できてよかったです。 インボムは、会社に辞表を出してひとり舎北に帰っていきました。いったい何をして暮らしていくつもりなんだろう? ソクチュとジョンヒの映画は、一時中断しながらも、なんとかシナリオが出来上がりました。ジョンヒがつけたその題名は「若者のひなた」。・・・そうか、そういうことになったのね。結局、この物語全体がジョンヒのシナリオ、とでも言うことなのでしょうか? そして、ジョンヒとソクチュ、それぞれがお互いを初めて見たときから惹かれていたということを告白したのです。(やっと告白してくれたよ!)これから、二人に何か起こっていくといいなぁ・・・。 やっと退院してきたソクチュアボジを家で向かえたのは、車椅子に乗せられたヒョンジ。・・・彼女は助かったのですね。といっても、頭を殴られたのか、ほとんと廃人のようでしたが・・・。でも、隠し子を家に迎えることにしたということは、オモニにとってすごい決断だと思います。(この辺は描かれていなかったけど) 新たな目標(経営学の勉強)のために留学に旅たつソクラン。泣いていました。彼女にとって、この運命を受け入れるのは並大抵のことではないのでしょう。まだまだ時間が必要なのだと思います。ふるさとから離れてしばらく勉強することによって、気持ちの整理がつけられるようになるのではないかな。 そして、ついにソクチュの映画のクランクインの日。それは大学の合格発表の場面。まさにこのお話の冒頭部分です。インボムも見に来ていました。 ソクチュのおひげも、ずいぶん伸びていて、ちょっとあれはいただけないなぁ・・・(先日のイベントで、ここの映像が流されたのでした。)この7年間を思いながら大学の中を歩くインボムで終わるのかと思ったら、「カット!」の声と、それに続くソクチュの姿で、物語は終わったのでした。 全56話・28週間、長かったけど、ついに終わってしまいました。初めのころは、本当に見続けることができるのだろうかと不安もありましたが、挫折することなく見られてよかった。 ドラマがひとつ終わると、もうこれ以上新しい姿を見ることができないのが、とてもさびしいです。ソクチュもいろいろな姿を見せてくれたけど、これ以上新しいソクチュはもう見ることができません。やっぱりちょっと寂しい・・・。 前にあっさーさんが紹介してくださったけど、このドラマで、ヨンジュンシは1996年のKBS演技大賞 優秀演技賞、人気賞、フォトジェニック賞を受賞しました。デビュー作の「愛の挨拶」でも新人賞を取っているけど、この作品でこれだけ賞を取って注目されるようになったわけで、そういう意味でも現在のヨンジュンシにつながる大切な作品でした。決して多くはなかった出番だったけど、当時の視聴者にもしっかりその存在が胸に刻まれたのでしょう。 そんなヨンジュンシの歴史をしっかりと胸に刻み込んで、ひなたのレビューを終わりにしたいと思います。