乳がん日記39*抗がん剤しないなんて勿体ない?
乳がんと言っても、 手術法も治療も人それぞれで、 起こる副作用や副反応も人それぞれ。 私と全く同じ術式で、同じ治療で、同じ経過をたどったひとはいない。 あの人は大丈夫だったから、私も大丈夫だとは限らない。 もちろんその逆も。 思えば去年の6月に告知されてから、 手術で全摘+リンパ節郭清して、 抗がん剤(化学療法)・放射線療法・ホルモン治療と かなり経験豊富~な感じになりました。 私のステージは「Ⅲa」 “国立がん研究センター がん登録・統計”によると https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/index.html 乳がん 総数 76,805人(2018年データ) ステージ0 11,567人(15.1%) ステージⅠ 31,184人(40.6%) ステージⅡ 23,237人(30.3%) ステージⅢ 5,372人(7.9%) ステージⅣ 4,143人(5.5%) 大半はステージ0・Ⅰ・Ⅱなんだね。 ステージⅢって、かなりの上位ランク。 まあ、仕方ない。 これが偏差値だったら、難関国立大に行けそうな勢いだけど。 抗がん剤をする前に、えらく不安になったけれど、 (薬の専門家でもこんなもんです) 医師は「絶対に必要だからやりなさい」とは言わない。 「やった方がいいですよ」とも言わなかった(確か、、、)。 「リンパ節の転移が4つあるので、 乳がんのガイドラインでは、推奨されています。」 「どうしますか」という感じ。 それがかえってキツかった。 自分で選ばなければいけない。 やるメリットはどの程度か?というと、 10年後の生存率が、抗がん剤をすることで1.6%上昇する(私の場合ね)。 「1.6%なんて目をつぶれる数値じゃないの?」 「逃げても大して結果は変わらないんじゃないの?」とも思える。 最初にがんが見つかった時、 「少しでも長生きすること」 「1日でも長生きするための治療法を選ぶ」と決めた。 でも抗がん剤を前にして、その気持ちはグラついた。 そんな時ネット検索をしていると、 抗がん剤の副作用が軽かった人が集うページをみつけた。 https://peer-ring.com/posts/11730 思いのほか沢山の人が「軽かった~」とコメントしている。 スゴイ!すごい! その中に,抗がん剤を受けようか迷ってる人へのコメントで、 「抗がん剤をしないなんて勿体ないですよ」という言葉があった。 この言葉がキラキラ輝いて見えた。 今でもすごく偉大な言葉だと思う。 この前、ふと 抗がん剤をする前の自分のメモが出てきた。 そういえば、先が見えなくて、 すべてが不安だった頃。 不安に思うことが1つ1つ書いてあって、 それに対する自分なりのコメントが書いてあった。 例えば、 「“仕事”できるか?」 「“家事”できるか?」 「髪の毛抜けるよ」 「手足の副作用出たら仕事できない?」 、、、という不安に対して、 仕事 ⇒“無理しなければいい” 家事 ⇒“宅配弁当。それもダメならお手伝いさん” 脱毛 ⇒“可愛いウィッグでOK“ 手足の副作用 ⇒“ダメなら休めばいい。一時的でしょ。” 8月くらいに書いたんだよね。 ちょっと前のことなのに、随分前のことみたい。 「良かったね、無事に終わって。」 「結局、心配の方が大きく終わったね」 その時の自分に向けてつぶやいた。 そしてこんなことも書いてあった。 「3カ月間だけ」 「やった安心感ある」 「お金は(そんなに)失わない。経験値増える。」 「がんを強みに生きていけばいい」 (ははは、そんなこと書いたんだっけ? 強いのか、強がってるだけなのか(^^ゞ)) 今、抗がん剤をして良かったと思ってる。 10年後1.6%だけの生存率の上昇だとしても、 15年後、20年後はもっと違いが出るかもしれない。 残りの人生が長ければ長いだけ、再発のリスクは高くなるしね。 もし再発した時、 「ああ、あの時に抗がん剤をしておけば良かった」となるのはイヤだしね。 まあ、冷静に書いてみると、 上位約10%に入ってる私のステージでは “あんたが抗がん剤しないで、誰が抗がん剤するのさ?”って感じではあるよね。 (やっぱりやっといて良かった💦) とはいえ、これが最初で最後の抗がん剤だといいな。 さて、放射線治療も23回照射が終わって、 残すとところあと2回となりました。 脇の下の色素沈着が一番あるかな。 他照射部位は少し赤っぽくなってますが、それほど酷くはなさそう。 脇の下にチリチリした日焼けのような感覚がある位。 皮膚症状は4段階の1段階だそう。 病院通いもそろそろ終わるし、 夜の宅配弁当の生活はそろそろ終わりかな。 ちょっと飽きてきたしね(^^ゞ 人気ブログランキングへ(応援のポチお願いします) 乳がんランキング