357032
HOME \| DIARY \| PROFILE	【フォローする】【ログイン】

テツの「ＰｕｒａＶｉｄａ！」日記

[素晴らしき人々] カテゴリの記事

全60件 (60件中 1-50件目)

1 2 >

でんしん。

今宵はずっと楽しみにしていた、高校時代の同級生夫婦“トシ＆ミレイ”宅でのホームパーティー。やはり同級生の“Ｍ”と共に殴りこみです。俺からしたらウルトラＤの難度「マイホーム購入」という離れ業で手に入れたこの家は、そりゃもう素敵なもんでした。スタイリッシュなものに囲まれてるだけでなく、所々にミレイちゃんが生けたであろう花が置かれていて、何ともいえない心地良さを感じさせるのです。行き場を、いや収納場所を失った本たちで溢れた混沌ムードたっぷりの俺の部屋とは大違い。人生いろいろ。お部屋もいろいろ。作ってくれたご飯がまた美味くてさ～。って思い出してるとぶどうパンを食べてる今の自分がなんだかとーってもひもじく思えてきそうなのでリアルな描写は控えさせていただきます。でもありゃマジで美味いっす。結婚して１０キロ太ったトシの気持ちがわかりますわ。ゲラゲラ笑ってほんとに楽しかったー。特にトシが教えてくれる天然少女代表でお華の先生をやってるミレイちゃんの話。トシ　　　　「こいつさ、　　　　　　　説明が擬音語だったりするんだよね。　　　　　　　“ガー”とか“ドーン”とか。」ミレイ　　　「いやいや、それのほうが伝わるんだよ。」トシ　　　　「伝わんないっしょ・・・（笑）。」Ｍ＆テツ　　「うん、伝わらない伝わらない（笑）。」たらふく食べさせてもらい、俺はひと足お先に家を出発。田園都市線に揺られてると、ふとこの日の練習のことが頭を過ぎりました。肩パンチをしたりされたりするのが好きなご様子の訳のわからない高校生たちの、この日の練習は久しぶりに学校のグランド。ここ最近は、試合だけでなく練習でも外に出ることが多くなりました。遊牧民的サッカー部。うん、素敵な響きだ。これなら俺も仲間に入れそうだ。学校での練習は我が家のようで心落ち着くものの、使えるスペースがとても狭いことの練習効率の悪さから、今度は心落ち着かず。さらにこの約一ヶ月ほどの練習試合と、ビデオで見たトップチームのリーグ戦で見えた、この冬培ってきた部分が微妙に狂い始めてることへの心配が、心に揺さぶりをかけてきます。まあ、やるしかないわけで。ゲーム形式の前、みんなを集めて狂い始めてる部分と、そこを修正していこうという話をしました。　「今、この冬やってきたディフェンスの部分が　　ちょっと狂ってきてるから、ここを修正しよう。」　「なんかこう“スー”と引いちゃってるから、　　もっとこう“ガー”と出て行って守ろう。」そう、じつは俺も“擬音ってた”のです（笑）。しかもこの日のゲーム形式では、見事にその部分が修正された素晴らしい練習に。ミレイちゃん、お互い伝わる相手でよかったね（笑）。『時としては何も言わないほうが　１００万語を費やすよりも伝わる場合がある。』　　　　　　　　　　　　日本代表監督・オシム

2007/04/20

コメント(2)
新たな関係。

俺が石神井高校でサッカーのコーチを始めたのは、確か２０歳のとき。途中でコスタリカへ逃亡して２年ほど離れてたけど、少なからず一緒の期間はあった。ってことはだよ、俺が高校卒業してから約１０年ちょいの間のサッカー部の卒業生たち全てと絡みがあるんだ・・・。会社でいったら“おつぼね”さん状態だな、こりゃ。１０年ちょっとという時は、俺からいっさいの爽やかさを奪っていき、そんなことお構いなしの教え子たちはみんなそれぞれの人生を歩み始めた。結婚して子供がいるやつ、スーツが似合う会社員のやつ、外国に語学留学をしたやつ、さっそく転職をしたやつ。同じ場所で過ごした楽しみはめっちゃ大きかったけど、こうしてそれぞれ違う人生を歩んでることを考えてみたり目の当たりにするのはこれまた楽しいもので。コーチを始めた時には、絶対に想像できなかった楽しみであるのです。そして、今宵。やはり想像してなかったことが現実に。それは、教え子からの取材。１年前に、練習に顔を出しに来てくれた“Ｋ君”。サッカー部は途中で辞めてしまったのですが、彼のサッカーに対する気持ちは収まることなく、今は「WORLD SOCCER DIGEST EXTRA」という雑誌の編集者をやっています。そんな彼が、「WORLD SOCCER DIGEST EXTRA」で任されてる自分のページのなかでコスタリカサッカーのことを来月号（５月１２日発売）で軽く紹介したいとのことでこうした運びとなりました。飯を食いながら、酒を呑みながら、あれやこれや。この前の「サッカークリニック」でもそうだったけど、コスタリカのことを知ってもらえるのって嬉しい嬉しい。外国で生活してるときに、現地の友達とかに日本の素晴らしさを必死に説明してるのと同じような感覚。知ってもらいたいんだな、あの国の素晴らしさを。Ｋ君が担当してるのは、一番最後の「エクストラの裏側」というページ。編集者同士のリラックスサッカートーク。そんな彼のページが「面白かったです！」との葉書が先月数通届いたそうです。これは、相当嬉しいですよね～。それはやはりＫ君も同じで、その葉書はどんな町から届いたのか、地図を見ながら調べて、あれこれ町のことを想像をしてた、とのこと。なんか、それって素敵ですよね。葉書を送ってくれた人もそうだし、その葉書を大事に思ってるＫ君もまた。温かさは、想像力のスイッチをオンにしてくれる。そんなアクションを起こせる人間になりたいですわ。教え子との新たな関係。それが、今宵はメチャクチャ嬉しくて。酒も進んで、話も弾んで、未来を望んで。あ～マジで嬉しい～～～！ありがとう、教え子さんたちよ。『想像力は、知識よりも大切だ。　知識には限界がある。　想像力は、世界を包み込む。』　　　　　　　　　　物理学者・アインシュタイン

2007/04/18

コメント(0)
自由を。

俺は中学・高校時代、周りの期待に応えることばかり考えてて、まったく自分らしくいられませんでした。長男であること、生徒会長であること、キャプテンであること、そのイメージを崩さないように、自分の感情に鍵をかけていました。みんなから褒められて、その瞬間は優越感に浸れた。でもその後それ以上の虚しさに包まれた。自分が自分から一歩一歩、離れていってる気がしてました。苦しかった。そんな俺は、自分の力では鍵は壊せなかった。けど、すぐ近くに否応なしにそれを壊してくれる存在がありました。それは、「サッカー」。ボールを蹴り始めると、鍵の中に閉じ込められてた感情が一気に体中を巡ってすべてから解放された気持ちになれたんです。いっつも思っていました。　これが本当の俺なんだよな・・・今は皆さんもご承知のように、感情のみで生きてる人間みたいになってしまいましたが（笑）。サッカーが俺に、自由を配ってくれたのです。この日練習が終わると、スーツを着た教え子“Ｔ君”登場。来月から始まる教育実習の挨拶のためです。これまでも何人もの教え子が教育実習で来たけど、毎回やっぱ嬉しいもんなんですよ。でもその度に着々とおっさん化してる自分に気づかされ恐怖を覚えるけど、まあ、年齢だけはってことで納得させております。体育教官室でＴ君とあれやこれや話していました。彼の予想外の話に、不覚にも泣きそうになってしまいました。　「去年のサッカー教室に、　　中学３年の“Ｓ”ってやつ来てましたよね？　　僕少しだけあいつを教えたことあるんですよ。」　「じつは中学２年の途中で、　　クラブチームでのサッカーをやめちゃってて、　　何かのきっかけになればと思って、　　あのサッカー教室のことを知らせたんです。」　「そしたらサッカー教室が　　本当に楽しかったみたいで、　　もう一回サッカーやろうと決めて　　私立の“Ｈ高校”に行きましたよ。」またもや、サッカーが自由を配ってくれたんだ。『人は本当に　偶然の中で何かに遭遇し、　偶然によって変わっていく。』　　　　　　　　　　　芸人・太田光

2007/04/17

コメント(2)
ひもじさと寒さ。

暖かなお昼時。自転車でお隣の三鷹市へ。黒のパーカー・ジーパン・ニューバランスのスニーカーに、ウエストバッグ。その全体的な装いに勝手に春を感じ、自転車を漕いではテンション高まり、イヤフォンから流れてくる『ＲＯＳＳＯ』というバンドの“Ｏｕｔｓｉｄｅｒ”という曲もバシッとはまり、最高に幸せな感情が込み上げてきた瞬間、軽い段差を乗り上げたちっちゃな振動で曲ストップ。このＣＤウォークマン選手が得意とする曲飛び。調子に乗りかけた時、挫折がやってくる。神様は、粋な計らいを見せてくれるものです。よし、ＣＤウォークマン買い代えちゃおう。１５分ほど爆走して、写真家“橋本和典さん”の事務所に到着。１年ちょっと前の日記に書いた、橋本さんの新潟の知り合い家族がテレビに出演したということで、その録画したＤＶＤ鑑賞です。番組名は『銭型金太郎』。新潟県十日町市・松之山に住む“戸部さん一家”。都内のデパートで「５キロ・１万４千円」で売り出されるというこだわり抜いたお米作りをしているこの一家は、完全自給自足の生活。なので薪割りは日課です。５人の子供たち（ふたりは東京生活中）には、１５畳ほどの部屋に卓球台や跳び箱を置いたり、室内での野球やサッカーなどを許可したりと思う存分体を動かして遊べる環境を用意する一方、薪割りや雪降ろし、家事などの仕事をしっかりさせる、そして家でも外でも、テレビゲームとお菓子は禁止、さらには中学を出たら基本的に経済的に自立させるそうです。リポーターの“東ＭＡＸ”に教育方針を聴かれると戸部さんはこう述べました。　「ひもじさと寒さを経験させるようにしています。」これ素晴らしい～！！！その経験がもたらしてくれる感情は大切だと思うから。ブラジルに行った１９歳の時。チームの寮の部屋は２段ベッド５つの１０人部屋。寮全体に３０人近く住んでるのに、トイレもシャワーもひとつ。連日３０℃以上の中でもクーラーはないし、町へ出てもコンビニなんかももちろんない。当時の俺には、それがすごくひもじく感じました。快適さに囲まれた日本の生活が当たり前だと思ってたから。でもその経験をして日本へ帰国すると、前には持っていなかった「日本の当たり前」に対しての感謝の気持ちを得られていました。ブラジルに行く前の日本での生活は、快適だったけれど幸せではなかった。ブラジルでの生活は、快適ではなかったけれど幸せだった。快適さよりも、まず先に、幸せを追おうと思いました。戸部さん、橋本さん、大事なことを思い出させてくれてどうもありがとうございました。ＣＤウォークマンどうしよっかな。『自由というのは、　ある程度の枠があってはじめて成立する。　なんでもやっていいよという枠のない世界に　存在するのは、自由でなくて混沌だ。』　　　　　　　　　　　　　　　映画監督・北野武

2007/04/12

コメント(0)
４．１０事件。

時刻は１９時２０分。新宿のとある居酒屋に集ったのは、大人男子３人と大人女子１人。唯一全員と繋がりがある遊び人な雰囲気満載の、でもじつは真面目くんな幹事さんが、乾杯前にひと言。　「今日って４月１０日だっけ？　　何年かしたらこの日は“４．１０事件”って　　言われるようになるんじゃないかな。」１ヶ月程前、今回の幹事であり友人の路上メッセンジャー“テツヤ君”からスポーツ関係で会わせたい人たちがいるんですよ、とのお誘い。そしてこの日、喜び勇んで、いざ出陣。集まったメンバーは、現役スポーツ選手に対して引退後の支援をサポートしている『サン・アスリート株式会社』の代表“神藤さん”。もうひとり、ラクロスを日本中に広めることと、総合型スポーツクラブの設立を目指している“ノリエちゃん”。話が盛り上がってる最中、店員さんがラストオーダーを聞きにやってきました。おいおい、新宿のど真ん中にある店なのにえっらいラストが早くないかと思い、時計を見てみると、すでに２３時。じつはまだ２１時くらいだと思っていました。とんでもない時差が発生したもんだ・・・。俺がアホなんだと言いたいわけではなく、もちろんみんなからもそう言われたいわけでもなく、感覚が麻痺してしまうほどの宵だったということですよ。「修学旅行の夜“スポーツトーク”版」みたいな宵。おふたりのスポーツに対しての想いは熱い熱い。やってきてる種目は違うんだけど、話を聴けば聴くほど考えの根本の部分を共有してるんだろうな～って思うんですね。そして、笑顔も。神藤さんのこの話印象的でした。　「僕は翻訳家でもあると思ってるんだ。　　ボクシングの具志堅さんっているじゃない。　　あの人に話を聴いたことがあるんだけど、　　返ってくる言葉がすっごく感覚的でさ。　　“いやあ、サーってかわしてバンだよ”みたいな（笑）。」　「でもそこで、　　どうやってそのバンを出したんですかって聴くと、　　“肩をこう入れてこのタイミングで腕を使って”　　みたいな具体的な言葉になっていくんだ。　　あの人たちは感覚が超越してるから、　　自分の中で言葉になっていなくてもＯＫだったんだよね。」　「けど彼らの貴重な経験の中には、　　僕たちが学べることもいっぱいあると思うんだ。　　生きていくうえでのヒントみたいなものが。　　だからその感覚を言葉にしていきたいんだよね。」相手の感覚を言語化すること。それは俺がコーチとして最もやりたい部分。具志堅さんの場合はイッちゃってるから（笑）、言葉に変換してもあまり変わらないかもしれないけど、高校生は言葉に変わることで一気に成長スピードが加速すると思うんですよね。その人の素晴らしさを引き出すことの出来る、そのための適切な投げかけが出来る人間に俺もなりたいっす。真っ直ぐなキラキラした目で、子供のように無邪気に話すノリエちゃんのブログには、当然俺がまったく知らないこれまでの彼女の経験や感情が綴られていました。当たり前のことなんだけれど、住んでる地域もやってる種目も違ってた人同士が何かの縁で、「２００７年４月１０日」という日に出逢ったということがブログを読んだら今さらながら不思議なことのように感じたんですよねえ。でもそれは、ブログに記してなくたってそうなんだ。神藤さんもそうだしテツヤ君もそうだし、出逢う人たち全てがそうなんだ。違う歴史を築いてた人同士が、何かの仕掛けでこうして衝突すること。そこで大切な何かを交換すること。こりゃやっぱ事件だわさ。『ひとりで見る夢は夢でしかない。　しかし、誰かと見る夢は現実だ。』　　　　　　　　アーティスト・オノヨーコ

2007/04/10

コメント(4)
触れること。

元ルームメイト“Ｋ君”のお誘いを受け、三鷹市が主催してる講演会に行ってきました。講師は、“古谷隆志さん”。『イーエス技研』という規格認証のコンサルティング業務を請け負う小さな会社の代表取締役しゃっちょさんです。高校時代に、物理の公式を必死に覚えるものの、その使い方がわからなく悲惨なテスト結果に終わった俺にとっては完全に畑違いな分野。規格認証という言葉を聴いただけで、拒否反応と理解できないんだろうという諦めの気持ちが。でもまあ、ここは授業の場じゃないんだし、せっかく来たんだから何かを吸収しようと思い直し、先入観を限りなく取っ払って向き合ってみることに。自分の理系の分野に対してのイマジネーションの無さをひどく痛感。難しいことや専門的なことはほとんど言ってないのに、ちっともピンとこないんですよねえ。でもこの話だけは、心に触れてきました。やはりというかなんというか、「教育」についての話です。従業員は６０歳台が４人に、５０歳台前半が１人のこの会社。現在、若い世代を求めているそう。そのための育成プランとして、　「若い人は現場の最前線で頑張り、　　高齢者がそのマネージメントをする」という従来通りの方法ではなく、　「高齢者が経験を活かして前線で頑張り、　　若い人はそれをサポートしながら見て学ぶ」という方法を考えているそうです。まだ具体的な方法論には至っていないそうですが、ひとつの考え方として面白いんじゃないかなと思いました。現在突入してる高齢化社会。正直な話、自分自身若者と接する毎日なので、その問題はまだ他人事として捉えてる部分が大きいです。でもこの日、しゃっちょさんの育成のお話や、高齢な参加者の方の質問などをお聴きしていたら、頭の中で「形」として想像出来るようになった気がします。だからって別に、堅苦しい問題だと考えるのではなく、ずっと前の日記にも書いたようにそれぞれの世代の良さを生かし合った楽しい場を生み出せたらなって。俺の中でそれは、コスタリカでやってた草サッカーのイメージ。子供からおじいちゃんまでが、ひとつのサッカーボールのもと、世代を越えたひとりの人間として夢中になって、でもそれぞれの世代の良さみたいのを無意識に自然に交換し合ってるみたいな場。それそれが、それぞれを尊重し合えたらサイコーだね。想像するには、直に触れること。その大切さをあらためて感じた今回の講演会。まさに『百聞は一見に如かず』。今日も明日も、一見、一見。『経験者というのは、　その経験を自分より若い人に　伝えないといけないんだ。それも親しみを持ってね。』　　　　　　　　　　サッカーブラジル代表広報・ホドリゴ

2007/04/05

コメント(2)
不良おっさんの世界。

最近のマイブームは“ヘッドフォン”なセニョールです。マイブームと言っても、こいつのブームのことじゃありません。　↑　実家の猫“マイ”すいません、親バカです。しかし、ヘッドフォンってスゴイっすね。この前電器屋さんで試聴してみたのですが、音が全く違ったことにびっくり。ＢＧＭとしてではなく、音楽をじっくり聴いてみたい衝動に駆られました。こりゃ楽しみが増えたな。もしヘッドフォンを買ったなら、爆音で聴いてみたい音楽のひとつ。この日記で何度も書いてる「浅井健一」。「ブランキージェットシティー」、「シャーベッツ」、「ＡＪＩＣＯ」、「ＹＵＤＥ」、などの骨太バンドを経て、現在はソロで活動中。“ベンジー”の愛称で呼ばれる彼は非常に多才。この日、原宿にあるギャラリー「LAPNET SHIP」へ彼の個展を観に行ってきました。柔らかな色合い、温かな世界、俺は大好きなのです。　（こんな感じの絵です　→　こちら）ベンジーワールドに刺激され、今までに彼が生み出した音楽の歌詞を読み直してると、またもや刺激まみれ。やっぱこのおっさんスゴイっす・・。革パン・刺青の王道ロックスタイルの彼が創造する世界を今回はちょっと紹介させてください。ベンジー、あんた最高だ。　『見渡す限り小麦色の斜面の途中に　　止まってるトラックの荷台にわらを敷きつめて　　その上に寝転んで息を吸うのさ　　寒くもなく暑くもない秋の夕暮れ　　虫たちがやさしく　囁くのが聞こえる　　風は近づく冬の気配を感じさせてくれるし　　草の香りに包まれて　　そまりはじめた雲がゆっくり流れて行くのを見上げながら　　想像力のカプセルを　一つ飲み込んで　目をつぶるだけさ』　『思い出せ不良少年　その澄きとおった心で　　いつか見た事のある　あの真っ青な空を』　『くだらない話はもうやめて　哲学を語ろう　　たまには夜みんなで集まって　想像力広げ　　だってさ　ありふれたことばかり　話したってつまらないよ　　神秘的なところまで行こうぜ　心には壁なんかないのさ』　『僕は君と生きているんだ　　　たったそれだけのことなんだ　　スーパーマーケットに行ったりとか　　一緒にシャンプーしたりとか　　けなげな話なんだよね　でもそれで充分みたいさ　　けなげな話なんだよね　全然寂しくないんだ』　『小さなたき火をおこして　みんなで星を見上げ　　世界を胸に思い浮かべ　どれくらい孤独なのかを知るのさ』　　『世界中　どこの場面にも　　散りばめられているんだね　　決して　口じゃ言えないが　時々感じられる　　例えば君が涙を流す時とか　　人間って不思議なんだよね　幸せの中にいると　　そのことに気づかないでいる　その逆もありえるけど　　だから僕は愛することがしたいんだ　　できるだけ遠い空を見て　　何か楽しいことを思って　　急に自分の手のひらを見つめると　その中に　　新しい風が生れるって　知ってるかい』　『チョコを２つに割って　１つは神に捧げる　　残りを２人で分けて　心を１つにしよう』

2007/03/31

コメント(4)
不器用な美しさ。

この日は、“大パパ”の命日でした。大パパとは、俺のおじいちゃんのことです。社交的な“大ママ”とは違い、どちらかというと、ひとりが好きな大パパは、正月などでうちらが家に遊びに行った時も、テレビを見たり、自分の部屋に戻って本を読んだり、そんな時間を多く過ごしていました。ほとんどきちんと会話をしたことはなかったけど、日課の散歩に行ってはポケットティッシュをいっぱいもらってきちゃうとこや、大ママに対してだけは子供のように心を全開にしてるとこや、うちらが帰る時目線をそらしながらだけど大きな声で「はい、また」って言ってくれるとこや、何だかそういう人間っぽいとこがすっごく好きでした。今、実家にいる猫３姉妹の長女“チーちゃん”。うちに来る前は、ふたりに育てられていました。大パパに拾われてきた捨て猫だったそうです。チーちゃんを見つけたその時、どんな想いを抱いて連れて帰ってきたんだろう。そうだ、チーちゃんが実家にやって来たときに、他の２匹“マイ”と“アン”と上手くやれなかったチーちゃんの不器用さは、きっと大パパ譲りなんだ。大ママが先に旅立ってしまってから、うちら家族と一緒に行った高層ビルのレストラン。その窓から果てしなく広がる渋谷の街並みを飽きずにずっと見続けていたあの大パパの姿は一生忘れられない。あんな無邪気な顔は初めて見たから。ほんとに嬉しかった。母・トシコのブログに書いてあった大パパのこと。　「先日書類の整理をしていたら、　　亡くなる１年位前の父からの手紙が出てきました。　　送ったお菓子のお礼でしたが、手紙等殆ど書かなかった父の、　　慣れない日本語の他人行儀な内容のもの。　　電話が苦手な父のコミュニケーション方法はそれしかなかったので、　　一人で一生懸命に書いたのだろうな・・・　ジンときました。」大パパ、チーちゃんは相変わらず不器用だけど、まだまだ元気です。『日常のありふれた体験にこそ、歴史が詰まっている。』　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　脳科学者・茂木健一郎

2007/03/02

コメント(0)
ビールと、言葉と、笑顔。

大好きな指導者のおひとり、石神井高校・Ｔ先生のお誘いを受け、今宵は『いせや』ってきました。吉祥寺の例の焼き鳥屋さんですね。　「テツさんによ、合わせたい奴がいるんだ。」その人の事前情報は、前学校での教え子だということと、わけわかんなくて面白いやつだということだけ。でも信頼する人が引き合わせてくれるケースって期待以上のことが多いので、不安はゼロ。喜び勇んで『いせや』へと向かいました。ふたりはすでに到着していて、座敷の席で呑み合っていました。笑い合っていました。Ｔ先生の超解放された笑顔からその人に対しての信頼を感じ、俺のテンションはどーんと急上昇。言葉じゃない部分で気持ちがこんなに振れるって何だか悪い気はしない。いや、じつはそれこそ欲してるものかもしれない。目の前のその人は、かっちょいいデザインもののニットに、やはりひと癖あるデザインのキャップを被り、顔には仲間意識を感じてしまうヒゲな容姿。揺れない真っ直ぐな目にこの人どっしりしてるな、てな第一印象。Ｔ先生が紹介してくれました。俺の１歳上だという松岡亮くん。高校時代はラグビー部のキャプテン。現在は絵を書いたり、ライブペインティングをするアーティストさんでした。Ｔ先生、粋な言葉でもって乾杯を。　「じゃあ、今日のこの素敵な出逢いに。」話を聴いてみたら松岡くん、かなりワールドワイドに活躍してるアーティストさん。その場は、ロンドン、パリ、ベルリンなどなど。さらにはあのカリスマブランド『Ｙｏｈｊｉ　Ｙａｍａｍｏｔｏ』とのコラボレートでパリコレにも参加したとのことです。（松岡くんのインタビューは　→　こちら。）かと思いきや、学生時代はバリバリの体育会でもあり、高校卒業後もラグビー部の鬼コーチだったり。　「そういうケースって結構珍しくないっすか？」俺の何気ないその質問に答えてくれたのはＴ先生。　「でも本来はさ、　　スポーツとアートってすぐ隣にあるんもんじゃないかな。」この言葉によって、自分がここ数年抱いていた疑問が地上に顔を出した芽のように表層に表れてきました。　“ どうしてアートなんだろう？ ”俺はそれぞれの人間が持つ考えや哲学に興味があるので、新聞や雑誌に載ってるインタビューを目にすると必ずといっていいほどチェックしています。そんな俺にも、ここ数年で変化が。手にするものが、スポーツ系やビジネス系のものからアート系のものになっていったのです。これは何かあるのかもしれない、という小さな疑問はアート系の雑誌を何かの衝動に駆られて購入してしまった、というある日の吉祥寺の本屋での出来事で、小さいものから大きなものへと変貌を遂げました。で、『いせや』での今宵。その疑問の答えが見えてきたように思いました。特に松岡くんのこの話によって。　「ワークショップの依頼を今もらってて、　　そこの人たちに年齢層はどうしますかって聞かれてるんだけど、　　なんかしっくり来なくて返事していないんだ。」　「でもね、今日わかった。　　年齢層なんていらないんだってことが。」　「俺は絵なんて教えられるものじゃないと思ってるから、　　そのためのワークショップなんてやりたくなくて。　　ただ伝えられることもある。　　それは１００％の“松岡亮”を見せることで。」　「もしかしたら３歳の子供が来たり、　　１００歳の老人が来たりして不都合が生じるかもしれない。　　でもそうしたら俺が“申し訳ないんですけどこれ以上は”　　って彼らに向けて断ればいいんだ。すっごく辛いと思うけど。」　「で、そんな俺の姿を見てる人たちは　　きっとそこに何かを感じてくれるはず。　　カッコ悪い１００％な俺を見て。」　「だから最初から年齢の枠を作って、　　ここに入れない人はダメなんですってことは言いたくない。　　それは自分に枠を作ることにもなるんだから。」周りの何よりもまず、自分自身に目を向けていくこと。自分の１００％の枠を広げ続けていくこと。そしてあらゆる手を使ってその瞬間の１００％を出していくこと。そう、それらができる人間になっていきたいんだ。『いせや』で焼き鳥食いまくり、海鮮居酒屋でマグロ丼食いまくり、『ぶぶか』でラーメン食いまくり、で、呑みまくり、話しまくり。生きるっていいね。Ｔ先生、松岡くん、本当にありがとうございました～！！！『そこにたどりつこうとあせってはいけない。　“そこ”など、どこにもないのだから。　本当にあるのは“ここ”だけ。今という時にとどまれ。　体験をいつくしめ。一瞬一瞬の不思議に集中せよ。　それは美しい風景の中を旅するようなもの。　日没ばかり求めていては夜明けを見逃す。』　　　　インディアン・ブラックウルフ.ジョーンズ(松岡くんのＨＰより)

2007/02/24

コメント(4)
見上げること。

「動けば変っていくんだ」当時の俺はそう思えて調子に乗っていました。いや、調子に乗させてもらったのか。こんな状態になれるんなら、これからもずっと調子に乗っていこう。約９年前、スペインはバルセロナの地での想い。そこへ誘ってくれたのは、俺のアホまっしぐらな行動に応えてくれた、この２人の人物。　当時ＦＣバルセロナにコーチング研修に来ていて、　現在は北京五輪を目指すサッカーＵ－２２日本代表監督の“反町康治さん”。　（お会いした時のエピソードは　→　こちら）　もうひとりは、　やはりスペインにコーチング研修に来ていた、　現在は解説者でもお馴染みの“羽中田昌さん”。　（羽中田さん編は　→　こちら）誰だかもわからない人間の突然で無謀なお願いを快く引き受けてくれ、真摯に向き合って話をしてくれたおふたりの姿は、その後の俺にかなりの影響を与えてくれました。この日の夜、練馬区の小学生サッカーチームを運営・指導してる、教え子・コジのお誘いを受け、その“羽中田さん”の講演会に行ってきました。　将来を嘱望されていた華やかなサッカー人生から一転、　１９歳の頃のバイク事故で下半身付随となり車椅子人生に。　２０代半ばに公務員の仕事を辞め、奥さんと共に憧れのスペインへ。　もう一度サッカー人生を歩もうとコーチングの勉強のために。　そして現在は、解説者などで活躍中。・学生時代のサッカー話や恋愛話・運命を変えた交通事故の話・スペインへ渡るまでの経緯の話・スペインでの生活の話・バルセロナ在住中に行った　数ヶ月間の“ヨーロッパ１１カ国車の旅”の話どれもこれも話がズシリと重いのです。でも決して嫌な重さではない、とても心地良い重さ。それはきっと経験者からしか生まれない「本物の言葉」だから。情報が少なかった時代に生きた人たちは、動いて確かめるしかなかったんだろうから、「本物の言葉」がもっと飛び交ってたのかもしれませんね。こんな情報まみれの時代だからこそ、逆に「本物の言葉」を発していかなきゃ、そのためにやっぱり経験者であり続けなきゃ。特に印象に残った話をひとつ。羽中田さんが５年間住んでいたスペイン・バルセロナ。そこにはみなさんご存知のＦＣバルセロナというチームが。約１０万人を収容する「カンプ・ノウ」というバルセロナの巨大スタジアムの横にはトップチームを目指す下部組織の若者たちが生活できる寮があります。そこの寮長さんがこんな話をしてくれたそうです。　「この寮で生活してる若者たちは　　必ずサッカーが上手くなる。何でかわかるかい？」　「それは練習に行く時に、　　あの巨大なカンプ・ノウの横を　　毎回通って見上げてるからだ。」　「人は何か大きなものを見上げると謙虚になれる。　　謙虚になれれば、サッカーは必ず上手くなるんだ。」最後に羽中田さんは、“１１カ国の車の旅”の印象をこう話していました。　「あの旅は行って本当に良かったです。　　いろいろな国へ行ったら、　　バルセロナの街がさらに好きになれたから。」　「車で走ってるとよくわかるんですが、　　国によって空って違うんですよね。　　空の青さがどんどん変わっていくことを知れただけでも、　　あの旅に行って本当に良かったと思います。」そうだ、ゆっくり歩いて、何かを見上げて、またゆっくりと歩んでいこう。『頭はときどき空っぽにして、　　可能性に席を空けてやろう。』　　　　　　　　精神科医・斎藤茂太

2007/02/23

コメント(2)
悟空の仕業。

“悟空”がまだ小さい頃の『ドラゴンボール』を小学生時代よく読んでいました。その中でたまらなく欲しいアイテムがひとつありました。それは、　　「　筋斗雲　」飛行機より速いといわれる、悟空が乗るあのお馴染みの雲ですね。『ドラえもん』の「どこでもドア」くらい欲しいアイテム。アホなことは百も承知なんですが、最近こう思うんですよ。筋斗雲に乗った悟空が空の上の方から、うちらを見下してんじゃねえかって。いや、もしかしたら悟空じゃないかもしれない。まあ“亀仙人”ではないだろーけど、何かに見られてる気がするんですよね～。そう思う瞬間が多々あって。で、この日もまたそうでした。３７歳のアクティブパパ“Taijiさん”と新宿で待ち合わせ、矢野マリちゃんが出展してるという絵本展に行きました。俺の誘いなので“Taijiさん”は場所を知らず。トコトコ歩き、目的地『スペースゼロ』に到着。“Taijiさん”びっくりしながら、　「え・・・・・今週末に　　友達の芝居を観に行くんだけど、　　その場所ここだよ・・・。」マリちゃんの絵本に想像力をえらく刺激されつつ、次なる目的地に向かいました。手作りピザがなかなか美味な、新宿西口の、とあるユーロチックなカフェ。ここで男子ひとり、女子ひとりと合流。男子は一度会ったことのある“Ｏ君”。フィリピンでワークキャンプなどをする「ＣＦＦ」という団体の代表をやっています。女子は初めてお会いする“Ｔちゃん”。何ひとつ彼女の情報は知りませんでした。海外体験や育児などの話で盛り上がる中、Ｔちゃんの話へと話題が移っていきました。　「今住んでるのは、久我山なんですよー。」な、なに・・・・・。じゃあ、まさか知ってるのか・・・・・。　「え、じゃあさ、　　久我山の商店街の途中にある　　“笑和”ってラーメン屋知ってる？」　「・・・・・・・あ！　　あのカウンター席のお店ですよね！　　知ってますし、食べたことありますよ！！！」でもこんなマニアック繋がりも、彼女の話を聴いてみたら納得でした。同じグループ所属な感じだったのです。だってアジアや南米好きなだけでもきてますが、かの有名なイースター島に行ったのは「モアイを見に行った」んじゃなくて、「モアイに会いに行った」らしいですからね。そういう感覚もう大好き、素敵もいいとこです（笑）。楽しい時間も終わり、帰宅。メールチェックをしてから、友達のブログなどを何とーなく見ていました。小中学生のサッカーコーチをしてる“ＯＩ君”の日記。　「今日は友達が出演している　　ロックミュージカルを新宿へ観に行ってきました。　　　　　～　中略　～　　２１時ごろに終了しました。」ってあんた、それうちらが絵本を見てた『スペースゼロ』でやってたやつじゃないっすか・・・。しかも時間もかぶってたんじゃないっすか・・・。同じ建物の中で、彼がロッケンロールしてた時に、俺は絵本でフワフワしてたのかー。なーんか筋斗雲に乗ってる悟空が、うちらのその「え！偶然！びっくり！！！」な光景をシメシメな顔しながら見下ろしてる気がするんだな～。そうそう、筋斗雲には心が清らかな人しか乗ることができないからいつも鼻血ブーの“亀仙人”は乗れないんですよね。ってことはそれに乗れてる悟空は空の上の方から心が清らかになることを仕掛けてるんじゃないっすか？鳥山先生、どうなんすかね？『この世界の摂理は、　我々の一呼吸も見逃してはいない。』　　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

2007/02/21

コメント(4)
友情の歴史。

恩人のお見舞いに行った日曜日。実家が近かったので帰り際、ちょっと寄って行くことにしました。相変わらず悠々自適な雰囲気を醸し出す猫３姉妹“チーちゃん”“マイ”“アン”。彼女たちは典型的な内弁慶。お客さんが入ってきたらはもちろん、「ピンポーン」が鳴るだけでスタスタと寝室へ逃げ込んでしまいます。そんなんじゃ外国へのひとり旅は出来ません。いつの日か下界へ修行に出さなきゃいけませんね。　↑“チーちゃん”　↑“マイ” 　↑“アン” この日の夕食は、スパゲティミートソースでした。これは素晴らしい～！！！野球の日本代表監督が星野仙一になったくらいの素晴らしさ。だってこの世の中で一番好きな食べ物だからね。ちなみに俺の作るミートソースは絶品です。もちろん誰にも食べさせませんよ。幻の逸品ということにしておきましょう。悔しいけど俺のより美味いなと心の中で舌打ちを繰り返しながら食べてると、ちょっと頭のイカレタ母“トシコ”が「この話したっけ？」と言ってある話を始めました。俺がまだ生まれていなく、トシコが実家に住んでいた頃。そこにお兄さんの友人“Ａちゃん”が遊びに来ていたそう。当時その実家を開放して勉強を教えていたトシコの母である“大ママ”と、Ａちゃんは年齢差がありながらも大の仲良しに。　（大ママの話はこちら）お兄さんが結婚をして実家を出て、Ａちゃんもどこかへ引越しをしてしまって、自然と会う機会もなくなりました。それから数十年と時は経ち、大ママが亡くなる１年ほど前。大ママはトシコに向けて、突然こう言い出したそうです。　「Ａちゃんに会いたい。どうしても会いたい。」それからは、どこに住んでるかわからないＡちゃんを探し出そうと友人に手がかりを求め続ける日々。そして、ついに居場所がわかりました。大ママとトシコは、彼女の住んでいるという山梨県へと出かけました。駅に到着して、大ママはＡちゃんを見つけるなり大号泣。そして近づいていき、　「よかった・・・。会えて本当に良かった・・・。」そう何回も言いながら、ただ抱き合いながら。トシコが見たその姿は、「息子のお友達」と「お友達のお母さん」という関係を軽く越え、固い絆で結ばれた人間同士の関係だったそうです。そして、約１年後。大ママはあの世へ旅立っていきました。「どうしても会いたい」と言ったあの時の大ママは自分の最期をどこかで感じていたのでしょうか。あれだけ大事に思ってた人に会えてからの旅立ちで本当によかった。じつはＡちゃんは現在、自宅で子供たちに勉強を教えているそうです。なんだかアタタカイ気持ちになれました。教えるということ自体が大ママの影響であっても、そうじゃなくてもどっちでも構わない。でもどっちだったとしても、大ママが抱いていた「想い」みたいなものは、きっとＡちゃんの心に少しは息づいているだろうから。それで大ママを感じれることは、俺にとってなんて嬉しいことなんだろう。また大ママを好きになれたことが嬉しくて。そして、Ａちゃんに心からお会いしたくて。人生のいろんなことに、どうもありがとう。『人生の節目となる瞬間は、　自分ではそれとわからない。』　　　　　　　映画「フィールド・オブ・ドリームス」より

2007/02/19

コメント(8)
世界の色。

友人が主催したパーティーでちらっとだけお話させてもらった写真家・平野大輔さん。“BACKSTREET　BOYS”や“SMAP”のライブ写真を撮る一方、路上活動をしたりモンゴルへ植林に行ったりと、とてもふり幅の広いお方。でもそれは活動だけではなくて、きっと内面のふり幅が広いから。そう感じるのは例えば、平野さんのmixi日記で紹介されるこんな言葉から。　「その子を救おうと思って、水をやって、　　その水でその子供がお腹を下しても、罪にはならんの。　　その子のためを思って、水をやったのだから。　　その子がお腹をくだすとは思わなかったのだから。　　腐った水をわざとやった訳ではないのだから。」あるお坊さんが言った言葉だそうです。賢人たちの言葉の色と平野さん自身の言葉の色が綺麗に混ざって出来上がる世界はとてもアースな色。最近の平野さんの日記で紹介されてた、かの有名な“マザーテレサ”の言葉。何故だか、どうしても伝えたくなったので。『日々の言葉』　　　構わず、あなたでありなさい　人は不条理で自己中心的なものです。　構わず、彼らを許しなさい。　あなたが人に親切にすると、　人はあなたの偽善を責めるでしょう。　構わず、親切でありなさい。　あなたが正直であれば、人はあなたを騙すでしょう。　構わず、正直でありなさい。　あなたが幸せだと、人はあなたを妬むでしょう。　構わず、幸せになりなさい。　　　　　　今日あなたのしたよい行いは、　明日には忘れ去られるでしょう。　構わず、よい行いをしなさい。　親切で慎み深くありなさい　あなたに出会った人がだれでも　前よりももっと気持ちよく　明るくなって帰れるようになさい　親切があなたの表情に　まなざしに、ほほえみに　温かく声をかけることばにあらわれるように　子どもにも貧しい人にも　苦しんでいる孤独な人すべてに　　いつでもよろこびにあふれた笑顔をむけなさい　世話するだけでなく　あなたの心を与えなさい　何もしなくてもいい。　そこに苦しんでいる人がいることを知るだけでいいのです。　あなたがちょっと微笑むだけでいいのです。　新聞を読んであげると、慶ぶ目の不自由な人も、　買い物をしてあげると、慶ぶ重い病気の母親もいるでしょう。　小さいことでいいのです。そこから、愛は始まるのです。　平和は微笑みから始まります。　１日５回あなたが本当は　笑顔を見せたくない人に微笑みかけなさい。　それを平和のためにするのです。　健康な人やお金持ちは、どんなウソでも言えます。　飢えた人、貧しい人は、にぎりあった手、見つめあう視線に、　ほんとうに言いたいことをこめるのです。　ある人が尋ねました。　「いったいいつ、貧しい人々の貧困はやむのですか？」　私は、あなたと私が分かちはじめたそのときに、と答えました。　より少なく持てば、その分、より多く与えられるのです。　より多く持とうとすれば、より少なく与えることしかできません。　私は、不親切で冷淡でありながら奇跡を行うよりは、　むしろ親切と慈しみのうちに　間違うほうを選びたいと思います。　　　　　　　　　　　　　　　

2007/02/13

コメント(4)
伝道者。

とても柔らかなその教育者は、若い頃に初めて行った北欧の地での、人々の輝いた目を見てこう思ったそうです。　「これを日本に伝えていきたい。　　　　　周りに笑われたっていいから。」そしてこの日、代々木体育館の会議室に集まった人たちにそれを伝えていました。自らが笑いながら。（株）ファンルーツが企画したセミナーへ行ってきました。講師は、横浜にあるおおつな保育園園長“菱川広昭”さん。タイトルは、「北欧における幼児教育とは」。登場してきた、菱川さん。ちょっとびっくりしてしまいました。完全に裏切られてしまいました。俺が勝手に描いてた、「園長さん」＝「ソフトな容姿」のイメージ。まったく違ったのです。顔には髭をたくわえ、上着は茶色のレザーブルゾン。いいです、仲間意識全開です（笑）。俺はレザーが恐ろしく似合わないんですけれど、まあそんなことは知ったこっちゃありません。しかし、話し始めると一転。雰囲気、話し方、考え方は限りなくソフト。来る人を限定させない、そのソフトさ。本物の教育者なんだろうな、と感じて話の内容がさらに楽しみに。菱川さんと関係の深いスウェーデンと、２００３年度の国際学力調査で世界１位に踊り出たフィンランドの、教育現場のフィロソフィーや仕組みの話が中心になりました。“時間”“空間”“人間”という３つの“間”を大事にしているというお話。その中でも“時間”についての話が俺にとっては特に興味深かった～。　『時間といってもそれはひとつではない。　　“自然が持つゆっくりな時間”と“社会が持つ早い時間”　　とがあるのに、今の時代は何に対しても早い時間を求めてしまう。　　でも人間には“自然が持つ時間”が絶対に必要で。　　水や木や山、それらは長い時間をかけてこそ変化していく。　　教育現場に必要なのはその時間の流れなのではないか。　　今の教育現場は社会と同じ時間の流れになってる。　　だから、待てなくなってる人間が増えてしまっている。』こんな内容のことを、すーっごくソフトに説得力満点に話してくれました。もうこの話、大納得！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！時間をかけていいんだって思えれば、自分の頭で答えが出るまで考えるだろうし、失敗を怖れることなく何度でもチャレンジするだろうし、最終的に相手のことも待つことが出来るようになると思う。昨年末に行ったコスタリカ。じつは同じようなことを考えていました。このブログにしつこくに登場する『マヌエル・アントニオ』。そこの、行きつけになったカフェのテラス席。燦々と降り注ぐ太陽の下、カフェオレを何回もお替りしながら、目の前の海をアホみたいにボーっと眺めては、コスタリカの新聞「ＡＬ　ＤＩＡ」や、“よしもとばなな”の沖縄のことを綴ったエッセイや、何度も読んでる“星野道夫”の「旅する木」や、「ペイフォワード」をちょこちょこ読んだりしていました。そんなことをしてたら、自分の中で眠ってた考えややっていきたいことのアイデアなどが次々に湧いてきていつも持ち歩いてた小さなノートにメモしていました。未来がめっちゃ楽しみに思えてくる、その時間。首都のサンホセにいた時にそのノートが登場することはそんなにありませんでした。それが『マヌエル・アントニオ』に来たら大活躍。この違いは何なんだろう・・・。昔のことを思い出したりしながら考えてると、とりあえずの結論はここに行き着きました。　この時間の流れが　俺の心に想像するスペースを与えてくれてるんだって。そして次の瞬間にはおこがましくもこんなことを思いました。　世界一早いであろう東京の時間の流れを緩めたい。放浪癖のある俺の基点は、やっぱり日本なんだ。東京なんだ。だからまずは自分を緩められるようにならんと・・・。これが、妄想倶楽部会長たる所以でございます（笑）。菱川先生に流れてる時間はゆっくりで、その世界に触れられてる時の俺もまたゆっくり。普段働かない想像力がせっせと働き、心地のいい頭痛発生。そう、こんな存在になりたいんだ。で、こういう場所を生みだしていきたいんだ。最近行ったという野球日本代表監督“星野仙一”さんの講演会での印象に残った言葉を、最後に紹介してくれました。　『リーダー必要なことは“シンプルに伝えること”　　そして“良いこと悪いことを精一杯伝えること”だ。』　『勝負は勝てばいいということではない。その受け止め方だ。』　『失敗には反省があって、答えがあって、そして明日がある。』本当に素晴らしい時間でした。このドキドキは、何て表現したらいいんだろう。例え“現在”が悪かったとしても、“未来”が必ず悪くなるというわけではない。菱川さんが配ってくれた資料の片隅に書いてあったこの言葉でもって今日を。　『地球規模で考えて、足元から行動しよう！　　身近なところから考えて、地球規模で行動しよう！』菱川さん、ファンルーツの皆さん、繋いでくれたＩＮＡＣ多摩川の皆さん、本当にありがとうございました～！！！さ、俺も伝えていくぞ。『教育とは、知恵を与えること。』　　　　　　おおつな保育園　園長・菱川広昭

2007/02/12

コメント(8)
人の振り見て。

やれ毎日あそこにいるんだろうとか、やれじつはあそこに住んでるだろうとか、みんなにやんや言われる“あそこ”、スターバックス吉祥寺井の頭公園店。久しぶりに朝早く行ってみると、ちょっと真面目な顔で勉強してる元ルームメイトの“Ｋ君”を発見。彼とは６年前にこのお店で高校以来の再会を果たしました。ほんと偶然に。なのでこうして偶然会うとあの時テラス席で熱く語ってたことや、それからお互い外国で生活したことや、帰国後２年半もの間、一緒に住んだことや、感動で胸いっぱいになった彼の結婚式のことや、あれこれ思い出してしまうのです。偶然は、素敵なものなり。彼が座ってたカウンター席の横に陣取り、勉強の妨げをしてることを充分に承知しながら、お互いの近況や共通の友人のことなどの話を。カウンター席で横に並んで外の風景を見つつ話してるその姿。よくよく考えてみると、後ろで働いてる店員さんたちから見たら、カップルであったなら画になるんだろうけど、むさ苦しい男子ふたりのその光景は・・・・・いいんじゃないっすかね、たまにはそんな画も（笑）。家での筋トレや体操を欠かさないストイックなＫ君。今度は朝５時起きを夫婦揃って始め、夜やってた家事や自分の勉強をこの時間にあててるそう。す、すごい・・・・・。Ｋ君は現在、塾の先生。小中学生と毎日のように関わり、一方でバイト君たちを束ねもする、彼のその仕事。あのストイックさをもって成長し続けていけば、全てはうまく回転していくんでしょうね。自分が成長の仕方を知れば知るほど、それを伝えられる。俺も忘れんようにしないといけませぬ。夜、隣に住んでる大家さんのところへ家賃を払いに行きました。振込みではなく、手渡しで。俺はこの方法やっぱり好きです。そしてちょっと立ち話を。主にずっと気になってた大家さんの息子くんの話。高校３年生の彼はびっくりしてしまうほど気持ちのいい挨拶をしてくれるのです。あの物怖じしない、オープンな振る舞い。初めて会った時に衝撃を受けてしまいました。乗馬をやってるという彼。推薦での大学進学も決めていて、日本代表になるかもしれないというほどの実力の持ち主。乗馬は、初めて心から夢中になれるものだったそうです。そんな話をしてたら、主役の息子くん帰宅。またもやの気持ちい挨拶に心奪われ、自分を省み。俺もそんなポジティブな印象を与えられる人間になっていきたいですわ～。あ、そういえばＫ君がしてくれた話で、俺の中ですーっごくヒットしたものがありました。国語を中心に教えてるＫ君。ストイックな彼は週一回、予備校時代の先生のところへ今も国語を学びに行ってます。その先生の言葉。　「なあ、子供たちに　　国語を教えようとするなよ。国語で教えろよ。」国語の知識だけではなくて、国語の知識を使って人生の大事なことを教えなさい。それこそが先生の役割だろ、と。んん、深いぜ・・・。大家さんの息子くんも、きっと乗馬だけを教えてもらったわけではなくて、乗馬で教えてもらったんじゃないかな。で、教える立場にいる俺はどうなんだ。サッカーを教えるのは当たり前のことだけど、その先の、サッカーで教えるってことは出来てるのか？ああ、もっと成長していかんと・・・。『悪い兵卒はいない。　悪い将校がいるだけだ。』　　　　　　　　　軍人・ナポレオン

2007/02/07

コメント(6)
異国の風。

異国情緒あふれたお店を出てもやはり、そこはいつもと変わらぬ吉祥寺の街だったけど、そこにはいつもと変わってる自分がいました。それは、それまでのサッカー人生の中で最高のプレーが出来た試合後のような自分。または、何度も作ってきたスパゲティミートソースが今までになく美味しい仕上がりになった時のような自分。“パトリス・ジュリアン”のこの言葉がしっくりきた素敵な夜。　『　グローバルとは、ディティールから始まる　』写真家・橋本和典さんのお誘いにより、ちょっと変わった大人６人が吉祥寺のアジア料理屋に集結しました。　・海外青年協力隊員として「ガーナ」へ。　　現在は、武蔵野美術大学で教壇にも立つデザイナー“Ｉさん”。　・海外青年協力隊員として「マラウイ」へ。　　現在は、時事通信のトップカメラマン“Ａさん”。　・バックパッカーとして「インド」「コスタリカ」へ。　　現在は、三鷹市の小学校の保健室の先生“Ｙちゃん”。　・海外青年協力隊員として「バヌアツ」へ。　　現在は、国際自然大学校ディレクター“Ｋちゃん”。　　　（過去の日記『新たな想像力』にも登場）　・海外青年協力隊員として「モルディブ」へ。　　現在は、写真家おなじみ“橋本和典さん”。　・ただの浮浪者として「コスタリカ」へ。　　現在は、酔いどれサッカーコーチ“セニョールさん”。全員を知ってるのは橋本さんのみなので、何となーくの自己紹介をしてから、あとはもう刺激的な料理を食べつつ、呑みつつ、それぞれが行った国の話や現在の話を。情報の少ないそれらの国々。話を聴かせてもらうと、初めて知ることばかりでした。　ガーナ人は、押しの強くない国民性だということ。　マラウイは、結構治安のいい国だということ。　インドのトイレは、その概念を崩すほどの代物だということ。　バヌアツには、日本人がほとんどいないということ。　モルディブには、無人島が１００個あるということ。自分の人生の最終日までに、世界中の国を制覇したいという野望を抱いてる俺にとってはどれもこれも興味津々な話。その国を語るにはあまりに小さすぎる話なのかもしれない。でも、その小ささがいずれ・・・。約２年前。母親が聞かせてくれた話で、自分のルーツが「秋田県」にあることを知りました。旅といえば、まずは外国。国内で興味あるといえば、沖縄や九州、あとは京都。「秋田県」という名前はもちろん知ってたけど、それ以上に興味が湧いたことは正直ありませんでした。俺の中にある、国別・都道府県別“想像力スイッチ”。母親の話によって初めて「秋田県」のスイッチが押されました。それからは自然とインターネットやガイドブックで情報集め。そして数ヵ月後、ついに秋田県へ行くことになったのです。“母親の話”という小さなきっかけが、“その地に旅をする”という大きな行動へ。で、もしかしたらこの先にもっと・・・。この日、吉祥寺のアジア料理屋さんで、たくさんの“想像力スイッチ”が押されました。　「ガーナ」「マラウイ」「インド」「バヌアツ」「モルディブ」このディティールは、どんなグローバルにつながっていくのか、人生への楽しみがまた増えました。「吉祥寺駅」井の頭公園口。ここからは皆バラバラです。中央線に乗る人、井の頭線に乗る人、吉祥寺の街へ戻る人。一緒に過ごした時間が楽しければ楽しいほど、その空気から離れるのはやっぱり寂しいもの。でもこの日は違いました。　「じゃあ、またね。」あまりに自然なみなさんのそのひと言と別れ方にじんわりとした感動が。小学校の頃の風景を思い出してしまいました。大好きな友達と、暗くなるまで思いっきりサッカーをして、腹ぺこになるまで思いっきり話をしてから、いつもそのひと言を言って家に帰ってた、あの風景。素敵な出逢いを、本当にありがとうございました。『すべては空想から始まる。』　　　　　　　　　ＳＦ作家・ラリーニーヴン

2007/02/06

コメント(6)
タクサンノイキカタ。

余裕のある朝の日課になりつつある１時間弱のＤＶＤ鑑賞タイム。熱いテレビ番組セレクションのＤＶＤのため、朝から涙してしまうこともしばしば。素敵な一日の始まり。その中の番組のひとつ『トップランナー』。司会の“本上まなみ”と“メロリンＱ”、様々なジャンルのゲストたちによって熱いトークが繰り広げられる、なかなか心動かされやすいニクい番組です。『トップランナー』を見て初めて知る人も多いので、人間マニアの私セニョールとしましては、嬉しい限りであったり。で、この人のことも知りませんでした。　アーティストの　“サクラヤスユキ”騎馬戦のように人間を組み合わせてそれを作品にしたりと、現代アートの中でも異彩を放っているおひとりのようです。番組終盤の質問コーナー。ひとりの女性がこんな質問をしました。　「人生の岐路に立ったとき、サクラさんはどうしますか？」自分の中から答えが出てくるのをじっくり待ってから“サクラヤスユキ”さんはこう答えました。　「選ぶことに、後悔しないつもりでいます。」数日前のお昼。教え子が働いてる吉祥寺の『ＮＩＧＩＲＯ　ＣＡＦＥ』でカナダから一時帰国してる「うさぎ年男子」とランチしました。名前は、こーじ君。今年始めの『国際しゃぶしゃぶ会議。』でご一緒した国際派みなみなさまの大学時代の友人。ネット上でのやり取りはあったものの実際に会うのは初めてでした。大学を卒業してからの安定した社会人生活。３０歳になって外国へ行くことをいきなり決意。自分でも明確な理由は思い当たらない、と。そして、ここ半年はカナダで英語を学び、これからはオーストラリアで生活することも考えているそうです。３０歳になっての初めてのドロップアウト。この先どうなっていくんでしょうねえ。導かれるように会社を辞めた今の流れの先には、楽しいことを仕掛けるのが好きなこーじ君らしさを活かせる「何か」が待ってるような気がするんだな。そうなんだな。楽しい楽しいランチタイムも終了の時間。レジに行きお会計をしようとすると横にＣＤが置いてありました。ファミレスのオモチャコーナーマニアの私セニョールは、やはりそのＣＤも気になってしまい手にとってみました。　あれ？？？ジャケットの写真に写ってるその人の横顔、見覚えありです。　ああ！！！この『ＮＩＧＩＲＯ　ＣＡＦＥ』の店長さんでした。名前は、登坂亮太くん。素敵なコミュニケーションがとれるかっちょいい店長さんです。この日は残念ながらいなかったのですが、亮太くんのＣＤとなったら買うしかないっしょ、と購入。スチャダラパーの“ＧＡＫＵ-ＭＣ”とコラボした曲もありの、爽やかでピースな空気いっぱいの心地いい唄々です。しかし、亮太くんが音楽をやってたのにはびっくり。さらに環境問題に取り組む団体まで立ち上げてたりととにかく積極的、アグレッシブ、積極的、アグレッシブ。お店の和やかな雰囲気や、亮太くんの素敵なコミュニケーションは、こういう活動が影響を与えてる部分もあるんだろうな、そんなことを思ってもみたり。世界には本当に、たくさんの人がいて、たくさんの生き方がある。日本には日本の価値観があって、ブラジルにはブラジルの価値観があって、イタリアにはイタリアの価値観があって、無人島には無人島の価値観がある。違う国に行ったらそれぞれの価値観に影響を受けるんだから、じつは地球をてっぺんから見下ろしたら、価値観の存在場所っていうのはひとつなのかもしれない。それは、もしかしたら「自分の中」。そうだ、さっき書いた“サクラヤスユキ”さんの答えには続きがありました。それは、彼の価値観を示してる言葉のように思えました。　「選んだことに道がある。」

2007/01/27

コメント(5)
筋肉マンの教育。

悪夢だった『素敵なパーリー』の翌日。参加メンバーのおひとり写真家の橋本和典さんから電話をいただき、お家へ遊びに行かせてもらいましました。到着すると、何回かライブに行ったことのある『kitchen』のユカリさんが子供たちと戯れていました。で、今回もまた思ってしまいました。この人は、何でこんなにも透明なんだろう。容姿だけでなく、声も、佇まいも、振る舞いも。何をもってそう思ってるのかわからないけど、彼女をひと言で表現するとなると俺の中では絶対にこの言葉なんです。でもこれは、『kitchen』の相方・コウジ君にも感じることなんですよねえ。ぜひぜひ橋本さんが撮ったおふたりの写真でご確認あれ～。（→こちら）ユカリさんはちょうど帰ってしまうとこだったので、この日はゆっくりお話できず。残念残念。橋本さん家の笑顔爆発４兄弟は相変わらずのパワー、そしてモリモリ成長中。最近サッカーにはまってるという末っ子“樹音くん”が俺に向けてニコニコしながら言ってくれた言葉にそのモリモリを感じました。　「てつさーん、こんどさっかーおしえてあげるねえ。」まったくもって、成長し過ぎです（笑）。そして子供たちはオモチャ部屋へと移動。ご飯をいただきながら橋本さんお薦めのＤＶＤ鑑賞タイムへ。それはＮＨＫの　『課外授業　ようこそ先輩』。各界の著名人が自分の母校の小学校を訪れ、専門としてる分野についての授業をするという番組。特に熱かったのが、格闘家でＫ－１プロデューサーの“角田信朗”。そう、あの“スーパー筋肉ヒゲおやじ”です。「心を鍛えていこう」というテーマが中心の授業。自分の心としっかり向き合わせ、その子供なりの恐怖感に立ち向かっていきます。　みんなの前に出ることが怖い子。　大きな声を出すのが怖い子。　失敗するのが怖い子。それらの恐怖感を空手家がやる「板割り」の練習を通して克服していき、そして最後に全校生徒の前でひとり一人板割りを披露します。この最後マジでやばいです・・・。全校生徒、先生、保護者、多くの人が見る中、もう逃げられない状況。緊張と恐怖感で子供たちの顔は引きつったまま。覚悟を決め、角田信朗の掛け声に合わせて、大声で気合いを入れて肘で板を割りにいきます。ある子は一回で成功したり、ある子は何回も繰り返して成功しながら、全員成功。板が割れ、挨拶。ヒゲおやじが「うん、よくやったな。」と抱きしめながら言うとほとんどの子供たちは大号泣。もうやばいっす・・・あの姿は・・・。思い出しながらこれ書いてたらまた泣きそうだし・・・（笑）。解き放たれた「安心感」と、成功できたという「達成感」。これを経験させることが子供に対しての大人の責任なのかもしれないなあ。あの“スーパー筋肉ヒゲおやじ”は凄かった。目の前の子供が持つ「恐怖感の想像」をできることが。想像ができるから「壁」を設定できるんですよね。素晴らしい教育者だぜ。あの筋肉はダテじゃないぜ。３１歳のおっさんにとっては恐怖に感じないから忘れがちなことでも、その子にとっては飛びきりデッカイ恐怖だったりするもんね。当時の自分が抱いてた恐怖感や達成感や喪失感を思い出せれば、今の子供たちのことも想像できるかもしれない。やっぱ欲しいぜ、想像力。思考のきっかけをくれるような遊びが今はオモロイオモロイ。橋本さん、本当にありがとうございました～。『教えるということは、　こちらが差し出したものがつらい義務ではなく、　貴重な贈りものだと感じられるようなことであるべきです。』　　　　　　　　　　　　　　　　　物理学者・アインシュタイン

2007/01/26

コメント(2)
新たな旅立ち。

俺の大好きな人。その人が心から愛してる人、の新たな旅立ち。見送りに行く途中の甲州街道。道の両脇には小さなつぼみを抱いた街路樹の列。ラジオから流れてきたビリージョエルの『Honesty』。車内に優しく差し込んでくるアタタカナ太陽。遠くを眺めてみると、真っ青な空に向かって、真っ白な飛行機が飛んでいきました。　本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。

2007/01/25

コメント(4)
素敵なパーリー。

その始まりは、年末にかかってきた一本の電話でした。　「テツさん、　　来年の１月中旬の週末って空けられる？　　時間は、夜の１９時くらいかな。　　損はさせないから、絶対空けておいてね。」何があるのかを聞いても、真相をまったく話してくれない、電話の向こうの白鳥マイカちゃん。でも、それもまた面白いかと思い、「ＯＫ！」の返事をしておきました。年は明け、１月４日。今度はマイカちゃんから一通のメールがきました。　　年末に話してたパーリー、人間生命にかけても　　是非来て頂きたい会が、今月の２０日に開かれます。　　決して後悔はさせませんので、ほぼ強制的にですが、　　てつくんのお越しを心よりお待ちしております。想像をあれこれ膨らましてみますが、せいぜい出来るのは共通の友人の結婚式２次会かなんか。まあ、こうなったら知らないままのほうが楽しそうだ、と思い直し友人に問い詰めるのをやめることにしました。１０日後の、１月１４日。またもやマイカちゃんからメール。タイトルは『素敵なパーリー招待状』。　　有坂哲様　　この度はお忙しい中、　　当パーリーにご興味を頂きまして誠にありがとうございます。　　つきましては、こちらに詳細をお送りしたいと思います。　　参加者一同心よりお待ち申し上げております。　　日時：１月２０日（土）　　　　　１９時頃～スタート　　場所：杉並区某所　　ドレスコード：正装　　　　（オシャレナ外国人や美女タチ、ジローラモ系オヤジイルカモ）　　待ち合わせは前日にまたご連絡致します。　　心の準備のほど、よろしくお願い申し上げます。では。え・・・まさか俺には場違いな雰囲気のパーリー・・・。ちゃんとしたスーツ買ったほうがいいのかな・・・。真っ黒な顔にヒゲがはえてていいのかな・・・。楽しみでしょうがなかった１月２０日のパーリーに初めて不安な気持ちが湧いてきていました。当日。待ち合わせは「阿佐ヶ谷駅」。マイカちゃんが迎えにきてくれていました。あれ？？？マイカちゃん正装じゃないんだ。そっか、きっとそのパーリーはマイカちゃんはみんな知ってる人たちだからいいのか。俺は初めてだからきっちりした格好していかないとね。といっても、シャツ着てジャケット羽織ってるだけだけど。さっそくその会場へ向けて、一緒に歩き始めました。３分ほど歩くとマイカちゃんが、　「ちょっとボスに電話するね。」と言って、電話の向こうの“ボス”とやら人に「そろそろ着きますので」と連絡。すぐに再び歩き始め、メインストリートを曲がって焼き鳥屋の前で止まりました。いきなり今まで見たことのないような真剣な顔で、　「ねえ、テツさん。　　私のこと信用して、今から言うことをしてほしいんだけど。」　「え？？？　うん、いいよ・・・。」するとアイマスクを渡され、目隠しをしてと。ここまで来たらしょうがないと腹を括り装着。うわ・・・こ、こわい・・・。見えないことがこんなにも怖いことだとは思いませんでした。そしてマイカちゃんに連れられ、焼き鳥屋の隣のお店へ。　「ちょっと細くなってるから気をつけてね。」え・・・何なの・・・。一体ここはどこで、誰がいて、何で俺目隠ししてるの・・・。　「はい、じゃあ取っていいよ。」よし、こうなったらどんな状況でもいいや。せっかくだから楽しんでいこう、と言い聞かせながらアイマスクを外してみると、え・・・・・・どういうこと・・・・・・？？？そこにいる人たちは知らないどころかみんながみんな俺のよく知ってる人たちでした。　・コスタリカでの恩人の娘夫婦“アサミさん”“ヤスオちゃん”　・原宿のトラベルカフェ『BLISS』の　　店主・古閑さんの親友で新年のフットサルでもご一緒だった“フロ吉さん”　　・『and ZONE』の元店長で、画家の“矢野マリちゃん”　・石神井高校スタッフ“Ｒｅｆ.ＴＡＫＡさん”　・似てない双子の弟“ルイ”　・渋谷のカフェ『diego』で月に一回ＤＪイベントをやってる“コマヤくん”　・尊敬してやまない写真家“橋本和典さん”　・案内してくれた“白鳥マイカちゃん”　遅れて到着した人も、　・一緒にコスタリカに行ったライターの“馬場くん”　・教え子の母“ｍａｙｕさん”　・不思議感覚抜群の“おちこちゃん”うん、やっぱみんな知ってる。でもみんな同士では繋がってないよね・・・・・・。　（撮影・橋本和典さん）そんな混乱してる俺のことなんかまったく気にしない今回のボスだという“アサミさん”が進行を始めました。　「それではみなさま、　　本日はお集まり頂き誠にありがとうございます。　　まずご祝電をいただいておりますので、　　それを紹介させていただきます。」うちの両親、スタバの店員さん“わかちゃん”“おっちー”、笑和の常連さん“Ｕさん”からのメッセージ。「おめでとう」と言ってくれてるのですが、一体何が「おめでとう」なんだ・・・。と戸惑ってる俺をさらに追い込むべく、アサミさんは乾杯の挨拶の要求をしてきました。するしかないよな・・・。　「・・・みなさん・・・それでは・・・乾杯・・・」まさに放心状態。３１年間の人生で一番置かれてる状況の意味がわからなく、目の前に並ぶ美味しそうなイタリア料理やお酒がちっとも進みません。３０代になっても“食べ放題”という言葉が好きな俺のことを知ってるみんなは食の進まない姿を見て笑っています。まったくもって「ファッ○」な状況です。そして、少しずつボスが謎解きをし始めてくれました。俺がコスタリカに行った１１月下旬。ボスは「ｍｉｘｉ」上にひとつのコミュニティを立ち上げました。知らない人同士集まって呑み会をやろう、というそのコミュ。　参加条件・俺のことを知ってる人　約束事・当日まで俺には内緒にしておくことそんな秘密工作がネット上で約２ヶ月も続いていたそう。　（用意周到なボスはこのコミュがばれるとまずいと考え、　　俺が参加できないような設定までしていたらしい・・・）俺の到着数十分前に秘密工作部隊は初めて顔を合わせ、よし、いよいよビビらせてやろうぜ、とのことだったそうです。やられました。完全にハメられました。まったく予想がつきませんでした。“オレオレ詐欺”や“ドッキリ”には絶対に引っかからない切れ者だと自分では思ってたのに・・・。それにしても、　　嬉しかった。　　　　　　　　　嬉しかった。　　　　　　　　　　　　　　　　嬉しかった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嬉しかった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　俺ごときを驚かせようとみんながいろいろと考えて、こうして集まってくれて・・・・・。この世に生を受けて、みんなと出逢えて、心からよかった。俺は日本でもコスタリカでも、子供の頃も大人になっても、本当に恵まれてる。恵まれ過ぎてる。いい加減何かを返していかないと。俺の大好きな人たち同士が新たに出逢ったこと、俺のいないとこで繋がったこと、すっげえ、すっげえ、すっげえ、嬉しかったんだ。あまりに稚拙な表現だけど、ほんとの想いなんだ。この俺の感動、伝わってくれ～～～～～～～。ありったけの想いを込めて、本当にありがとう～～～！！！！！！！！！！大好きな、ファッ○な、あなたたちへ。　（撮影・橋本和典さん）

2007/01/20

コメント(15)
危険すぎる男祭り。

俺の大好きなシンガーのひとり、元ブランキージェットシティのボーカル、“ベンジー”こと“浅井健一”。彼のソロアルバムにはこんな歌詞の曲が入っています。　“そこはあまりにも危険すぎるー”そんな感じな荻窪の居酒屋での男祭りでした。ちょうど一週間前の日記「ポジティブな痛み。」に書いた、（株）ファンルーツの平野さんＩＮＡＣ多摩川の“ＳＡさん”そして杉並区の小学生の指導者“ＳＩさん”と約束していた会合がこの夜でした。みんながみんな仲間を呼び、あれよあれよと集まったのは結局１１人。さすがサッカー人たち。いつでも試合できます。知らない人同士もいるので、最初に簡単な紹介を。何だか合コン気分です。でも残念ながら男祭りです。けど猪木祭りよりはマシなはずです。と男祭りな合コンだったので、誰が誰を気に入ってるとかで揉める事もなく、すぐ近くの人といろんな話をしています。お酒も進んできて、かなーりいい気分。ん・・・でもこの心地良さはお酒のせいだけじゃないんじゃない？どっからきてるんだ・・・？・・・・・わかりました。その要因は男祭りな人たちの合コン慣れから開発されたかもしれない、「コミュニケーション能力」にあるようです。　「まあ今の話は“僕が思うに”ね。　　偏った見方になってるかもしれないしさ。」　「で、○さんはどう思います？」自分の考えはあくまでひとつの考え方であること、だから人の考えも聴こうとすること。こんなコミュニケーションがあちこちで勃発しているのです。よって話が小川のようにサラサラと流れるのです。頭で考えると当たり前なことなんだけど、これって本当に難しいですよね～。あれ、もしかしてそう思ってるのは俺だけ？（笑）そして、もうひとつ。話が、“技術”や“戦術”などのミクロな内容でなく、選手やチームの“器”の作り方などのマクロな内容が多かったこと。もちろんどっちがいいとは言えないし、それぞれの好みの問題なのかもしれない。でもこの日の俺にとっては、そんな内容の話が出来る合コンメンバーだったことがなんかやたらと嬉しかったのです。話は繋がるかわからないけど、ちょっと書いてみよう。この日の朝、ＤＶＤで昔の『情熱大陸』を見たのですが、女優の“蒼井優”があんなベビーフェイスながら、すっごい興味深いことを言っていました。インタビュアーの質問。　「現場に入る前に役作りはしないのですか？」それに対しての蒼井優の言葉。　「台本はすごく読むんですけど、　　自分の中で役の“芯”みたいなものができていれば、　　どういうトーンで台詞を言っても　　成立すると思うんですよ。」サッカーの指導でいったら、「人やチームの器」が“役の芯”で、「技術や戦術」が“いろんなトーンの台詞”のように感じたんですよね～。“蒼井優”素敵だぜい。同じような深みを感じる“宮崎あおい”も素敵だぜい。そして“男祭りな人たち”もまた素敵だぜい。また呑むべし、呑むべし。『深く探求すればするほど、　知らなくてはならないことが見つかる。　人間の命が続く限り、　常にそうだろうとわたしは思う。』　　　　　　　　　物理学者・アインシュタイン

2007/01/17

コメント(5)
夢のような現実。

それはとても不思議な感覚でした。空を自由に飛びまわる夢から目覚め、ベッドの上にいるという現実をゆっくり理解し、さっきまでの楽しい夢に思い馳せてるとき、のような感覚。違ったのは夢が夢ではなく、それもまた現実であったこと。３１年間生きてきて、初めて味わう感覚でした。２６歳・２７歳の時、コスタリカの『ＳａｎＲａｆａｅｌ』というチームで１シーズンサッカーをすることが出来ました。それはひとえに、たくさんの人たちとの出逢いと、助けがあったおかげでした。何のあてもなく、知り合いもいなく、言葉もまったく話せなく、そんな状態でコスタリカに渡ったあの時。ゼロの状態だったからこそ、何に対しても鈍感だった僕でさえ、出逢いと助けのありがたさを心の奥底から実感できたんだと思います。僕に深い感動を教えてくれた人たちのひとり“マウリ”。彼は『ＳａｎＲａｆａｅｌ』のコーチでした。初めて練習に行った日。監督“マウリシオ”が僕を選手やスタッフに紹介してくれた日。マウリは挨拶に来てくれました。　「ハジメマシテ、コンニチハ。　　Mi　esposa　es　Japonesa.」今よりもさらにスペイン語がわからなかった当時の僕でも彼の言ってることは理解できました。奥さんが日本人だ、というのです。東洋人が軽蔑されがちな、特にサッカーというその世界にいる日々のなか、そのマウリの言葉は僕に久しぶりの安心感を与えてくれました。それから彼は、練習が終わってから家まで送ってくれたり、休みの日に彼の家に招待してくれたり、言葉が理解できない時必死に説明してくれたり、と、さらなる安心感をプレゼントしてくれていました。僕がコスタリカが好きなのは、やっぱり人が親切だったからというのが一番の大きな大きな理由です。そう思わせてくれたひとりが“マウリ”。そしてもうひとり、奥さんの“ヨウコさん”。その“マウリ夫婦”が日本にやってきました。この日の夜、新宿の居酒屋で再会。僕はスペイン語を思うように話せなかったけど、とにかく楽しかった。何なんだろ、あの気持ちは。大ジョッキ２杯を飲み干したマウリがお手洗いへ。当たり前のことを思い出しました。　「あ・・・ここ新宿なんだ・・・。」とても不思議な感覚でした。新宿にいるという現実を理解しても、さっきまでのスペイン語での夫婦との会話が、楽しい夢ではなく、楽しい現実であったこと。それは、夢に思いを馳せている時よりも遥かにアタタカイ気持ちになれるもの。溢れ出してくるのは涙ではなく、あの当時と同じ笑いでした。『　愛する物を　心静かに愛する事は　楽しき哉　』　　　　　　　　　　　　　　　画家・武者小路実篤

2007/01/11

コメント(6)
ポジティブな痛み。

時刻は、ＡＭ１時。ようやく吉祥寺の家に到着。真っ先にガスファンヒーターをつけ、友達が編集してくれた緩やかな音楽を流し、そしてタバコに火をつけて、ってなるとカッコいいんでしょうが、残念ながら俺は吸ったことすらないので、代わりに昨日友達にもらったカステラを食べながら、物思いにふけてました。最高に頭が痛い。そして心も痛い。痛い。どうやら痛みにも種類があるようでこの日はポジティブな痛みだったようです。高らかに謳おう人間讃歌。てな夜更け。午前中、東京駅にある（株）ファンルーツへ。ここは新しいアプローチで幅広くサッカーを提供していってる会社です。今回のお誘い主は、ＩＮＡＣ多摩川というチームでコーチをしている“ＳＡさん”。たまに会えばサッカーの話を５分、それ以外の話を数時間してしまう不良コーチです。そして、杉並区で小学生を教えている“ＳＩさん”。とにかく熱い。しかもとっても密かに。このギャップがとても魅力的な不良コーチです。目的は、ファンルーツ代表・平野さんとの会合。　“サッカーを通して、心を育てていこう”今回のメンバーは、ここに興味がある不良たち。そのための試みについての話を約４０分ほど。この日は平野さんが午後からアメリカ出張のため、ちょっとの情報交換で終了。自分のチームの子供だけではなく、どうしたら多くの子供たちがもっと成長していけるか、を話す不良たちの会話はマジで熱かった。で、みんないい意味で心が緩かった。これから少しずつ展開していくのでお楽しみに～。そして、今度は高校生の練習後、新宿の居酒屋へ遠征。お相手は、何度か日記で書かせてもらってる太田空真さん。空真さん・５７歳。セニョール・３１歳ぺーぺー。しかも、お会いするのは２回目。でも違和感をまったく感じないのです。それが、空真さんの器のデカサ。同じ男子として悔しいので目指したいと思います。さらにこの素敵な大人はいくつかの仕掛けを用意してました。まずは、空真さんが連れてきてくれていたお友達を紹介。日本財団で情報関係のお仕事をされている“寺内さん”。そして寺内さんの息子さん“ヒロシ君”。５０歳になるという寺内さん、２年程前から日本財団が運営するコミュニティーサイトＣＡＮＰＡＮ（カンパン）の設立に携わりそれから人生が一変した、とのこと。それまでは会社内の小さなグループだけだった世界。それが仕事柄自ら外へ出かけるようになり社外の多くの人たちと出逢うように。視野が一気に広がり、人生が心から楽しくなったそうです。ちょっとびっくりしたのが、俺が空真さんに初めて出逢ったあの日、地球探検隊のオフィスを出た空真さんは、たまたま入った飲み屋で偶然寺内さん夫妻に遭遇した、ということ。妄想倶楽部会長の俺からすると、寺内さんとも出逢える運命だったのかな、と。勝手に妄想してはニンマリです。紹介が終わり、飲み食いし始めると、新年２発目の日記『今年の行方。』に書いた、元旦に捻挫というあまりにドラマチックな怪我をした俺への空真さんからの嬉しすぎるお守りのプレゼント。しかもその袋には、メッセージが。　“はいさい、てつ！！　　またうまい酒のもう。　　情熱燃やし続けて・・・　　ガンバレ、ちばりよ～”　　　　　　中村圭一郎　from　沖縄うわ～圭一郎だ～～～。空真さんが数日前に地球探検隊のツアーで沖縄に行ってきた時、向こうでアテンドをしたアーストリップの圭一郎にたまたま俺の話をしたら、テツ知ってますよ、となりメッセージを書いてくれたとのことでした。でもこれね、もとはといえば圭一郎から始ってるのです。　コスタリカ時代、　圭一郎が俺をネットカフェでナンパ　　　　↓　帰国後、圭一郎主催の呑み会で、　地球探検隊の隊長を俺に紹介　　　　↓　地球探検隊のオフィスで、空真さんとの出逢い　　　　↓　空真さん、沖縄で圭一郎との出逢い　　　　↓　お守り袋へのメッセージ　from　沖縄圭一郎が書いてくれたメッセージを読んで、ここまでの信じられない展開がリアルに自分の心に沁み込んできてちょーっと感慨深くなってしまいました。この呑み会、４人ともほとんど笑っていました。これまでの人生の話をしてくれては、失敗や挫折したことを笑いながら話してくれ。これからの人生の話をしてくれては、抱いてる夢を笑いながらがら話してくれ。空真さんが興味深いことを言ってました。　「人間、バカじゃなくっちゃ。　　バカになって失敗を笑い飛ばせた時に、　　裸の自分になれるんだから。」たいへーーーん失礼ですが、空真さんも、寺内さんも、隊長も圭一郎も、平野さんも、ＳＡさんも、ＳＩさんも、みんなバカな大人です（笑）。俺もバカになりたいね。　え？？？　すでにバカだ？　手袋ひとつなくして　普通に落ち込んでたじゃねえか？いやいや、やっぱかっちょいいバカがいいのです。シンプルな自分になっていきたいのです。何度でも思うけど、出逢いってとびきり素晴らしい。あの人たちのポジティブなエネルギーのせいでこんなにも頭も心も痛くなっちゃうんだから。そして痛みは、ネガティブなものは心を縮め、ポジティブなものは心を広げるんだと思う。だから、バカになろう。ニュースや新聞での事件がこの世の中のすべてじゃない。高らかに謳おう、人間讃歌。『大切なのは自分を許すこと。　自分のなかに醜い部分が　あるということを許せなければ、　他人の中にそれがある　ということも許せないだろう。』　　　　　　　　　　芸人・太田光（爆笑問題）

2007/01/10

コメント(2)
国際しゃぶしゃぶ会議。

武蔵野中央公園での練習後、グラビアアイドルとサッカーに夢中なうちの高校生どもたちが何やらザワザワ。携帯で写真を撮っています。その先に描きだされた風景は、沈みかけの夕焼け空。オレンジ色の夕陽を直接浴びてる雲や木々。シルエットが明確になっていてとっても綺麗です。そしてその風景の一角で静かな存在感を放っていた富士山。夕陽の輝きのせいでいつもの真っ白な姿ではありませんでしたが、その見慣れない真っ黒なシルエットに何か神秘的なものを感じました。あのグラビア好きたちは、この富士山のシルエットに感動していたのかもしれないな。うん、俺も富士山もグラビアも好きだぞ。さてこの夜、国際しゃぶしゃぶ会議に出席してきました。参加メンバーは、オランダ生活経験者“Ｋ君夫妻”。ドイツ・ベルリン在住“Ｋちゃん”。スウェーデン在住“Ｉちゃん”。ブラジル生活経験者“Ｙちゃん”。そして、路上生活者“セニョールちゃん”。残念ながらイギリス在住“Ｓちゃん”は体調不良のため欠席。Ｋ君夫妻のお誘いを受け、この会議に出席させていただきました。会議の主旨は「美味しく食べ、呑むこと」。簡単に申し上げますと呑み会です。あ、言っちゃった。みんな何度か会ったことのある人たち。帰国した時にこうして呑んだりしてます。みんなが行ってる国の中でセニョールちゃんが経験ありなのはブラジル。それでもＹちゃんとは住んでる地域がまったく違ったので結局全部の国知らないようなもん。「違い」っていうのは面白いもんですね。　寒い国は、生死をリアルに感じるので　考え方が長期的であったり、シリアスであったり。　太陽が昇る角度は国によって違うから、　体のどの場所が最も太陽を浴びるか違ってたり。　スウェーデンでは、　夏にしか電気や水を流さない島があったり。　ブラジルのＹちゃんが住んでた地域は、　あまりの暑さに本も読めなかったり。　寒いベルリンでは、　家にこもって読書をする人が多かったり。　マリファナが合法な　オランダではそれが買える所を　“コーヒーショップ”って言ったり。俺が無知なだけかもしれないけど、たくさんの「な～るほど」が聴けました。もちろんその国や地域の特色が全国民に当てはまることはないとは思うけど、特色として存在することは事実かなって。みんなのなるほど話を聴いてて、初めて行った外国・ブラジルを思い出しました。　ただただ一直線な道　感じたことない熱のこもった空気　信号が一個もない町　やたらとフレンドリーな人々たくさんの「違い」にびっくりしては、そのことが心を存分に満たしてくれました。　違って当たり前なんだ、という普遍の事実言葉にするとたったこれだけのことなんだけど、それを体験できたことは大きかったんだよな～。そんなことを思い出していたら、いろんな巡り合わせであの国に行けたことに、ひたすら感謝の気持ちでいっぱいいっぱいに。自分で選択してるようでいて、じつはたくさんの人たちがたくさんの知らない影響を与えてくれてることを忘れちゃいけないな、そう思わせてくれた国際しゃぶしゃぶ会議でした。みんな外国を経験してるけど、この意見だけは一緒でした。　日本は素晴らしい！！！俺は外国に行ってみて初めてたくさんの「違い」の存在を知って、日本にひっそりと存在してたたくさんの「違い」に気づけるようになって、この国の素晴らしさを本当の意味で実感しました。そうして、「幸せ」の意味を少しだけ理解できた気がしてます。まあ、本当に少～～～しだけ。それは、グラビア好きの高校生たちが、沈みかけの綺麗な夕焼け空に気づき、その風景の中に富士山を見つけて、思わず携帯を取り出し写真を撮った、そんなことなのかもしれません。『日常のなかに落ちていることを　きちんと自分の目で見ることが重要。』　　　　　　　　　　　　デザイナー・皆川明

2007/01/09

コメント(8)
蹴球日和。

オフだったこの日。なのに７時起き。９時からの早朝フットサルが渋谷であるためです。が、目覚めて時計を見たら８時。出発する時間。見事にやっちまいました。どうしてこういう時って一瞬状況がわからなくなるんでしょう。で、いきなりスピードアップしちゃってね。それは猫が曲がり角でいきなり人間に出くわし、びっくりして立ち止まった後、マリオなみのＢダッシュで逃げるような感じ。さすがに出発時間起床は焦りましたが、小学校時代にスーパーマリオをやっててＢダッシュのみで何面までクリアできるか挑戦した経験があるのでこの状況はある意味妄想済み。俺のＢダッシュもなかなか捨てたものではなく８時５５分に到着出来ました。さすが小さい頃“マリオ”と一瞬言われただけのことはあります。（双子の弟“ルイ”→“ルイージ”　だからお前は“マリオ”だと・・・）コスタリカ行きでお世話になったトラベルカフェ・『ＢＬＩＳＳ』主催のフットサル。店主の古閑さんは昔の日記でも書いたように、遊び心満載の素敵な大人。それに呼応するような人たちが集まって和やかな楽しいフットサルタイムでした。あの捻挫してるセニョール野郎は、キーパーとしてまったく使えないとこをしっかりとアピールしていました。さすがですね。終わってからは、ＢＬＩＳＳに移動してお昼ご飯＆乾杯。注がれてビールを呑む前に、時計を見てみるとＡＭ１０時５０分。人生で一番早い時間帯でのビール。これは否が応でもテンション上がります。と、ここで、古閑さんの息子さん“コタロウ君”が、何やらお菓子を食べています。それを見た“コテツ君”は我慢できなくなり、　「ねえねえ、何食べてるの？　　一個ちょうだいよ。」　「これ“まめぼっくり”って言うんだ。　　いいよ、あげるよ～。」出来た子です、コタロウ君は。うん、美味しいね、これは。とその時、古閑さんがびっくりした声で、　「おい、コタロウ～。　　お前何食べてんだよ？　　それ自分の金で買ったのか？」じつはコタロウ君、お店の売り物を勝手に食べていたのでした。やばい、これはもらってしまったコテツ君も同罪です。しかしここで慌てふためいたコテツ君とは違い、４月に小学校入学するコタロウ君は落ち着いた口調で、　「だってこの前お父さん　　お店のものは食べていいって言ってじゃん。　　え～、覚えてないの？」なるほど、追い込まれたら「呑んだ時に言ったじゃん」攻撃を仕掛ければ、酒万歳な大人は何も言えなくなるのか。古閑さん「一本取られた」てな感じで苦笑い。するとコタロウ君、紙に何か書いています。そこには、　　『　まめぼっくり、じゆうにたべてください　』　その紙を張りにいこうとしたとこを本気で止められてました（笑）。そんなこんなな約３時間の昼食会。ご飯も美味しいし、みんなの話も興味深いし、ビールのおかわりを断らないし、終わった頃には、もうフラフラ。お店から出たら真昼間な太陽の強さと、真夜中な自分の終電間際状態のギャップに何故か幸せを感じてしまいました（笑）。さて、そこから歩いて国立競技場へ。そうです、高校サッカー決勝戦観戦です。意外なカード「作陽vs盛岡商業」。盛岡商業応援側のゴール裏に陣取りました。久しぶりの高校サッカー観戦。一種独特なあの雰囲気、俺は結構好きです。前半。事前情報はまったくなかったので、まっさらな目で試合を見れます。緊張のせいか、ミスが目立つ試合展開。両チームの戦い方もいまいち見えてきませんでした。と、ここでトラブル発生。睡魔のやつががっつりと襲ってきたのです。程よい疲れに、程よい満腹感、程よい酔い。そして、とても優しい陽射し。これはかなりの強敵です。必死に闘いました。本当に必死に。無事ハーフタイム。これで目がようやく覚めました・・・。後半。ミスが少なくなりリズムが生まれ始めた結果、試合が動き始めました。作陽の個人技術を絡めた得点、盛岡商業のサイドアタックからの２得点、どちらも持ち味を生かした得点だったんでしょうね。さすがここまで勝ち抜いてきただけあって、細かいところでたくさんの発見がありました。サッカーを知り尽くすということは一生なくて、どんどん新しい見方が出来るようになっていくんだろうなってことを何となく思いました。知れば知るほど、そのもの自体が深みを増していくということはこの世の素敵な仕組みのひとつな気がします。「サッカー」も「人」も、自分の中の見方に深みを増していきたいもんです。試合後。帰りの電車で逆方向に乗っちゃうし、正しく乗り換えたら乗り過ごしちゃうし。ごちゃごちゃ言う前に、まずは自分が深まらな・・・。『同じ風景を　千の異なる目で見られるほうが、　千の異なる風景をいつも同じ目で　見ることよりも素晴らしい。』　　　　　　　　　　作家・プルースト

2007/01/08

コメント(0)
新たな想像力。

橋本和典さんのお誘いを受けて、吉祥寺のライブハウス『Star Pine's Cafe』へ。この日のお楽しみは、ふたつ。ひとつは、橋本さんのお友達とお会いすること。この人の経歴、ちょっと興味深し。昔の日記に書いたことがあるんですが、コスタリカが世界３位になった“地球幸福度指標”。その１位だったバヌアツ共和国で働いていたのです。まったく聞いたことのない国だし、世界で一番幸せだって言われる国だし、そりゃ興味津々になっちゃうよねえ。あまり時間がなく、ちらっとしか聞けなかったのですが、どうやらバヌアツ共和国民は本当にみんなハッピーだと思ってるらしいです。それは、南太平洋の綺麗な海などの大自然があること、自給自足でもって生活していけること、が理由なんじゃないかな、と。もしかしたら幸せって“もっともっと”をなくして、今あるものに目を向けられた時にじわーっと得られるものなのかもしれませんね。世界一ハッピーが溢れた国「バヌアツ共和国」、生きてる間に絶対に行ってやるぜ～～～。お楽しみのもうひとつは、Kitchenのライブ。２月にあった三鷹でのライブ以来です。相変わらずなこうじ君、ゆかりさんの心地良い声、素朴であったかな歌詞の世界によっていつの間にか、スロ～な心になっていました。バヌアツ共和国のように、ないものを求めるんじゃなくて、今あるものの中の“幸せ”を見つめるみたいな、そんな世界がわーっと頭を支配。支配って言葉には合わない心地良さでもって。イメージとしては、夕焼けを見つめるハナタレ子供たち、周りには晩御飯の匂い漂う家、みたいな画。自分の心があるべき場所に戻っていって、少しずつ落ち着いていくのがはっきりとわかりました。ところが・・・・・４曲目を聴いてる時、落ち着いたと思ってた心が、また動き始めました。路上バイオリ二ストのことを唄った『辻音楽師の灯』というその歌の世界が、あまりに切なくて切なくて。歌を聴いて、あんなに切ないって感じたのは、中学生の時に聴いたプリンセスプリンセスの『友達のまま』以来。これは、マニアック過ぎか・・・。心は落ち着きから離れてしまったけど、その切なさにはまた別の心地良さが存在してました。本当にびっくりしました。言葉によって、心がこんなに変化することが。もちろん“Kitchen”の曲と歌詞が素晴らしいからだってことは重々わかってます。それは大前提として、メチャクチャ横柄にＢ型的発想でいっちょ考えてーみました。　もしかしたら　自分の使ってる言葉が描く世界も、　誰かの心を変化させてるんじゃないかって。例えば俺だったら、サッカーの指導って現場で高校生に対して。俺の言葉を聞いた高校生たちの頭と心の中ではどんな世界が描かれてるんだろう。“Kitchen”のような、あたたかな世界なんだろうか。心地良い世界なんだろうか。ポジティブな世界なんだろうか。そんな世界であって欲しいな。バヌアツ共和国の話、“Kitchen”の歌を聴いて、この日は、新たな想像力を手に入れられた気がして嬉しいんだな、これが。ありがとう、ありがとう。『小説は読んでいる人が　心を自由にする空間であってほしい。』　　　　　　　　　　　　作家・吉本ばなな

2006/11/21

コメント(2)
英雄づくり屋さん。

東中野の美容室でいつもの美容師さんに髪の毛を切ってもらっていました。中学・高校の同級生の“Ｍちゃん”。この女子から見えてる世界はどうやらとても素晴らしいものなようで、どんなことに対しても常に笑っています。そして、何だかこっちまで楽しい気分になってしまいます。と同時に、お店に入っての第一声で、「ちょっとキモイんだけど～」と言い放ちもしてくる、とてもお客さん思いで顧客第一主義のふざけた美容師さんです。だいたい毎回、ちっちゃい子供のようにお互い話しまくっては疲れ、しばらくすると静かになるパターン。この日もそう。用意してくれた雑誌でも読むことにしました。最近創刊されたビジネス誌っぽいものを手に。パラパラと見流してると、気になる感じのページ発見。ビジネス誌らしくない雄大な山々と湖、そこに佇む外国人が写ってる写真。何かを感じて、そのページを読むことにしました。“ジェフ・ロゥランド”というオーディオアンプを製作する会社の社長さんの哲学や思想が語られたインタビュー記事でした。これがなかなか面白く、“Ｍちゃん”にお願いして、メモ帳と書くものを用意してもらい、心に響いた言葉をせっせと書き出してしまいました。で、それを無造作にポケットに突っ込み、カットの続き。何かいいことありそうだ・・・。カットの後、新宿御苑にある（株）地球探検隊のオフィスに遊びに行くことにしました。ここは何度来ても、いや来る度に心地良さが増してくるオフィス。スタッフのみなさまの感じがとーってもよろしくて。“社長”とは呼ばせず、自ら“隊長”と名乗る中村伸一さんとしばしのご歓談。隊長が出版した本の話や講演会・イベントの話を。オープンな心この上ない隊長。そこからたくさんの出逢いを引き寄せては、面白い展開を強引にじゃなく、さらっとナチュラルに生み出していく、素敵な大人族のおひとりです。そんな隊長が目を輝かせながら話してくれたある人との出逢い。お名前は、太田空真さん。なんでも、来年はその人と組んで、団塊の世代と若者たちが交流できる場を生み出していくプロジェクトが進行してるとのこと。生活デザイン研究所の所長さんとして、本の出版、新聞での連載、講演会・講座の実施など、世の中に楽しい生き方を提案している、素敵な大人だそうです。そういう人の話をしてる時の隊長の顔は子供そのもの。先輩に対して、大変申し訳ないですけどね（笑）。でもそれは俺が憧れてる部分であったりするんだな。　　ピ～ンポ～ンおっと、地球探検隊オフィスのインターフォンが鳴り響きました。　「こんにちは～。　　今日はお土産持ってきてないけど、　　入れてくれるかな？」オフィスに響く、温かなその人の声。すると、隊長が俺に向けてひと言。　「今話してた“空真さん”だよ。」うお～～～マジっすか～～～！！！な、なんて素晴らしきタイミング・・・・・。しばらくお話を聴くことが出来ました。現在、５７歳の空真さん。隊長とのプロジェクトを進行させてるように、とにかく目が未来を向いてるんですよね。直接的な言葉では表現しなかったけど、俺がお話を聴かせてもらっていて感じた空真さんの想いは、　“この世の中をどうしたら良くしていけるか”そして、そのために自分が出来ることを行動に移してる。　「僕はね、今のこの日本に　　たくさんのヒーローを作りたいんだ。　　有名人じゃなくて、ヒーローをね。」　「有名人なんて、すぐに出来る。　　メディアに取り上げられたら、本当にすぐに。」　「でもヒーローは違う。　　ひとつのことを２０年、３０年と　　続けた人じゃないとなれないんだ。　　で、その人たちが何かを発信していく。　　日本にそんなヒーロー増やしていって、　　僕は裏のほうでニンマリしてたいね（笑）。」スゴイ人です、空真さん。この場でもヒーロー作りをしてたんですから。　俺の今までの話を聴いてくれ、　それがどれだけ価値のあることかを教えてくれ、　最強の笑顔でもって、この先の期待をかけてくれ。誰にでも出来るこんな行動で、俺の心がどれだけドキドキしたことか。その心がどれだけの想像力を生み出してくれたことか。学校や塾の先生、スポーツの指導者、子供を持った親、会社の社長、各国の政治家。それぞれ肩書きは違っても、やることは一緒な気がしました。　“ヒーロー作り”で、それが俺にとっては、　“この世の中をどうしたら良くしていけるか”に対する、最良の答えのひとつのように思えました。そういえば隊長も、たっくさんのヒーローを生み出してる。ずっと感じてた空真さんとの共通した“何か”は、きっとこのヒーロー作りに対しての想いなんだ。俺も行動して行動して、その仲間入りをしていきたいや。そうそう、美容室で無造作にポケットに入れたクシャクシャなメモ。汚い字で書いてたのは、こんな言葉でした。　「自分の考えを作りあげるには、　　一生懸命にがんばらなくてもできるし、　　欲望は努力や思考がなくても芽生えてくるもの。　　だから君が目標に向かう時、　　君自身を必要以上にまで　　プッシュすることはよくないと思う。　　楽しめることをすればいい。　　君の自然に備わってる力が　　君の行動を支持するようであれば、　　それさえ続けていけばいい。　　大切なことは　　結果を考えないことと、　　行動にのみ集中すること。　　今を生きて、今に焦点を当てる。　　そうすれば結果はどのようなものであろうと、　　それはその人の財産になるんだ。」　「自分の生まれながらに　　備わった才能を信じ、　　目標に向かって行動すること。　　幸福はその結果である。」　　

2006/11/20

コメント(6)
キラッキラ度１２０％。

久しぶりにブクロに行ってきましたよ、ブクロに。みなさん「ブクロ」ってどこか知ってますか？　正解は「池袋」でーす　　（みんな知らなかったでしょ風で自慢気に）もちろん俺は普段「ブクロ」とは言いませんよ。若者たちがそう言ってるようなので、真似したくなって初めて使ってみました。が、やっぱ恥ずかしい・・・（笑）。練馬区在住だった時には、サッカー用品などを買いに行く時やら、みんなで都会に繰り出す時によく行ってましたが、武蔵野の大地周辺に住むようになってからは、すっかりご無沙汰気味でした。で、この日の目的地は『池袋芸術劇場』。お友達の芝居を観にやってきました。舞台女優の矢部知子さん。仲良くしてもらってる、俺の大好きな写真家・橋本和典さんが、今年の初めに三鷹のカフェで紹介してくださって、ちらっとお話させてもらいました。（橋本さんのＨＰでのその時の日記。）デーッカイ人、てな印象。もちろん体がじゃなくて心が。わずか数十分話しただけで感じた、あらゆるものを包み込むことができるだろう矢部さんの「ゆとり」。それがどこから来るものなのか、その時はまったくわかりませんでした。今回の公演『みどりのおばさん現る！』。矢部さんの舞台を観るのは初めて。あの「ゆとり」の謎が解けるかも、と期待大です。矢部さんは、“ＭＡＲＵ”という、カワイイ犬の役。芝居のストーリーを書くとただでさえ短くまとめられない文章が、エスカレートしてしまうこと間違いなしなので超簡単に言うと、　現代が抱える問題をコミカルに描いた、　“みどりのおばさん”ストーリー。まばたきを我慢しないと涙が溢れ出しそうだったので、気合いで我慢してたらコンタクトが外れそうになってしまいました（笑）。ラストシーン寸前。矢部さん扮する“ＭＡＲＵ”のセリフで、自分の単一的なモノの見方に気づかされたことからハッとなり、自分の中に深ーい思考が漂いました。やっぱ自分はまだまだなんだと前向きに思えること。そして、そこから思考が深まっていくこと。それらは、どうしてこんなにも嬉しくて楽しいことなんでしょう。人間やっててよかったわ～と思える瞬間です。そんな良い気分のまま公演終了。ロビーに出てみると、矢部さん発見。「ありがとうございました！」を告げると、早々お目にかかることのできないレベルの“キラッキラな笑顔”での「こちらこそ～」。（橋本さんが撮った前回の公演終了後の矢部さん笑顔。）　すっげえ～～～～～。自分の大好きなことをやりきった時に感じられる充実感が運んできてくれる“キラッキラな笑顔”。そんなキラッキラになれることを続けてたら、もしかして“ゆとり”ってもんは手に入るのかもしれませんね。矢部さんを見ててそう思いました。そして、こうも思いました。そういう人こそ「成功者」なんじゃないかって。巷で言われる成功者のイメージよりも俺にとってはそんな成功者像のほうがいいな。そうだったらなりたいね、成功者。矢部さん、どうもありがとう～。『タクサン喜びを感じるために、　タクサンのリスクを楽しもう。』　　　　　　　　　　　　女優・水野美紀

2006/11/17

コメント(0)
生ガキの想い。

ついに第２回目となるこの日がやってきました。その名も「カキフライの会」。場所は、池袋線・大江戸線の“練馬駅”にあるチャンコ屋『玄界灘』。ここね、チャンコにとどまらず、魚やつまみ系など何でもウマウマです。その中でもやっぱ“カキフライ”！！！こりゃ相当な美味ですよ。嫌いな人もお試しあれ、てな感じです。この気品溢れる会の幹事は、第１回目の日記にも書いた、オカシナ石神井高校・Ｏ型用務員の“Ｔさん”。前回の日記で、「大型用務員」と書いたところ、それじゃバレちゃうじゃん、とのクレームが発生したので、「Ｏ型用務員」にしておきました。これなら安心でしょ、たじゅ・・、いや、Ｔさん（笑）。目の前に並ぶご馳走を次々に平らげながら、“Ｔさん”そしてうちのトレーナー“Ｓちゃん”からいろんな話を聴くことができ、大満足な会でした。その内容の多くは、高校生たちのこと。　“Ｔさん”は用務員さんながら、　授業が終わると生徒たちに囲まれる、　学校で大人気のマスコッ・・・、いや、アイドル（笑）。　“Ｓちゃん”はトレーナーとして　サッカー部で怪我人の処置、　復帰までのリハビリのメニュー作成、指導を。　悩みのある高校生たちが頼りにする、　サッカー部のお母さ・・・、うん、お母さん（笑）。高校生たちは自分の素直な想いをパン粉に包むことなくふたりに話をします。ヒゲに怯えちゃって、俺には話せないからね。え？？？ヒゲの問題じゃない。それはお前自身の汚さのせいだ！うん、それなら大納得です。それじゃ、しょうがないもんね。俺はふたりからいろんな話を聴いて、高校生たちがどういう状態なのかをイメージすることが出来るんですよね。最終的に、俺の言った言葉で彼らが変化したとしても、それは俺が美味しいとこを持っていっただけで、そんな美味しいかきフライを作ってくれたのは“Ｔさん”であり“Ｓちゃん”であり、はたまたうちの“マネージャー軍団”なのです。そこでカキフライマニアの僕は思うのです。もっとこういう人たちが評価されて欲しい！と。大人から見たら、偏差値を上げた優れた教師ではないかもしれない。大会を勝ち抜いた優れた監督ではないかもしれない。だから評価されないかもしれない。でも子供から見たら、絶対に欠かすことの出来ない、大きな大きな存在だと思うんです。まだパン粉に包まれてない、まだ揚げられてない、“カキ君”ももしかしたら、カキフライにはなりたくないのかもしれない、生のままチュルっと食べて欲しいのかもしれない。“生ガキ”の時にどういう調理をして欲しいと話せる相手がいるってカキにとっても人間にとっても絶対に必要なんじゃないか、と汚い僕は思うのです。だから、みなさん！生の状態のカキ君の話を聴いてる素敵な料理人たちをもっと評価しませんか！保健室の先生を、近所のおばちゃんを、アホっぽく見える先生を、みのもんたを。カキ君の想いも聴いてあげて、美味で美味なカキ料理を一緒に作りませんか！そう思った次第であります。ご清聴まことにありがとうございました。でも俺はやっぱ、カキフライで（笑）。『野望や、ただの義務感からは　本当に価値のあるものは生まれません。　それは、人や対象となる物への　愛と献身から芽生えます。』　　　　　　物理学者・アインシュタイン

2006/11/14

コメント(14)
あんちくしょうたちの日記・其ノ三。

よーく晴れた日の井の頭公園。俺はたっぷりと光合成をしながらベンチに座ってパンを“ムシャムシャ”。目の前の芝生広場の一角では、仲良しお母さんたちが輪になり“ペチャクチャ”。同年代キッズたちがただ走りながら“キャッキャ”。お気楽なひとりムシャムシャが一番幸せじゃないかなと思ったけど、実際そうでもなさそうだ。やっぱ家族って素晴らしい。うちの家族や、親戚や友人の家族も温かい家族が多いから、そう思うのはもちろん初めてじゃない。でも、結婚や育児に対してネガティブな声が多いのも事実。その声に洗脳されかけてしまう俺がいるのも事実。でもでも、いろんなものを見れたり、家族愛に触れられたりしながら、この世の「幸せの原点」を忘れられないでいることもまた事実。ああ、我、幸せなり。最近そう思わせてくれた、俺の大事な友達の素敵な日記を紹介させてくださいな。過去の日記『かがやき。』に書いたことがある、昔のファミレス仲間・Ｓちゃんの日記。旦那・Ｔくん、妻・Ｓちゃん、息子・太楼くん、３人の家族物語の始まり始まり～。　『　ただ笑ってればいい　』　　「イテテ。イテテ。」　　救急車に乗るなり泣き止む息子。　　こんなに血が吹き飛んでるのに笑ってるなんて　　どうしたんだ！　　やっぱり頭を強く打ってしまったから？　　「ピーポー♪ﾌﾞｰﾌﾞｰ　　ピーポー♪」　　なるほどね。　　救急車に乗っているということが　　彼にはたまらなく嬉しかったらしい。　　子供ってどこまで無邪気なんだろう。　　いつもの病院まで15分。　　車の中で救急隊のおじさん、優しい。　　「お母さん、あなたが無事でよかったよ。　　　子供にはママが必要なんだから。　　　この紙に必要事項記載してね。」　　放心状態で頭が働かない私はペンをとり　　名前＝しかも旧姓　　年齢＝しかも26 　　身長　体重を記載　　救急隊のおじさん、優しい。　　「仕事の面接じゃないから　　　ママの資料はいらないよ。　　　お子さんのことを知りたいなぁ。」　　おいおい。　　私は自己ＰＲ書いてるじゃん。最低。　　止血やら点滴をされながら彼はわりと元気に到着。　　昼間の救急病院は混雑していた。　　明らかに緊急な処置が必要と判断され　　すぐさま処置室へ通される。　　そこでよく見た顔見知りの先生登場！　　私も「またかー。あちゃー。」と内心思う。　　「タロくんやぁ～　なんや～　　　　また来たんかいなぁ、ほんまよく会うなぁ。」　　私の顔を見るなり　　「お。ママは血だらけやな。おしゃれやで。」　　と笑いかける。　　この先生はほんとに聞き取りやすい声の　　リズミカルなﾄｰｸをする若くてイケメン外科医。　　口は減らないけど手先は器用！　　何があったと説明してるうちにものの　　3分ほどでタロウの傷をふさいだ。　　それはそれは深い傷で。　　神経や骨まで覚悟しろ　と言われる。　　本格的に私凹み出す。。。　　足が震える。。。　　タロタロは検査室へ。。。　　2時間後、先生は笑顔。　　「後遺症は大丈夫。でもなぁ、もう来たらあかんで。」　　先生は優しい。　　「お母さん。　　　あんたが怪我をさせたかもしれん。　　　この傷は一生残るやろう。　　　でもあんたは下を向くことない。　　　一生懸命に世話しとったら　　　こーゆうことも起きるやろう。　　　笑っとったらええ。　　　いつもより優しくしてやったらええ。　　　子供にはそれが一番の薬や。」　　そう言われながら無事に帰宅許可がでる。　　その後も嘔吐なし。発熱なし。感染症の疑いなし。　　水曜日に抜糸決定。　　処置室から出ると　　目の前に鬼が・・・・いやＭゴンが・・・　　鬼の顔したＭゴンが・・・　　私に食いつこうとしているー　　タクシーで駆けつけたらしぃぃぃ　　「私の孫になんてことするのよ～＞＜」　　と走ってくる。怖いです。この方は怖いです。　　タロタロのことになるとハンパなく怖いです。　　実の母親ながら　　胃が痛くなるくらい説教されヘロヘロな私。　　実家に寄り道。実家にてひたすら説教の嵐。　　「自転車でひかれたならともかく　乗る前に横転？！」　　そして「どんだけ足が短いんだ！」　　そして「そんな太い二の腕してるのに役立たず＞＜」　　言いたい放題の攻撃にヘロヘロ～　　そしたらタロウが何も言わずに寄ってきて　　私の頭をジジの頭をババの頭を　　ヨシヨシするではありませんか。　　私がジジババに怒られてるのをじっと見ていて　　彼が彼なりに悟ったのでしょう。　　「いない　いない　ばぁ」て笑わせに来てくれて。　　これには両親もご満悦。　　太桜くん。　　またママと自転車乗ってくれるよね。　　ヘルメット買ってもらおうね。　　旦那くん帰宅。　　頭の包帯を見て　爆笑！！　　「包帯よりもﾃﾞｺのほうが広いやんけー！！」　　さすがＢ型。　　そういう問題では　　ない。　　で　も　　嬉しそう。　　「ママを守って偉かったぞ。　　　タロウが犠牲になったんやな。」　　て。さすがＢ型。　　「俺の息子に何するんじゃー」て責められなくて　　・・・よかった・・・★ 　　笑っていよう、とりあえず。　　笑っていればいい、なんとかなる。　　だってわたしは無傷なんだから。　　私はどこも痛くないんだから。　　ただちょっとドンくさいだけなんだから。　　この二の腕はなんの役にも立たないんだから。　　それでも笑っていよう。　　笑っていよう。　　この腕は鍛えよう。　　大切な家族をしっかり抱きしめられるように。『人はみんな意思を持って、　産まれたくて産まれてくるんです。』　　　　　　　　　　　　　　作家・吉本ばなな

2006/11/13

コメント(4)
エスプレッソな人のライブ。

ある場所に向かうため、夜の歌舞伎町に突入しました。そこには、ヘベレケの大学生、強面の兄ちゃん、煌びやかなお姉さん、多国籍な外国人、多種多様な人たちの姿。何か、独特な緊張感を持ったエリアですよね。ブラジル、コスタリカ、イタリア、フランスにもあった、こういう緊張感たっぷりなエリア。日本でそれを感じたのって、あとは、大阪の「新世界」です。あそこのエリアに入った瞬間、穏やかに毛づくろいをしてた猫が大きな音で急に戦闘モードになったかのように、のほほんとしてた自分の身体に突然緊張感が走り、びっくりしたのと同時に、何故か嬉しくなった覚えがあります。まったくもって、オカシナ野郎です。さて、そんなこんなで歌舞伎町を通過して、目的地「ネイキッド・ロフト」に到着。お友達のミュージシャン、オカシナ大人代表・川井瑞樹クンのライブを観に来たのです。瑞樹クンのライブは今回で２回目。半年ほど前に行った初めてのライブの後、「また来てよ、今日見たのと違うからさ～。」と言ってくれてたのが、ようやく今宵実現。ライブハウスに入ると、瑞樹クンの出番はまだで、別のバンドの人たちが演奏していました。ひとつは、爽やか系男子ふたり。もうひとつは、ちょい不思議な個性的女子ボーカルに、しっかり見守ってるよ系男子ふたりの３人編成。お客さんによっては、お目当ての人たちの演奏が終わると帰ってしまうので、ライブハウスの中はもう入れ替わり立ち代わり。それがなかなか面白かった～。バンドの個性がお客さんに反映されてるっていうのかな。服装のジャンルが一緒だったり、髪型の雰囲気が一緒だったり、醸し出してる空気感が一緒だったり。演奏が終わりお客さんが動き出した時のその混沌具合は、ほんとに歌舞伎町そのものといった感じ。んーようわからん緊張感がたまりませぬ（笑）。で俺はというと、友達だからとかじゃなく、やっぱり“川井瑞樹”派所属でした。なんつーのかな、濃いというか、熱いというか、野暮ったいというか。あ、悪い意味でじゃないっす（笑）。１時間ほどして、大御所“川井瑞樹クン”登場。いやあ、圧巻でした。自分をストレートに表現する時の“怖さ”。そこを突き抜けた先にあるピッカピカの“美しさ”。そのピッカピカ具合は、子供みたい。でもただのピッカピカじゃなく、「コク」と「深み」のある、エスプレッソみたいな子供。みたいな大人。とにかくカッコよかった。俺も輝きたいって思った。そう思わされたことがむかついた。出逢えてよかったって心底思った。このエスプレッソみたいな人は会うたびに、カッコつけることが、カッコ悪いことだってことを言葉じゃなくて「形」で示してくれる。そして思うのです。カッコいいことは「自分１００％」であること、だと。確かに、アントニオ猪木も、松田優作も、中田英寿も、桃井かおりも、江頭２：５０も、みんなジャンルは違うけど、そのことに関しては同じなんだ。みんな「自分産豆１００％」のエスプレッソだ。瑞樹クン、ありがとう。毎回毎回、本当にどうもありがとう。俺もこれからもっと頑張って薄めなアメリカンから濃厚なエスプレッソになれるように自分磨きをしていきます。で、いつかエスプレッソ対決だー。『人にどう思われるかを気にするのは、　デザイナーの仕事ではない。　デザイナーが気にかけるべきことは、　自分自身の確固たる信念だけだ。』　　　　　デザイナー・アレキサンダー.マックイーン

2006/11/06

コメント(4)
ＰＵＮＫ集会。

俺がコスタリカに行く時に、何かの直感が働いて航空券をお願いした、原宿のトラベルカフェ・『　ＢＬＩＳＳ　』。この日、そのＢＬＩＳＳの「七周年　ANNIVERSARY PARTY」があり、原宿遠征してきました。お店に着くと、店主の古閑さんは、早くもハイテンション。特大のシャンパンを、全員に振る舞っています。テーブルに案内されると、次々に出される、豆と米を使った南米料理、麻婆豆腐、チキンなどの食事。しかも、フリー（無料）。太っ腹でございます。こりゃこっちもテンション高まるわ（笑）。乾杯が済むと、隣の席の“フロ吉”さんとお話。フロ吉さんは、デザイン関係のお仕事をする、川崎フロンターれの熱狂的サポーター。古閑さんとは同級生の間柄。４０代半ばの素敵な大人のひとりです。お会いするのは、２月の『ＢＬＩＳＳ』でのサッカー観戦以来。メールでのやり取りはあったものの、実際にお会いするのは、じつは２回目。でも、熱～くて嬉し～い話を聴かせてくれました。フロ吉さん、３０歳の頃。自分のデザインの能力に疑問を持ち始め、将来に対して大きく悩んでたそうです。その時に思い立って、西表島へと旅立ちます。電気も、水も、ガスも流れていない、まさに原始的なそこでの１ヵ月間の生活。　「何にもないところなんだけど、　　じつは何でもあるところだったんだ。」　「電気とかがない生活を１ヵ月もすると、　　生きるのって簡単なんだな、って思った。　　こんなシンプルで生きていけるんだなって。」　「今まで自分が悩んできた　　デザイナーとしての能力や　　将来に対しての不安がいい意味で　　どうでもよく思えたんだ。」　「ある日、夜空を見上げてたら　　“ＹＥＳ”って言葉が浮かんでさ。　　それがずっと頭を支配して、　　もう大丈夫だって思えて東京に戻れたんだ。」　「この西表島での１ヵ月間が　　僕にとってのターニングポイントだったな。」スゴイ経験だ～！“ＹＥＳ”って言葉は、シンプルだけど深～い。これを自分で思えたら最強だ。“受け入れる”ことが出来るってそのくらい難しくて、でも究極なことな気がするのです。欲しいぜー、欲しいぜー。フロ吉さんが大事にしてる話をいきなりしてくれたことが、とにもかくにも嬉しくてさ～～～。と、喜びに浸ってると、ライブが始まりました。古閑さん、ギターで登場。ボーカルは、これまた古閑さんの同級生。ベースだけ若手の女の子。古閑さんを見ればすぐにイメージできると思うんですけど、しっとりとした音楽ではーないです。ＰＵＮＫ！！！もう最高。大人かっちょいいぜー。そんな大人になりたいぜー。コスタリカが連れてきてくれた「出逢い」にあらためて感謝もりだくさんな、素敵な「七周年　ANNIVERSARY PARTY」でした。本当におめでとうございます～、で、これからもよろしくお願いしまする～。『学ぶこと、そして一般的に、　真実と美を追求することは、　われわれが一生涯子供でいることを　許されている活動範囲である。』　　　　　　　　　　　物理学者・アインシュタイン

2006/11/04

コメント(2)
あんちくしょうたちの日記・其ノ二。

みなさん、こんばんは。“あんちくしょうたちの日記”コーナーの時間がやってきました。お相手は、最近久しぶりに会った友人に「おっさんになったね」と言われる確率がイチローの盗塁成功率より高めな“DＪセニョール”です。最後までお付き合いくださいね。本日のピックアップは、東京都東村山在住の、ＳHＩNＧＯ君（２０歳）。わたくしDＪセニョールと違ってここ最近、「あれ、若くなってきたんじゃない？」と言われる確率が新庄の打率くらいという極めて微妙な確率の、期待の若手選手です。数ヶ月前に、この深夜番組『PuraVida！日記』の『　放浪野郎の煽り。　』という回の時にも登場してもらいました、限りなく危険な、要注意大学生のひとりです。では、今回の“あんちくしょう”ＳＨＩＮＧＯ君の素敵な日記いってみましょう。　『　自然の自由　』　　天気予報に反して晴れた予想外の日曜日。　　何か非日常なことがしたくなりました。　　そこで時計・携帯を留守番させ、　　チャリに乗って多摩川を目指します。　　どれくらい走ったんだろう。　　それが分からないのがいいところ。　　多摩川の河川敷までやって来ました。　　腰を下ろして、残りわずかとなった　　“ASIAN　JAPANESE”を読破。　　この本、本当に奥深いです。　　自分の旅の時の思い、　　考えていたことなんかがシンクロして、　　とても考えさせられます。　　旅って楽しいだけじゃない。　　辛いこと、しんどいこと、不便なこと、いっぱいある。　　危険でもある、孤独でもある、不安でもある。　　それでも、たくさんの人がそういう旅をする。　　俺もそういう旅をする。　　これってなんでだろう？　　目の前を多摩川が流れている。　　決して速くはないけど、決して止まりはしないその流れ。　　この流れは、どこまで行くんだろう。　　いつかは海へ出て、　　遠い遠い国の海まで行くのだろうか。　　いつかは雲になって、　　遠い遠い国の空まで行くのだろうか。　　そしてまた雨として地上に降って、　　どこかの川の流れになるのだろうか。　　今目の前を流れている水は、　　いったいどんな道を経て　　この多摩川を流れているのだろう。　　　今見上げている雲は、　　いったいどんな道を経て　　この東京の空に浮んでいるのだろう。　　なんか、自然って自由ですよね。　　船乗りが神経を尖らせる経済水域なんてものも、　　この水は悠々と通過します。　　飛行機が決まったコースを進む空を、　　あの雲は風の吹くままにふらふらします。　　そこには国境も、税関も、パスポートチェックもない。　　そこでは世界はまだ１つで、まだ自由なんですね～。　　決まりを作るのが大好きな人間は、　　何もない大地の上に道を作り、　　そこだけを歩くようになりました。　　　　やがて陸地の上に国境という線が引かれ、　　それを巡って争い始めました。　　　　それに嫌気がさして海を旅するようになったけど、　　結局海の上にもその線を引きました。　　それでも自由を求め人間は空を飛んだけど、　　そこにすら道を作りました。　　こうして人間は、自ら切り開いた自由に　　自らの手で制限をかけていきました。　　人間は基本的に、自由に憧れるのだと思います。　　でも、人間は自由を本質的に　　恐れているのだとも思うのです。　　決して手に入りはしないからこそ、人は　　“自由っていいな～！俺ももっと自由に生きたいよ！” 　　なんて気楽なことが言えるのかもしれない。　　しかし、実際その自由を目の前にすると、　　“いや、やっぱ俺○○だしな～。ちょっと無理かな～。” 　　なんて言って逃げ出すのかもしれない。　　自由はいつもそこにある。　　逃げ出すのはいつも人間だ。　　それはまるで、　　美しい女性に強い憧れを抱きながらも、　　いざ彼女を目の前にすると　　及び腰になってしまう男のよう。　　自由は美しく、高潔で、険しい。　　だから、僕は思うのです。　　自由に生きること、それはきっと戦いなんだ。　　本当の自由人、それはその戦いから　　逃げない人のことを言うんだ。　　何が起こっても、誰のせいにも何のせいにもできない。　　もしかしたら、誰も助けてくれないかもしれない。　　それでも、自分の足で立って歩くしかない。　　自分の人生に対する果てしなく思い責任　　直面せざるを得ないであろう絶対的な孤独　　戦わなくてはいけない本質的な恐怖　　これらを受け入れる覚悟がない人を、　　僕は自由人だとは思いません。　　それはどっちかというと道楽人です。　　恐らく、道楽人としての人生の方がはるかに楽で、　　一般的には幸せなんでしょう。　　僕も人には道楽人になることを勧めます。　　でも、僕は自由人になりたい。　　なんでかは分からない。　　僕に一般的な幸せを受け入れる器が　　まだないからかもしれない。　　僕の幸せは、他人には分からない　　何かの先にあるからかもしれない。　　このままなら、とっても簡単に　　道楽人としての人生を楽しめるでしょう。　　でも、そんな自分に対して　　絶対的に満足してない自分がいる。　　目の前を流れる川の流れを、空を漂う雲を、　　誰も止めることは出来ない。　　僕もこの自然のように強く、自由でいたい。　　速くなくたっていい。真っ直ぐじゃなくたっていい。　　ゆっくりと、ふらふらと、それでも確かに、前へ。ＳＨＩＮＧＯ君、どーもありがとう。多摩川の河川敷で湧いてきたというこれらの言葉たち、そして感受性、とても素晴らしいとセニョールは思います。みんなからのおっさん大合唱に負けないように、これからも心は瑞々しく、あ、心“も”瑞々しく頑張って下さい。リスナーのみなさんも、お聴きいただいてありがとうございました。お相手は、おっさんになったと言われるのは、髭を生やしてるせいじゃないのかと真剣に思おうとしてる、ＤＪセニョールでした。ＳｅｅＹｏｕＮｅｘｔＷｅｅｋ , ＢｙｅＢｙｅ！！！『われわれの自由とは、　今日、自由になるために戦う　自由な選択以外のなにものでもない。』　　　　　　　　　　　　　　哲学者・サルトル

2006/11/03

コメント(2)
あんちくしょうたちの日記・其ノ一。

みなさん、聞いてくださいよ～。最近むかつくことが多発してるんです。悔しいことが連発中なんです。もうやってらんないっていうか、っていうかー。ブログやmixiでの日記。俺の周りで結構やってる人がいるんですね。これがいいこと書くんですよ、あんちくしょうたちは。あまりにむかつき、悔しかったものを紹介させてもらうことに決めました。その第一弾。俺のサッカー友達・たけさん。このブログでも何回か登場してる熱いアホな先輩です。じつは、２か月ほど前にも一度たけさんの感動的な日記を紹介してるんですけど、マジで素敵な感性をしたアホな先輩です。（その日記　→　『　優しさ、強さ、思いやり　』）今回のもまた・・・。ではでは、どーぞー。　『オレでは役不足です』　　先日の出来事。　　本好きなタケは、久しぶりに本屋に行くことができました。　　一度探索しだしたら止まりません。　　いつものように一人でグルグルと没頭。　　色んな発見をしながら吸収していくスポンジタケ。　　「ねぇ、ねぇ」　　どっかから声が。　　・・・没頭・・・ん？！オレ？？　　振り向くと、小学生～中学生くらいに見える女の子。　　メガネの不思議ちゃん系。　　「あんたに聞きたいことがあるんだけど」　　・・・あんたって・・・まぁいっか。　　「たくさん歳が離れてたら恋愛ってしちゃいけないの？」　　・・・恋の話、こいばなですね。　　「なんなの、急に」　　「あんたは詳しそうだから」　　・・・あなたの目は、完全にふしあなです。　　返す言葉に悩むタケ。　　「じゃあさ、何歳差だったら良いの？」　　「別に何歳差がダメとかないんじゃないの」　　「じゃあさ、３０歳離れてても良いの？」　　急に不安になってしまった。　　もしかして返答がこの子の人生を左右しちゃうの？！　　とか考えて。　　「本人も良くて、　　　周りも認めてくれるなら良いんじゃないの」　　「じゃあさ、結婚もできるの？法律とかどうなの？」　　そうきましたか。　　「別にダメなんていうことはないんじゃない」　　「ふ～ん、じゃあさ、　　　私１５歳だけど５０歳の人と結婚できるね」　　おいおい、やっぱ変な方に向かってんぞ。　　「いや、１５歳では結婚できないよ」　　「なんだ、そっか、分かった、もう良いや」　　急に・・・立ち去ってしまった少女。　　周囲から視線を感じる。　　まさか、オレが声を掛けたと？！　　なぜか逃げるように立ち去ってしまいました。　　いやぁ、人生色々だね。　　出会いも色々。　　なんか新しい世界の扉を開けたって感じ。笑　　っていうか、なんでオレなんだ？？？？？ね、アホっしょ（笑）。こういう場に遭遇してしまうことってもちろん偶然なんだけど、もちろん必然でもあるんだろうなって思います。ん？？？必然とは言わないかな・・・。たけさんが引き寄せてるっていうのか。緩やかな空気を発していて、それに引き寄せられるって感じ。知らない子供や動物がよく近づいてくる人に悪者はいない気がします。子供や動物はその人の「気」で判断していてそこは嘘をつくことが出来ない部分だと思うから。子供に大号泣され、動物には目の敵にされるセニョール君は極悪なので、みなさん気をつけてくださいね。たけさん、あんた最高だ。これからもよろしゅう～～～。『心が開いている方が、　いろんな偶然に対する心配りが広くなる。』　　　　　　　　　　　　　　　心理学者・河合隼雄

2006/10/31

コメント(0)
明るさの種類。

今年の初めにイベントをやらせてもらった、新宿御苑の『and ZONE』にこの日の夜、ちらっと遊びに行ってきました。目的は、お友だち・フヅキちゃんの写真展『そらのかご』。振り返るにはまだ早いかもしれませんが、今年は、写真や絵や音楽などの芸術に触れられる機会の多い年でした。特に写真かな。前からファンだった橋本和典さん。あの奇跡的なスーパーでの出逢いから仲良くしていただいて、たくさんの写真を見せてもらってきました。眩しいほどの“明るさ”にとにかく心奪われ、写真に対して興味を抱くきっかけとなりました。双子の弟の電話から繋がることの出来た、これまた好きな写真家だったＭＩＫＡ　ＰＯＳＡさん。ＭＩＫＡさんが撮ってくれたサッカーの写真に表現されてる“躍動感”にはびっくらこきました。まだ公開してない写真を近日中にアップさせてもらいますのでお楽しみに～。そんな人たちの影響、なのかどうかわかりませんが、おいらも今年に入って安ーいデジカメでパシャパシャと撮ってきてました。で、思いました。橋本さんやＭＩＫＡさん、やっぱすげえって。自分で撮れば撮るほど、そう思うのです。そして、さらに好きになっていくのです。経験するっていうのは大事なこっちゃですね。あ、それで思い出した。昨日だったかな、原付きでガソリンスタンドに入ったんです。停車して、円陣をきって、店員さんを待ちました。が、待って待って待って待って・・・・・も来ない・・・。と、そこで目に飛び込んできた“セルフ”の文字。店員さんはきっと俺を見て、「やっちゃってるよ、この季節外れの日焼け男」なんてことを思ってたんでしょうね。そして、男セニョール、挙動不審になりながらも、ガソリン入れに挑戦。あふれないように慎重に慎重に。　ああ、ガソリンスタンドのイケイケ兄ちゃんも　俺みたいに慎重な気持ちでやってんのかもな。初めて湧いたイケイケ兄ちゃんへの想像。　経験すると、想像力って深まるのかもな。とすでに、間違えた恥じらいなんか完全に忘れて、そんなことを思っていたのでありました。写真に関しても一緒かもしれんな～と考えたのでありますよ。んん、ちょっと無理あるっぽいけど、ま、いっか。フヅキちゃんの写真展『　そらのかご　』。人の目があまりいかないような街角や壁、そして、そこにひっそりとある植物などが多い、彼女の写真がまたいいんですよ～！！！全体としての“明るさ”ではないんですが、必ずどこかにどっしりと存在してるんです。現実の中に潜む“明るさ”みたいイメージ。全体の印象で目を向けなくなってしまうような風景にもう一歩踏み込んで、それを感じ取ってる。俺じゃまったく気づけない“明るさの種類”を彼女の写真は毎回教えてくれて、自分の視野の狭さに気づかされてくれて、んで、やっぱり悔しがらせてくれて（笑）。長くとも８０年くらいしか生きられないあっという間の人生だから、“暗さ・悲しさの種類”より“明るさ・楽しさの種類”を増やしていきたいや。暗さ・悲しさを感じきった先にある「重厚感のある」明るさ・楽しさを～～～。フヅキちゃん、ありがとーでする。『経験が在り方を生むのではなく、　在り方が経験を生むのである。』　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

2006/10/27

コメント(4)
食事会でのレッスン。

この日もまた雨降り。夜に予定してたＹ君のサッカー教室は、残念ながら中止になってしまいました。ならば、ということで、前日にもらった食事会のお誘いを受けることに。お誘い主は、２月に一緒にトークイベントをやった、アーティストのららひなちゃん。東京に拠点を移し、活動を始めました。彼女のアトリエに到着すると、この日記にも何回か書いてるTaijiさんともうひとり“ミズさん”という初めてお会いする男性の方が来ていました。何でもミズさんは、ウォーキングで有名なデューク更家の元お弟子さん。これは楽しいお話が聴けそうですね。あ、一応言っておきますが、俺はべつに“デューク歩き”がしたいわけではないですよ（笑）。６年位前に読んだアイススケートの清水宏保のインタビューで「身体と心の関係」に一気に興味が湧いて、コスタリカでも自分の身体を使って試してきてたから、専門の人の考えなどを聴きたいのですね～。さて、ミズ先生のお話。これね、結構深い話でした。日本の文化の移り変わりと共に変わってきた日本人の身体の使い方と価値観、考え方。スポーツの世界でいくと、西洋の「強さ」取り入れ発展してきた反面、失ってきていた日本人の長所「しなやかさ」。身体の内にある「軸」の強さがしっかりしてないと、しなやかさは生まれない。サッカーの“中田英寿”や野球の“イチロー”の世界的活躍はそこを活かしてるからじゃないですか、との話にすーっごく納得です。そんな楽しきお話が続く中、食事を終えた俺にミズさんが、　「じゃあ、ひとつレッスンやってみます？」オフコース！！！ということで、レッスンスタート！まず普通に両足で立ちます。ミズさんが横から押してくると、「おっとと」よろめいてしまいました。　「これは、足が地に着いていない状態です。」なーるほど。そしてミズさんの言うとおりに、足を軽く開き、ひざを動かし、体勢を整えます。で、ミズさんがもう一回横から押してきます。おお！！！！！まったく、よろめかない・・・。何なんだ、さっきとのこの違いは。身体に「軸」が生まれてるのです。　「これが、足が地に着いている状態です。」なーるほど。初めて知ったかもしれないぜ・・・。アホだと言われてもしょうがないけど、その時の俺は自分のことを“木”だと思いました。根っこが生えているように感じたのです。アホでしょ、でも本当に感じたんだよねえ。さらにびっくりしたのが、ただ真っ直ぐ立ってるだけなのに、すっごく気持ちよかったこと。あまりの気持ちよさに、しばらくの間、そのままでいてしまったからね～（笑）。やっぱ「身体と心」は繋がってるんだ。身体を正しく動かせば、心も正しく動くんだ。身体を気持ちよく動かせば、心も気持ちよく動くんだ。俺にとってこの体験と発見は、かなり感動的な出来事。いいもん見つけちゃったぜ～～～。今宵もまた、出逢いに感謝なのだ。そうなのだ。『何かを学ぶためには、　自分で体験する以上にいい方法はない。』　　　　　　　　　　物理学者・アインシュタイン

2006/10/24

コメント(4)
ノートに綴られた言葉。

このブログを始めた時から、しばしば登場する写真家の星野道夫さん。俺はこの人の写真と文章から“大きな何か”を今までもらってきました。それは表現の仕方とかじゃなくて、人として生きていくのに忘れたくないような“何か”。この日、数年前に書いた自分のノートを見ていました。そこに書かれた星野道夫さんの言葉。春の空気を吸い込んでる時のようにすうっと、何の迷いもなく自分に気持ち良く入ってきました。ちょっと書かせてください。　「月光に浮かびあがった　　夜の氷河の真只中にいました。　　時おりどこかで崩壊する雪崩の他は、　　動くものも、音もありません。　　きっと情報があふれるような　　世の中で生きているぼくたちはそんな世界が　　存在していること忘れてしまっているのでしょうね。　　だからこんな場所に突然放り出されると、　　一体どうしていいのか　　うろたえてしまうのかもしれません。　　けれどもしばらくじっとしていると、　　情報がきわめて少ない世界がもつ豊かさを　　少しずつ取り戻してきます。　　それはひとつの力というか、　　ぼくたちが忘れてしまっていた　　想像力のようなものです。」　「アラスカの自然を旅していると、　　たとえ出合わなくても、　　いつもどこかにクマの存在を意識する。　　今の世の中でそれは何と贅沢なことなのだろう。　　クマの存在が、人間が忘れている　　生物としての緊張感を呼び起こしてくれるからだ。」　「結果が、最初の思惑通りならなくても、　　そこで過ごした時間は確実に存在する。　　そして最後に意味をもつのは結果ではなく、　　過ごしてしまったかけがいのないその時間である。」　「何も生み出すことのない、　　ただ流れてゆく時を、大切にしたい。　　あわただしい、人間の日々の営みと並行して、　　もうひとつの時間が流れていることを　　いつも心のどこかで感じていたい。」

2006/10/09

コメント(4)
軽やかな関西人。

こんなブログなんてもんをやってて、これまた結構更新したりするので勘違いされますが、おいらは決してパソコンマニアではありませぬ。でも、電車の中の学生たちの会話なんかでよく聴かれる「ｍｉｘｉ」とやらはやってます。でも、やっぱりマニアではありませぬ。その「ｍｉｘｉ」を通じて、大阪で指導者をやってるという会ったことのない若者から数ヶ月前にメールをもらいました。なにやらおいらの経歴に興味を持ってくれたようで「“マイミク”になってくれませんか？」と。マイミクとは“ネット上のお友達契約”みたいなもん。なかなか面白い制度を作りますよねえ。興味を持ってもらえるのはやはり嬉しいことなので「よろしく」となり、お友達契約完了です。先週、久しぶりにその彼からメールが来ました。　「この連休で東京に行くのですが、　　直接お話聞かせてもらえませんか？」面白そうな展開じゃなーい。そんな楽しそうなことは、もちろんＯＫ。「じゃあ日曜日の夕方に吉祥寺で」と約束。そして、この日。溜まり場の『スタバ井の頭公園店』にてご対面。名前は“ヤス君”。関西外語大学２年生の２０歳。で、大阪の啓光学園サッカー部のコーチ。というか、やってることは完全に監督。生まれつき心臓が悪く、高校の途中からコーチをやってたとのこと。そのせいなのか、大人びていて落ち着いていて。俺なんかよりはるかにコーチらしいのです。って俺と比べちゃいけないか（笑）。俺は彼が興味あるという中南米の話をして、ヤス君は今教えてる高校での現場の話や関わりのあるブラインドサッカー（視覚障害者のサッカー）の話、スタッフとして参加した選抜チームの上海遠征の話、などを聴かせてくれました。自分の知らない世界の話っていうのは、どうしてあんなにも面白いんでしょうね。昔は、全然興味なかったのにな。今のほうが自分の心が豊かなのは間違いな～い。楽しかったー楽しかったー。話の内容はもちろんなんだけど、それ以上に楽しかったのは、ヤス君という人自体に。この連休での彼の東京遠征の目的は　「いろんな人に話を聴くこと」だったそうです。この“吉祥寺スタバ会”の前には、俺がバルセロナでお話を聴かせてもらった、サッカー解説者の羽中田さんにも会ってきたそう。数ヶ月前に、ヤス君が羽中田さんの本に感動して手紙を書くと、「今度お会いしましょう」との返事が。そして、それが実現。さすが羽中田さん！だし、よくやったぜヤス君！だ。“人に会うこと”メインに東京に来てしまうようなとりあえず行動しちゃう人間が持つ『気』っていうのは、いつだって心地良くて、刺激的なもんです。俺が、著名人の人たちの講演会やトークイベントが好きなのも、きっとこの『気』を感じれるから。『言葉』じゃなくて『気』をね。『気』には、その人の生き様や、スタンス、哲学、いろんな栄養素が含まれてる。だから、夏の天気のいい日に砂浜にシートを引いてオープンな心で太陽をたっぷり浴びるように、目の前の人の『気』も心の扉を開けてたーっぷり浴びたい。美味しいものを食べては肉体を喜ばして、美味しい気を浴びては心を喜ばしていこう。で、美味しい自分に～。しかしよく考えたら、この時代だからこその“出逢い”だったんだろうな。インターネットが行動するための手段になったら強いのかもね。俺も負けんように頑張ろー。ヤス君、ありがとうね～。『システムが人間の上に君臨することは許されない。』　　　　　　　　　　　　　サッカー日本代表監督・オシム

2006/10/08

コメント(4)
ぐらぐらな俺。

台風並みの天気のなか、やっとのことで辿り着いた下北沢の『ＦＲＥＥ　ＦＡＣＴＯＲＹ』。自由人・高橋歩が代表を務める（株）Ａ－Ｗｏｒｋｓが経営をしている、旅好きにはたまらない雰囲気のカフェバーです。その『Ａ－Ｗｏｒｋｓ』は、最近ニューヨークに出版社を作り、「楽しむ」活動を外国でも展開させていっています。高橋歩の名パートナーであり、ニューヨーク展開の中心としても大活躍の『Ａ－Ｗｏｒｋｓ』副代表・磯尾克行さんが主宰するトークイベントが、この日『ＦＲＥＥ　ＦＡＣＴＯＲＹ』にてあったのです。誘ってくれたのは、昔ここの日記でも書いたスーパーパパさん・Taijiさん。この人、熱すぎる素敵なパパさんなんですが、連れてきてくれたお友達がまた熱かった～～～。とても爽やかな大学生ラガーマン・タクヤ君。でも、ある本を読んだのがきっかけでいてもたってもいられなくなり、ピースボートで世界を約３ヶ月周ってしまったという熱き男です。もうひとり。現在、起業準備中なテツヤ君。“路上で若者たちの相談を聴く”という活動もしてる、発想がいい意味でアホな、何となく同じ匂いのする熱き男です。みんな自分の意志があってそれぞれのことをやってるので、話を聴かせてもらってて、かなーりの刺激度数。こういうのがいいもんだね、「出逢い」ってね。さて、磯尾さんが興味のあるゲストを呼んで一緒に話す、というこのトークイベント。今回のゲストは、執筆家・イラストレーターの山崎拓巳さん。磯尾さんとは昔からの付き合いで、たまに会っては２時間くらい会議をするそうです。といっても、マジメーな会議ではなく、最近の近況報告や情報交換みたいなもの、とのこと。そして、そんな感じでこの日のトークイベントはやります、と。いったいどんな会議なんだ、興味津々でのスタートです。気になってる人や本の話、恋愛や結婚に対してのそれぞれの話、今、拓巳さんが撮ってるという映画の話、“ＥＸＩＬＥ”のひとりがプライベートで作った映像の上映なんかも。面白いのは、これらがお題になってそこから話が深まりに深まっていくことなんです。それらに触れて自分の内面がどう変化していくのか。自分の心にどうアプローチして、どう成長させていくか。それらからどんな学びがあるのか。こう書くと、硬いな～～～。内容はそんなんだけど、話のやり取りも場の雰囲気も軽かったんですよ～。講演会なんかとは違う、緩い緩ーい空気。トークイベント終了。なんか話す気力が湧いてこず。それは超ポジティブな意味でね。その感覚どっかで感じたことあると思ったら、いい映画を観終わった後と一緒な感覚なのです。知的好奇心が刺激されて、この世の中を見てる頭と心の角度がいつもとは違う。頭も心もグラグラに揺れて、角度が定まらず。で、頭痛くてたまらんぞ、みたいな。今までは、すっごい熱い話を聴いて「うお～やってやるぜ～」みたいな興奮が好きだったんだけど、最近はこの“ぐらぐら感”がどうしようもなく好き好き。この気持ちを伝えたく、磯尾さんに突撃。すると、　「ま、座って話しましょうよ。」本当にいろんな話を聴かせてくれました。その中でも特に印象に残った話。　「こういう話す活動であったり、　　何かを表現するって行為は、　　自分の心や気持ちが“外へ外へ”向くと　　厳しいと思うんですよね。　　ぶつかってくるものって人間、拒んでしまうじゃないですか。」　「だから僕は“内へ内へ”いくのが、　　時間はかかるかもしれないけど　　一番伝わっていくことなんじゃないかな、　　と思ってやっています。」　「でも、これって　　お客さんの反応がわかりずらかったりするんで、　　自分的にはきついですけどね（笑）。」この日のぐらぐら感がおさまって、新しい角度を頭と心が見つけた日には、間違いなく今までよりも“俺ＬＩＦＥ”は楽しくなる。だからやめられんぜ～。「タバコと女と酒」じゃなくて「人と本と旅」はさ。内面的に、かっちょいい～おっさんになりたいっす。そんな次第でありまっす。「出逢い」に、ただひたすら感謝～！『新しい扉を　ノックし合うような人間関係でいたい。』　　　　　　　　　　　　フローリスト・岩崎有加

2006/10/06

コメント(6)
楽しむため、な努力。

まだ高校生だった頃、まさか自分がこんな人生を歩むことになるなんてちっとも思っていませんでした。ブラジルへのサッカー留学、コスタリカでのサッカー生活、サッカーコーチの仕事、人前での話す活動、そして、このブログ。このなかに、何ひとつ想像してたことはありませーん。俺は頭がカタカタだったからずーっと、人は自分の目標に向かってその道から絶対にそれないように、一歩ずつ着実に登っていかないと生きていけないものだと思っていました。でも、こうして生きてる。しかも、あの当時想像してたよりもきっとはるかに楽しい楽しい人生を。そう、こうして生きているんだな。練馬ＦＣ代表・Ｋさんと２年振りくらいに会って、呑んで、話して、笑い合いました。Ｋさんは、俺の人生のターニングポイントに立ってた人。この出逢いは、「人生は想像できないからこそ、楽しいんだ。」ということを教えてくれた、俺にとってビッグなプレゼント。俺は当時、高校３年生。何てことない普通の区民館のトレーニングジムでの出逢いでした。その人が着てたマニアックなサッカーのユニフォームに何かを感じ、思わず声をかけてしまったのです。するとＫさんは、６年間ブラジルでサッカーをやってきて、今は日本でやるチームを探してトレーニング中なんだ、ということを教えてくれました。それからはお願いして、毎日毎日一緒にトレーニングを。で、車の中や、トレーニングの合間や、ファミレスなどで、いろんな話しを聴かせてもらいました。それは学校では決して教えてくれない、　“人としての在り方”　“自分と周りとの調和の保ち方”　“自分の感情のコントロールの仕方”　“どんな人生を送るのが幸せなのか”のような、哲学チックな話ですね。１５歳で単身ブラジルに乗り込んで、たくさんの経験を積んだＫさんの言葉は重かった重かった。自分の見えてる世界が一気に変わったことにびっくりしてしまい、友達や親に話しまくったことを鮮明に覚えてます。自分の“意志”が生まれた瞬間だったのかもしれないなー。で、この日。会ってなかった約２年間で、Ｋさんはやはりパワーアップしてました。小学生・中学生のチームやスクールを着実に各方面に立ち上げています。そこの教え子たちはＪリーグの下部組織や強豪私立高校や大学で活躍中。でもＫさんの本当の凄さは「人」として。それは、いつでも、どこでも、何をしてても変わらない生きていくうえでの、この“スタンス”。　『　楽しく生きる　』サッカーの練習や試合などでコーチが使う作戦盤。ボールがここに来たらこう動くんだ、などマグネットでシュミレーションをするためのものです。ある日Ｋさんは、　「作戦盤は飽きたから。」という理由で、違うものを使うように。それは、サッカー選手の“フィギア”。２２体ちゃんと買ったそうです（笑）。　「小学生たち、目キラキラさせちゃってさ。」そんな話をしてるＫさんの目こそね（笑）。小学生の大会。Ｋさん、めっちゃ緊張してる子を発見。近づいていって言葉をかけました。　「来週さ、バーベキュー行くか？」その子は「本当に！？」と嬉しそうに言って、元気満々でフィールドに入っていったそうです。もう遊び心満載。自分も楽しんで、周りも楽しませて。　『　楽しく生きる　』言葉にするととっても簡単なんだけど、実際にこれを貫くのっておそろしく難しいですよね。本当の意味でこれを実践してるＫさんの努力は相当なもんだと思います。　時間が少しでもできれば本屋に行って　インスピレーションが湧くような本を探したり。　夜風が気持ちいい日は、　風呂上りにベランダに出て、　心満たされるまで風を感じたり。　海の近くに住みたかった時期は、　サッカー指導の現場まで車で片道２時間かけて　湘南方面から通ったり。　頭が疲れててスッキリしない時は、　集中して５分寝て復活したり。　美味しいもんが食べたくてしょうがない時は、　日帰りで北海道に刺身を食べに行ってみたり。Ｋさんを見てると本当の意味での努力って、　“苦しい状態のまま、何かを頑張っていくこと”なんじゃなくて、　“苦しい状態から楽しい状態に自分自身を変化させること”のような気がしてきます。それは、嬉しい気づきなんですよね～。あと、もうひとつ。Ｋさんと話してると、　「もっとしっかりしなきゃ」って心を引き締めることじゃなくて、　「もっとリラックスしなきゃ」って心を緩めることを意識しなきゃ、って思わされるんです。俺にとってはそれこそ真実な気がしてワクワクして行動したくなってくるんです。自分では楽しんでると思ってたけど、まだまだだぜ～。上には上がいるぜ～。だから、いつまでも成長していきたいぜ～。“その瞬間を楽しめる自分”に成長していきたいぜ～。さ、鼻たれキッズたちのように、楽しも楽しも。Ｋさん、本当にありがとうございました～！『仕事でも趣味でも　楽しんでやってる人にはかないません。』　　　　　　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

2006/09/26

コメント(6)
愉快なヒゲ仲間たち。

以前の日記に書いたことがありましたが、　「類は友を呼ぶ。」の話をすると、８０％くらいの確率で、　「塁は哲を呼ぶ。」なんて言われながら今まで生きてきました。みんなよくわかっていません。事実は、　「哲は塁を呼ぶ。」なのです。愚痴ついでに言わせてもらうと、年賀状の宛名も「哲・塁」の順番でお願いします。たまに逆の順番で書いてあると、あのふざけた弟がこれ見よがしにアピールしてくるので。そのアピールによって小さい頃にファミスタで負けた時くらい悔しい気持ちでいっぱいになってしまう兄にご協力お願いいたします（笑）。この「哲塁法則」、いや「類友法則」はやはり当たってるようでこの日呼ばれてしまいました。　「ヒゲはヒゲを呼ぶ。」そのヒゲとは、スタバ井の頭公園店の不良店員・“おっちー”。今の呼び名は“ノブ”。“おっちー”は「落ち武者」からついたあだ名だったから変わってよかったね（笑）。で、ノブのお誘いを受け、呑みに行ってきました。このヒゲ君はひとりで呑める場所を探すことに人生の時間の大半をつかってるようなのですが、そんな彼が「ここは一押し！」だというお店へ。　三鷹駅の近くにある呑み屋　　　『　ＭＡＣＣＡ　』　（０４２２－４６－７２２９）もうね、最高にふざけた店でした。あまりにむかついたので、いつもよりもたくさん呑んで、たくさん笑って、たくさん楽しんでやりました。ふたりの３０代半ば男子“オーナー”と“シェフ”、おそらく２０代前半の“バイト”女子。この３人の仕業なんです。アホで、アホで、アホで、もういっちょアホで。そんなアホが重なるくらい、めっちゃ楽しそうに働いてるのです。笑ってるとかのレベルじゃなくて、大爆笑ですからね。他のテーブルのグループで、男性サラリーマンがひとり遅れてきました。常連のお客さんのよう。オーナーがファーストドリンクの生ビールを渡し、その常連さんに、　「お疲れさんです。」と言ったと思ったらすぐに　「パーララーーー」何故か店員がお客さんにコールをかけて、しかもお客さんそのコールに応えて飲み干してます（笑）。と思ったらノブが“シェフ”に一杯どうぞ、ってことで生ビールをプレゼント。　「ありがとう～。お疲れっす～。」ゴクゴクゴク・・・・。誰も何にも言ってないのに、こちらでも一気に飲み干してます（笑）。おっと、このままじゃ「ただアホな店」な印象だね。ご飯がまた美味かった～。サラダ・牛肉のたたき・パン・角煮。そのなかでも、パスタは絶品！！！ああ、また食いてえ・・・。ノブがなるほどなこと言ってました。　「やっぱ人なんですよね。　　もちろんそれが全てなんて思わないです。　　美味しい食事とお酒、心地いい空間。　　それがあるのは基本なんだけども、　　でもー、最終的には人ですよね。」そして、ノブは友達をここによく連れてくるそうです。アホな店員さんたちに会ってほしい、と。あの人たちマジですげえ・・・。こう思った俺はまんまと罠にかかったわけです。とーってもうれしい罠だけどね。そして、このお店との新しい繋がりが生まれたことがまた、ね。　「類友」の行く先は、やはり「類友」そうだ、昔に『笑っていいとも』でタモさんがこう言ってたね。　「友達の友達はみな友達。　　世界に広げよう、友達の輪。」タモさん、いいこと言うぜー。そうだそうだ、広げていこーぜー。楽しく生きて、楽しさの輪を広げて、んでさ、世界中をピースの輪でー。『人がこけたら笑え。　自分がこけたらもっと笑え。　人はみんなこっけいだから。』　　　　　　　　　　漫才師・島田洋七の祖母

2006/09/25

コメント(4)
ライブハウスでの優しい空気。

この日の夜は、南青山『マンダラ』での白鳥マイカちゃんのワンマンライブ。あの場所にいれて、大きな何かを感じれて本当によかった。心からそう思えた素敵なライブでした。この約２年間、弾き語りライブ中心だったマイカちゃん。今回は久しぶりだというバンド編成でのライブ。俺は初めて見たのですが、周りの人たちがまた素敵な人たちだった～。ニコニコニコニコ楽しそうで、ほんとに気持ち良さそう。ゲストで白鳥英美子さんも登場。（元「トワ・エ・モア」、マイカちゃんのお母さん）ふたりで歌った曲で感じた、あの大きな感動。“親子”って存在自体の素晴らしさ。俺にも親がいて、隣の友達にも親がいて、目の前の知らない人にも親がいて。実家でゴロゴロしてるだろう猫の“マイ”にすらやっぱり親はいて。もうこの世界に存在してなかったとしても、受け継がれた“魂のかけら”はしっかりと存在してて。今の俺はいったい、何百人、何千人の魂のかけらが受け継がれてきて、この時代に立っているんだろう。俺の中に魂のかけらを流し込んでくれた人たちは、その時代時代で何を感じて、何を想ったんだろう。そして、魂のかけらに何を込めてくれたんだろう。マイカちゃんと英美子さんには、同じ魂のかけらが存在していて、込められたものもしっかり渡されてるようでした。でもきっとそれは全ての親子に通じるものなんでしょうね。普段当たり前過ぎて気づけない、その素敵な奇跡。思い出せた瞬間のあったかくてあったかくて、緩やかな心。忘れちゃいけない、というか忘れたくないです。それを自分の“魂のかけら”に込めたいから。オリコンランキングで１位になった、マイカちゃんが楽曲提供をした沢尻エリカが歌う『タイヨウのうた』。ライブの終盤、マイカバージョンで披露してくれました。　「この曲がこうして出来たのは、　　本当にいろんな出逢いがあってのことなんです。　　みんなに心から感謝しています。」ライブハウスに充満した優しい空気。マイカちゃんの口から出たのは、言葉じゃなくて“言霊”だったんだ。だからこそ、お客さんたちの心は揺れて、バンドの人たちはニコニコ気持ち良さそうなんだ。俺もそんなカッコいい人間になりたいや。もっともっと成長していきたいや。マイカちゃん、本当にいい表情でした。さすがだぜい、負けられないぜい。素敵なライブをありがとう～！！！『人は内面から輝くもの。』　　　　　　　　映画評論家・水野晴郎

2006/09/22

コメント(4)
放浪野郎の煽り。

半年ほど前に会った教え子Ｓ君。俺がコスタリカに行く前に教えてた中学生のクラブチーム「ランサメントＦＣ」での教え子です。チーム立ち上げの時で、まだ人数が全然集まっていなくマンツーマンで教えていました。高校生の頃から、フランスワールドカップを現地に観に行ったり、ヨーロッパを放浪したり、語学留学でイギリスに行ったりと、早くもそんな人生のスタートをきってる俺よりもタチの悪い放浪野郎です。そして俺よりもとーっても頭のいいその大学生放浪野郎は、この夏休み６週間もヨーロッパに滞在してました。３週間、イギリスへお仕事。３週間、東ヨーロッパあたりを放浪。お仕事とは、イギリスに語学留学のために集まってくる世界各国の留学生（１７歳～１８歳）たちの面倒見。時には、その留学生１２０人以上の前で、英語でスピーチをやったりしたそう。その後に放浪した国は、ルーマニア・ブルガリア・ハンガリー・ボスニアなどなどマニアックな俺の好奇心を煽るには十分すぎるほどの国々の話と写真。Ｓ君は昔から物事を見る視点が面白いので、それぞれの国の行くところも、そこで持つ「疑問」も深みがあってオモロイもんです。でも一番心に残ったのは放浪話じゃなく、今やってる塾での話。バイト先生の中でもリーダー格のＳ君。みんなをまとめる苦労を感じてた、ここ数ヶ月。ついに“きっかけ”を掴んだと言うのです。そのきっかけは「自分の言葉が生まれた」ということ。今までは、自分が尊敬する先生を常にイメージしてて言葉もその人の真似みたいで、自分でも想いが乗ってないことを感じてたそう。けど、無意識に生まれた「自分の言葉」。相手の心は揺れ、いい方向に話は進んだ、と。これってスゴイ！！！Ｓ君は、まだ２０歳。昔からおっさんみたいだけど（笑）。俺が２０歳の頃は自分の言葉を探し求め彷徨ってた。それが欲しくて欲しくてたまらなかった。何より欲しいものだった。自分の言葉が生まれたって少しでも思えるようになったのって一体いつだったんだろう。今でも時々そう感じれることがあります。頭で考えてると、本当に借り物の言葉しか使えない。心を動かしてると、オリジナルな言葉が生まれてくる。最近よくそう思います。だから、いつも心だけは動かしていたいなって思います。映画やドキュメンタリー観てみたり、小説や伝記やエッセイ読んでみたり、前向きな人の話を聴いてみたり、楽しそうな場に行ってみたり、綺麗な風景を探してみたり。自分の言葉が生まれた時ってドラクエをクリアした時より快感だもんね～。Ｓ君は日本にいても外国にいても、とにかく心を動かすことをしてる。　「　行動　＝　感動　＝　自分の言葉　」なのかもしれないねえ。やっぱ行動するのはいいこっちゃ、だ。そう思わせてくれたこと、旅心に火をつけてくれたこと、俺の心を思いっきり揺らしてくれたこと、感謝してますぜい～、Ｓ君。まったくさ、あんまり煽んないでよ、楽しいからさ（笑）。ありがとうよ～。『常識だけを価値基準にしているうちは、　人生は楽しく生きられない。』　　　　　プロ麻雀師（２０年間無敗）・桜井章一

2006/09/19

コメント(6)
びっくり結婚。

私、こう見えても２０台の前半にファミレスでウェイターなんぞやってたことがあります。今やったらおそろしく似合わないこと間違いなし。そのファミレス仲間“Ｋ君”“Ｆちゃん”の結婚式２次会に行ってきました。場所は、吉祥寺の“ペパカフェ・フォレスト”。井の頭公園の中にある、オープンエアの気持ちよすぎるタイ料理屋さんです。ここのタイカレーは美味でっせ～。このふたりの結婚にはマジでびっくり。俺も含めて昔から仲のいい友達グループで、今までは全然全然～そんなことなかったんだから。井の頭公園のスタバでＦちゃんから、結婚するという話と、その相手の名前を聞いた時、　「えー！！！！！マジでー！！！！！」と、ウォークマンを聴いてて思わずデカイ声を出してしまった子供くらい音量調節が出来ないコドモ大人になってしまいました。その結婚へのきっかけになったのは、“Ｆちゃん”に降りかかったアクシデント。あまりの恐怖感で家にいることも出来ず。そんな時にやってきた男の中の男“Ｋ君”。じつは周りの友達からは、「Ｋ君いいんじゃなーい？」と言われてたらしいのですが、Ｆちゃんは完全友達目線だったそう。それはＫ君も同じだったそう。が、予期せぬアクシデントの発生で、誰もが予期せぬ「交際」という展開へ。そして、あっという間の結婚へ。その結婚へのスピードがあまりにも早かったために、俺が聞いたときは「交際」を飛び越し「結婚」の報告。そりゃデカイ声出しちゃうのもしょうがないっしょ（笑）。もう嬉しくてさ～～～。この２次会では、５年ぶりくらいに会う愉快なファミレス仲間たちや、久しぶりに会うすっごいカワイイ万華鏡を作る友達や、初めてお逢いするＦちゃんの会社関係のハジけたおじさま、などなどオカシナ人たちの集いで楽しいもんでした。俺も「もっとオカシナ人にならなきゃいけない」と思った次第でーあります。この日の朝は、久しぶりに青空でしたね。俺のアパートの隣には今まで気づかなかった素敵な風景が存在していました。いつも通っていたのに、何度も見ているはずなのに、その素晴らしさに半年ほど気づいていませんでした。そういえば、Ｆちゃんも同じことを言ってました。　「すぐ近くってあまり見えてないもんなんだね。」恐怖に怯えるほどの予期せぬアクシデントや、久しぶりに見る心躍るような青空みたいなものは、今までの自分の心をいい意味でリセットしてくれて、“新しい風景の見方”を教えてくれるのかもしれません。そして、それは心地良く流れ導かれて生きていくための“合図”なのかもしれません。俺も「心が動いた瞬間の“チャンス”を逃したくない」と思った次第でーあります。Ｋ君、Ｆちゃん、本当にありがとう～！で、本当におめでとう～～～！！！『あなたにとって大事な人ほど　すぐそばにいるの』　　　　　　　　ＭＯＮＧＯＬ８００「小さな恋のうた」

2006/09/16

コメント(10)
かっちょいいメッセンジャー。

俺の中の「いつか話してみたい人」リスト。といっても頭の中だけのリストですが。たとえば、　・吉本ばなな（作家）　・トータス松本（歌手）　・浅井健一（歌手）　・グアルディオラ（サッカー選手）　・藤巻幸夫（“福助”社長）　・岩崎有加（フローリスト）　・オシム（サッカー日本代表監督）　・新井敏記（“コヨーテ”編集長）　・近藤篤（写真家）　・ＳＨＩＨＯ（モデル）　・吉田克幸（“吉田カバン”デザイナー）　・森永博（作家）なんて人たち。自分の世界観と哲学、あとは楽しんでるような雰囲気を持ってる人かな。この日、そのリストにひとり追加されました。　・須藤元気（格闘家）以前にこのブログに、にぎやかママさんという本当ににぎやかな方が、　「テツさん“須藤元気”そっくり。　　そのまんまかもよ。」なんてよーな書き込みをしてくれてから頭の片隅にその名前はインプットされてました。もちろん格闘家だってことは知ってたけど、“ＰＲＩＤＥ”などの試合も見たことないし、インタビューも読んだことないし。で、この日、彼の著書を読んだのです。前の日記に書いた　『風の谷のあの人と結婚する方法』ではなく、その前に書かれた一冊目の著書、　『幸福論』「四国八十八ヵ所巡礼の旅」をまとめたエッセイです。みなさんいいですよ、須藤元気。あの考え方と感覚、俺は大好きでした。　２００１年の同時多発テロで受けた大きなショック。　　「自分がやっている格闘技というものが、　　　世の中の闘いをさらに助長しているのではないか」　しかし、　人が殴りあうという一見ネガティブな世界で　ポジティブなメッセージを発信すること。　それは、　自分にしかできないことで、　今の自分にできることで、　さらに、やるべきことではないか、　と思い、ひとつのメッセージを発信します。　　『　ＷＥ　ＡＲＥ　ＡＬＬ　ＯＮＥ　』　試合に勝つと、　そのメッセージが書かれた旗を掲げ、　著書やホームページの日記にも、　そのメッセージを綴っています。　　「今はただ、　　　“ＷＥ　ＡＲＥ　ＡＬＬ　ＯＮＥ　”って　　　大空に向かってひとりで叫んでる状態です。」　　「そうするとチューニングの合った人たちが　　　少しずつ集まってきてくれるのだと思ってます。　　　一気に広めなくていい。　　　少しずつ広がっていくこのプロセスを　　　楽しみたいと思います。」にぎやかママさんが何でああいう風に言ってくれたのか、少しだけわかった気がしました。きっと俺の目指したい先にいる人だから。今はあまりにもレベルが違いすぎるけどね・・・。でも、同じ道を歩いてる感じは何となーくする。いつか一番いいタイミングで逢えるような気も何となーくする。俺の中の「かっちょいい男」ランキング上位の“トータス松本”先生もこう言ってることだから、その「何となーく」な気分を大事にしていこう。　『勘違いするかしないかで人生は決まる。』嬉しいね～～～、これ俺の得意技だからさ（笑）。須藤元気さん、お逢いできる日を楽しみにしてますよ～！『大事なことほど　自分が楽しむことを意識すればうまくいく。』　　　　　　　　　　　　　　　格闘家・須藤元気

2006/09/11

コメント(6)
友の船出。

俺の高校時代のオカシナ友達のひとり。名前は、石井靖人。こんなアホアホな男です。（　↓　以前の日記より抜粋　）　『明るい自分に』　　２０代前半。　　何にもやり甲斐を見出せず、プラプラプラプラ。　　このまま東京にいるのはマズイと思い、　　知り合いのいる箱根のホテル河鹿荘で働き始めます。　　彼の仕事は、駐車場での車誘導。　　高級ホテルにくる車はやはり高級車。　　お客さんも社長さんが多かったそうです。　　オープンな性格の彼は、　　日々お客さんたちと言葉を交わします。　　　そんなある日。　　お客さんで来ていたある会社の社長さんに質問されました。　　　　「何で君はホテルで働いているの？」　　　「いや・・・、何でと言われても・・・」　　　「ホテルはさ、働くとこじゃなくて泊まるとこだよ。」　　何かを求めてた彼はこの言葉でスイッチがオン。　　この高級ホテルに泊まれるくらいの自分になりたい、　　と思い“起業家”を志します。　　それは経済力を求めて、だけではなく自分の成長も求めて。　　　　「君が今までのお客さんにもらった名刺は宝物だよ。」　　そして、行動に。　　ホテルを辞め、その名刺の社長さんたちに会いに行く　　全国ツアーを車で決行。約４ヶ月間。　　社長さんに会ったら話しを聴き。　　高級車が街に停まってれば、持ち主を待ち構えて話しを聴き。　　そこでの「出逢い」から一緒に会社を興したそうです。そんな行動力の塊で出来た男は、表参道の一等地“キャットストリート”に『ＩＳＯＲＩ』というセレクトショップをオープン。で、この日『ＩＳＯＲＩ』のオープニングパーティーとやらに行ってきました。豪華絢爛な空間には、芸能・芸術関係の人たち、外国人モデルさんなどでごった返し。さすが表参道だぜい。知った顔もちらほら。元Ｋ－１ファイターで、現在は英会話スポーツ教室「e-kids」を運営してる窪田くん。（彼を書いた日記はこちら）最近ではテレビや新聞、雑誌でも取り上げられてるようです。歌手の白鳥マイカちゃん。あ、そうだ、みなさん知ってましたか？ドラマ「タイヨウのうた」で沢尻エリカが歌っていて、最近ＣＤ化された『タイヨウのうた』、あの曲はマイカちゃん作詞作曲なのですよ。マジでいい歌です。さてさて、『ＩＳＯＲＩ』。扱っているものはレディース。ドレスが中心で、洋服や靴、アクセサリーなんかも。俺はこんな野蛮に見えますが、じつは女性の服やキラキラしたアクセサリーが好きなのです。あ、もちろん見るのがね（笑）。個人的にはドレスが、デザイン・色調も魅力的なものが多くて良かったな～。いやいや、石井すごいわ。オープンさせるまでのプレッシャーや、これからの不安もあるだろうに、このパーティーでもとにかく明るく振る舞ってたし、自分の知り合い同士を繋げようとあちこちで紹介しまくってました。本当の意味でのその“ゆとり”は、悔しいけど、カッコいいもんでした。で、石井の周りの人たちもまた。そうだ、さっき掲載した昔の日記『明るい自分に』の続きにこんなこと書いてました。　　　「成功する人に必要なものって何ですか？」　　　という石井の質問に対してのある社長さんの答え。　　　「それは“明るさ”だよ。　　　　明るさのあるところにはいろんなものが集まってくる。」ほんとにその通りだ・・・。明るい石井の周りには確かに集まってきてました。あいつの“明るさ”積み重ねの結果なんだ。そして、そういう人の周りでは、びっくり現象が発生したりするんですよね。石井とはまったく関係ないとこでの友達・わっちゃんとイケ面藤芳兄弟を発見。お互いもうびっくりまみれ。なんでも藤芳兄弟がドレスのデザインと絵の展示で関わってるとのこと。初めて見る彼らの作品。それがこういう場っていうのは何だ嬉しいもんです。石井はもちろんうちらが知り合いだってことは知らなかったけど、無意識に仕組まれたような気がして、悔しいような、「ありがとう」なような。刺激的な夜でした。みんな頑張ってるな～、いい顔してるな～。こういう刺激をもらえるって、どんなモノのプレゼントよりも嬉しい！石井ありがとう～！！！俺も頑張ろーっと。『先に想いがあって、それはすでに現実。　現実でなければ叶わない。』　　　　　　ミュージシャン・宇多田ヒカル下の写真２枚は、藤芳兄弟の作品です。

2006/09/08

コメント(8)
あらゆる場所、あらゆる物語。

吉祥寺駅から離れたとこにある『旅人の木』というロマンティックな名前をした小さなラーメン屋のマスターと話をしていました。　「旅は好きですね。　　最近ではアジアが多いかな。　　昔はアフリカなんかもよく行きましたけどね。」　「でもお店始めたら全然行けなくなっちゃって。　　まあ、それは覚悟して始めたんですけどねえ。」初めてお逢いするある大家さんと話をしていました。穏やかな笑顔が印象に残るもうすぐ６０歳のその大家さん。　「昭和１０年くらいに母が建てた　　この建物を残していきたいんですよね。　　たくさんの人たちが応援してくれてるし、　　母との思い出もいっぱい詰まってるから。　　あと、子供たちとのたくさんの思い出もね。」　「高校生の息子は乗馬をやっていて　　最近日本代表に選ばれたんです。　　親としては落馬が怖くてしょうがないんですけど、　　それを言って子供のやりたいことを　　止めるのは絶対にしたくないんですよね。」　「うちのアパートに入ってくれてる、　　２ヶ月の予定がもう１４年になってる　　外国人の方が家賃を払いに来る度に、　　自分のイラスト作品を見せてくれるんですよ。　　で、１時間くらいゆっくり話なんかしてね。　　そういうのってすごく嬉しいんです。　　僕もその影響で絵を描いたりしてますしね。」　「バリバリの経済人の兄。　　まったく商売っ気がなくて、創作をしていたい私。　　どっちがあってるとか間違ってるじゃないですよね。　　それぞれがどう生きたいかの問題であってね。」打ち合わせで訪れた『ＫＩＳＳ　ＣＡＦＥ』で、お店のＩさん、初めてお逢いする福生市で市民活動をしてる女性、吉祥寺でいくつものお店を展開してる社長さん、とお酒を呑みながら話をしていました。　「武蔵野市、日野市、福生市、　　それぞれの土地の特性で出来ることがあるように、　　人もそれぞれの特性で出来ることがあるんですよね。　　それに気付くことが大事なのかもしれませんね。」　「最近、友人の死に直面したんです。　　少しずつ弱まっていく姿を見たら、本当にショックで。　　初めて死をリアルに感じた瞬間だったと思います。」　「でも、受け入れられていくんですね。　　それもすごく自然に。　　なんだかそれは不思議な感覚でした。」その流れから行った立ち飲み屋で初めてお逢いする遊び好きそうなサーファー風のおじさん、マニアックなこと好きなお兄ちゃん、とお酒を浴びながら話をしていました。　「虫とかを美味しく食べれたら楽しいですよね。　　いろいろと調理してみたんだけど、結局不味い（笑）。」　「お酒呑んで、記憶をなくすって言うじゃん。　　あれってその日はきっと覚えてるんだよね。　　寝ちゃうことで忘れちゃうんじゃないかな。」　「大人の人がファミコンを　　やってるのを見ると面白いんですよ。　　スーパーマリオで穴に落ちた時に、　　いろいろと検証するんですよ。　　“ああして落ちたってことは・・・”とか（笑）。」やっぱさ“人の話”って面白いよー。というか“人”って面白いよー！！！『人はまるで呼吸をするように、　お互いの物語を交換し合っている。』　　　　　　　　　　　　フローリスト・岩崎有加

2006/09/04

コメント(2)
イングリッシュパブでの純粋な話。

俺の大好きな友達のひとり、たけさん。過去に何度かこの日記にも書いてきましたね。サッカー選手、サッカーコーチをやってきた、いわゆるサッカーバカ仲間。先輩にバカなんてすんません。あらゆる地で開催されてきた熱い呑み会。今回はホーム吉祥寺になりました。お店はイングリッシュパブ。なかなかいい感じです、大人な感じです。ビール、ラム酒、ウイスキー、サーモンピザ、野菜スティック、春巻き、ライスコロッケ、まったく統一性のないオーダー。これがまた、うちららしくていいもんです。あれやこれや話しました。内面的な部分で２０代は自分の家を建てて、３０代はその内装を作っていくみたいなもんなんじゃないか、という話。あの正面に座ってる“ブラジル食堂”って言葉とブラジル国旗がデザインされたＴシャツを着てる兄ちゃん。そのブラジル国旗の真ん中に描かれてる絵が何でソーキそばなのか、という話。１年前のこの日、９月１日。超偶然にもうちらが４年振りに再会した日で、こんな偶然何かいいことあるぜい、という話。さっきまで違うテーブルにいたサラリーマンふたり組みはどんな技を使ってＯＬ風ふたり組みのテーブルに移動したのか、という話。まあ、熱い話ばかりです（笑）。たけさんもブログをやってるのですが、（こちら→『PENSAMENTO POSITIVO』）その中に書いてあった感動的な話をいっちょ。この話、直接聴いて想像したら泣きそうになっちまいました・・・。たけさん、この話みんなに知って欲しいから載せちゃうね。　『優しさ、強さ、思いやり』　　とある電車内の風景。　　車内は所々席が空いてるかなぁって感じ。　　オレは７人掛け席の真中辺に座ってた。　　４０分も乗るから発車する前からボーっとしてた。　　ボーっとしつつ目に付いたんだけど、　　向かい７人掛け席の右端に　　３才くらいの女の子を連れたお母さん。　　ジュースを飲みながら、　　お菓子を食べて楽しそうに笑ってます。　　こっちまで顔がほころんでしまいそう。　　左端には１才ちょっとくらいの男の子を連れたお母さん。　　幼児は好奇心が旺盛すぎてじっとしてられません。　　大暴れの大騒ぎ。　　でも、これがまた可愛いんだよ。　　けど案の定だけど長い時間になんて耐えられっこなくて、　　ぐずりだして、そのうち泣き出しちゃったからさぁ大変。　　お母さんはてんてこ舞い。　　立ち上がって外を見せたり色々とチャレンジ・・・効果小。　　そこで、オレの視界の右端が動いた。　　３才くらいの女の子。　　お母さんと楽しくしてたはずが急に立ち上がった。　　お母さんもビックリ。　　「どうしたの？！」　　女の子は無言で歩き出しました・・・左端の席へ。　　泣いている子供、お母さんに向かっていき、　　自分のお菓子を差し出す。　　「ど～ぞ」　　両端のお母さんは目を丸くしてます。　　「ありがとう」　　お母さんが１枚受け取って子供にあげると、　　子供は泣き止んで、黙って食べだしました。　　女の子は恥ずかしそうに元の席に走って戻り、　　お母さんに寄り添いました。　　な～んて優しい子なんだろ。　　それに勇気。　　誰にも優しさはあると思うんだけど、　　それを外に向ける勇気がなかったりしますよね。　　小さな体で大きな心をもって強い気持ちで、　　誰に強制されることもなく、　　思ったことを実行して人を助けた３才くらい児。　　あんた尊敬するぜ、涙出そうになったし。　　オレ達も見習わなきゃいけないよね。　　時には純粋になって。呑みすぎだからなのか、楽しかったからなのか、足元ふらふら気味での帰宅になりましたぞ。いつも素敵な時間をありがとう～～～。『自分も楽しみ、人も楽しませる、　そういう人々に流れる時間はゆったりとしている。』　　　　　　　　　　　　　　　　　　作家・吉本ばなな

2006/09/01

コメント(4)
夏休みな一日。

楽しい楽しいオフでした。小学生の頃の夏休みのように、「一日遊びまくったぜ～」みたいな。そんな夏休み遊びのお誘い主は、ファッション小物を製作してる“ＷＯＯＬ　,　ＣＵＢＥ　,　ＷＯＯＬ　!”のおふたり。かわいい雑貨のお店やティールームを展開してるAfternoon Tea。そのホームページで“ＷＯＯＬ～”は『コラボデート』という連載を持っていて、過去には双子のアホなほう、弟のルイも「シネマデート」というタイトルで登場しました。ワールドカップイベントでご一緒した“ＷＯＯＬ～”。その時に「お兄ちゃんもコラボデートしません？」とのお話をいただき、この日その撮影をしてきたのです。何かを一緒に作りましょう、というのがこのコラボデートの企画。“ＷＯＯＬ～”のひとり、ユカちゃんもじつは双子。じゃあ、ユカちゃんのお姉ちゃんも誘って双子デートだ、ということになり、うちのルイも参加。作るものは、それぞれの昔の写真を貼ったりのコラージュされたトランプになりました。井の頭公園のスタバ・テラス席をお借りし（長々すんませんでした）、カラーコピーした写真を切ったり貼ったりの作業開始です。体育は常に「５」だったセニョール。が、図工や技術・家庭科は「２」ばかり。細かい作業は苦手中の苦手。３時間かけて作業が終わったころには、普通に頭痛になっていました。知恵熱みたいなもんだね（笑）。でもこのトランプ、かわいいっすよ～。１０月の中旬くらいの『コラボデート』にされるようなので、その時までお待ちくださいね～。日が暮れてからは、料理創作ユニット“Ｇｏｍａ”のひとりも加わり打ち上げ飲み会。なぜか「体育会呑み」に。いいねいいね、いいね～～～。そんなこんなな、夏休みっぽい楽しき一日。遊んだ感いっぱいで、翌日のサッカーがさらに楽しみに。遊ぶ時は目一杯遊ぶべし、だね。トランプ製作に使った昔の写真。小学校入学前くらいのもの。家族や兄弟と写ってるその写真を見たら、覚えていない記憶の代わりにいろんな感覚が蘇ってきました。そして、ワクワクが収まらなくなってきました。それが何なのか、頭ではよくわからない。言葉にすることも出来ない。でも、自分の心ではわかっています。きっとその感覚は、みんながそれぞれ持っているもの。懐かしいモノを見たりした時や、懐かしい人と話しをした時に、そーっと体を支配するあのあたたかい気持ち。　あいつらと同じ屋根の下で、　“レゴブロック”ができてよかった。　あいつらと同じ屋根の下で、　“筋肉マン”を見た後にプロレス対決できてよかった。　あいつらと同じ屋根の下で、　意味もなく笑い合えて、本当に本当によかった。今になって思う、あいつらとの日々の素晴らしさ。だから、これからも素晴らしき日々を送っていこう。いつでも、どこでも、誰とでも。そして、いつまでも。『愛する人びとへの愛情を抱きながら、　たくさんのよき思い出をつくって、　それを大事に抱えて悔いなく死ぬために　ここにいるのではないだろうか。』　　　　　　　　　　　　作家・吉本ばなな

2006/08/28

コメント(4)
集団の圧力。

「表参道駅」到着、２０時。久しぶりに来たこの駅の拡大っぷりににびっくり。さすが表参道ヒルズ。まだ行ったことないけどね～。夜の「表参道・青山エリア」ってかなり好き好きです。個性的で魅力的なお店が多くあるし、それでいて人でごった返してるわけでもないし。「俺も大人になったんだなー」って何となく思う場所です。この日は、中学時代の同級生“ジュンヤ”の結婚式２次会。弟のルイ君と一緒にKino Igluをやってます。会場は、青山の骨董通り沿いにあるバーレストラン。入った瞬間、ビビりました。超お洒落系レストランというかラウンジというか。内装がお洒落なだけなら、３１歳にもなったのでビビりませんが、今宵は２次会の司会をしなきゃいけないのです・・・。この場所に来る人たちは、こんな落ち着いた大人たちばかりなのでは。ジュンヤの仕事が映画関係だけに、クールな大人たちばかりなのでは。そして、２次会まで大人ムードになるのでは。妄想倶楽部会長の妄想は膨らんでいきます。さて、司会のタッグを組むのは、ＡＩ君。呼んでもらうホームパーティーでは、毎回すさまじいアルコール攻撃で沈没させてもらってます（笑）。お世話になっております。あ、この奥さんがついにブログの世界に進出したんだ。愛犬“チョコ”を撮った、綴った「chocomokoブログ」。犬好きにはたまらないアホ写真満載でお薦めです～。さて、結婚式２次会。スタート４５分前になっても段取りも把握してなく、役割分担も決まってなく、ただ勝手に追い込まれてる司会コンビ。アタフタしてるって言葉は、あの時のうちらみたいになってることを言うんでしょう（笑）。久しぶりに味わう緊張感でした。やっぱ経験のないことって、想像できないだけに怖い気持ちが募りますね。初めて中学校で講演会をさせてもらった時を思い出しました。「楽しんでやるぜ」とだけ言い聞かせ、マイクを握り締め。ＡＩ君のハイテンションでの第一声にお客さんのリアクションがあったので、ほっと一安心。このＡＩ君とやらは、マジでいい仕事します。２次会はハプニングもなく無事終了。リアクションのある人たちでよかったよかった。しかし、新郎新婦いい表情してたな～～～。毎度のことながら、結婚式関係は幸せ気分いっぱいに。結婚式マニア気味のセニョール君。こうして声をかけてもらえることって嬉しいことです。こういう感情になれる場をもっともっと作っていきたいね。あ！！！ハプニングあったわ！！！あの人は、もう一生忘れられないと思う。あまりにかわいそう過ぎる事件。受付時に配れらた、番号が書いてある紙。２次会のゲームで使うためのものです。このゲームはとーってもシンプル。新郎新婦が言った番号を持ってる人は当たり。豪華商品がもらえるというもの。商品は６つ。セニョール君は結婚式マニアなのに、この手のゲームで当たったためしがありません。今回こそ、と意気込んで毎回外れてます。でも、やっぱ「i-pod」欲しいもんね。ゲームスタート。新郎新婦、番号を発表していきます。その３回目の当選番号発表の後に事件は起こりました。新郎ジュンヤが読み上げた番号は５０番。当選者は・・・・・・・・・・・セニョール君！！！でも何となーく言いづらく、　「あ、すいません・・・俺です・・・。」なんて言ったら会場から大ブーイング。おいおい、何でやねん。すぐ後、何やらコールがかかり始めました。その言葉に、自分の耳を疑ってしまいました。　「　辞退　辞退　辞退　辞退　辞退　」さっきまでよそよそしかったみんなが一体になった瞬間です。セニョール君、コールが収まるのを待ち、こうひと言。　「辞退させていただきます！」湧き上がるお客さんたち。圧力とはこういうことを言うんですね。俺に選択肢は残されてませんでした。こうして今回も、やはり商品ゲットならず。よりによって、司会をやる時に当たるなんて・・・。千載一遇のチャンスだったんでしょうね。チャンスをつかめない俺はまだまだ小さな人間ですな。頑張って成長していこーっと。ま、そんなことはどーでもいいのだ。とにかくとにかく、ジュンヤ、リエちゃん、おめでとう～！！！『幸福は、誰かに求めるものではなく、　誰かにあげるものです。　誰かにつくってあげるものです。』　　　　　　プロ麻雀師（２０年間無敗）・桜井章一

2006/08/27

コメント(4)

全60件 (60件中 1-50件目)

1 2 >

ジャンル別一覧

出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒

ペット
趣味・ゲーム
映画・ＴＶ
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸

スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル

人気のクチコミテーマ

楽天イーグルスにアツいエールを送ろ…

2004年に発生した中越地震から10月23…

(2024-10-24 00:22:47)
テニス

「気づき」

(2024-11-12 19:32:06)
スキーのコト、雪のコト、はなしまし…

スキーリフトの補助券を入手して今冬…

(2024-11-12 21:01:50)

テツの「ＰｕｒａＶｉｄａ！」日記

[素晴らしき人々] カテゴリの記事

でんしん。

新たな関係。

自由を。

ひもじさと寒さ。

４．１０事件。

触れること。

不良おっさんの世界。

不器用な美しさ。

ビールと、言葉と、笑顔。

見上げること。

悟空の仕業。

友情の歴史。

世界の色。

伝道者。

人の振り見て。

異国の風。

タクサンノイキカタ。

筋肉マンの教育。

新たな旅立ち。

素敵なパーリー。

危険すぎる男祭り。

夢のような現実。

ポジティブな痛み。

国際しゃぶしゃぶ会議。

蹴球日和。

新たな想像力。

英雄づくり屋さん。

キラッキラ度１２０％。

生ガキの想い。

あんちくしょうたちの日記・其ノ三。

エスプレッソな人のライブ。

ＰＵＮＫ集会。

あんちくしょうたちの日記・其ノ二。

あんちくしょうたちの日記・其ノ一。

明るさの種類。

食事会でのレッスン。

ノートに綴られた言葉。

軽やかな関西人。

ぐらぐらな俺。

楽しむため、な努力。

愉快なヒゲ仲間たち。

ライブハウスでの優しい空気。

放浪野郎の煽り。

びっくり結婚。

かっちょいいメッセンジャー。

友の船出。

あらゆる場所、あらゆる物語。

イングリッシュパブでの純粋な話。

夏休みな一日。

集団の圧力。