カテゴリ:本
10連休が始まりました。
里帰りのため車で移動する方が多いようで、各高速道路に10キロ以上の渋滞が続いているようです。 先日のニュースでは連休を前にして、予想以上にお金を引き出す方が多かったようで、ATMのお金が不足して現金が引き出せない事態になったようです。 私の場合、最近では銀行にほとんど行きません。普段からクレジットカードや電子決済ですませ、振込もインターネットバンキングで済ませます。また友人同士のお金のやりとりもSNS経由で済ますことも多く、現金を持ち歩くことは少なくなってきています。 中国人も私と同じように中国国内で現金を持ち歩かない人が多くWeChat PayやAlipayを使うシーンが多いようです。 日本でもキャッシュレス化を進めていますが、中国国内のキャッシュレス化になった背景は下記の4つの点と言われています。 1)中国元に対する信頼(偽札問題) 2)急速なスマホ普及したこと 3)若者の新しいサービスへの柔軟な対応 4)QRコードの時間的、費用的コストがない このような事情があり爆発的にキャッシュレス化が普及していき、今では約80%の割合でキャッシュレス決済が中国国内では利用されています。 なぜ中国人は財布を持たないのか (日経プレミアシリーズ) [ 中島 恵 ] 韓国はどうでしょうか。韓国は実はキャッシュレス化が90%以上とお隣中国よりも進んでいます。これは韓国政府がキャッシュレス化を進めた背景が大きく影響しています。 韓国ではクレジットカードを利用することで、 1)税金の控除がある 2)クレジットカードを利用した際の承認番号の一部が毎週韓国国内の大規模に行われている宝くじの抽選番号になる など国民に対してのメリットが大きく、キャッシュレス化が高まってきたという背景があります。 さて、日本は?と言うと、各カード会社独自、または連携する企業とのポイント付与や様々な規格で現在急速な勢いで日本各地に展開をしています。 キャッシュレス経済 21世紀の貨幣論 [ 川野 祐司 ] しかし、キャッシュレス化を進めるにあたり、各社で異なる様々な規格があることが普及の妨げになってしまうと考えられているようです。 各社によって手数料が違うのもその1つで店舗側がどこと契約をして、何を準備すればいいのか迷う側面もあります。 利用者にとってのデメリットをいかに解消していくか、も今後の普及に影響を及ぼしそうです。 ヨーロッパのスウェーデンの場合、主要銀行 6社が共同で運用するキャッシュレス決済システムがありその普及率は60%と聞きます。同一規格で進んでいない日本とは異なり国一体、企業一体となって進めている印象があります。 この様に各国様々なキャッシュレス化を進めていますが、そもそもなぜキャッシュレス化をすすめるのか、と言った下記の視点も忘れてはならないと思う今日この頃です。 1)実店舗等の無人化省力化 2)不透明な現金資産の見える化 3)流動性向上と、不透明な現金流通の抑止による税収向上 4)支払データの利活用による消費の利便性向上や消費の活性化 など 果たして日本のキャッシュレス化は進んでいくのでしょうか。 当事者として見守っていくと同時に、積極的にキャッシュレス決済をしていきたいと思います お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/05/02 08:34:43 AM
|
|