童謡のメロディ
昨日見たテレビドラマ「獣になれない私たち」第5話を見てから、童謡のメロディがずっと頭の中で鳴っている感じだ。それは「童謡」ではなく、「動揺」のメロディと言ってもいい。新垣結衣氏扮する晶の心が崩壊寸前の中、「幸せなら手をたたこう」の鼻歌を小さく歌い続けながら、淡々と、しかしテキパキと仕事をこなしていく。できる女の晶に仕事が集中し、やる気のない後輩たちにイラつき、社長に仕事の分担を直訴した晶。プライベートでは恋人の家に、ウサギと一緒に住み続ける元カノと対峙すると、「幸せでキラキラしてる人は違うね~いつまでも無職で何にもしない私とは違うよね」「あなたが持ってるいろんなもの、あたし持ってない!あんたみたいな人、大っ嫌い」と感情をぶつけ涙を流される。これまで自分の気持ちを抑えて生きてきた晶は、そんなどうしようもない環境の中で、心が静かに、しかし突然に壊れ始めていったのだった。「幸せなら手を叩こう(パンパンッ)」「幸せなら手を叩こう(パンパンッ)」とエンドレスに、まるで呪いにかかったように歌い続けるのだ。この演出は、ちょっと衝撃だった。耳に残る童謡のメロディ。YouTubeには入っていないなぁ。