思考停止にさせない
今日は大阪で、セミナーだった。以前にブログにも書いた、12月末で閉館するラマダホテル大阪の目と鼻の先である。写真は、セミナー会場のビルの窓から、ラマダホテルを見下ろしたところだ。あと半年に満たない命である。道中に読んでいた本が、「子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?」である。荒俣宏氏、内田樹氏、瀬戸内寂聴氏、坂東眞理子氏、福岡伸一氏、藤原和博氏、茂木健一郎氏、養老孟司氏の8人が、タイトルの質問に対して、子供向けと大人向けに回答している。その中で、関心を引いたのが、養老孟司氏の大人向けの回答の中の文章だ。【送料無料】子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの? [ 太田敏正 ]価格:1,365円(税込、送料込)なぜ、勉強をしなくちゃいけないの?と聞かれて、「くだらないことを聞くな」と答えることと、「そういうもんだ」と答えることは、大きな違いだという。前者は、もう少し子どもに考えさせようという返事。後者は、子どもの思考を停止させる返事なのだ、と。昔は頑固おやじが、「くだらないことを聞くな」で、ハイ終わり。でも、だから自分で考えたわけだ。ところが、生きていく上では、あれこれ考えずに、「そういうものなの」と思えば便利である。多くの大人はみんなそう思って、忙しい日常を過ごしている。やり過ごしていると言ってもいい。子どもに言えば、自分で考える習慣が身につかない。簡単に口にしてしまう言葉、そのコワさを再認識した。