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カテゴリ:次女
次女は、
美人じゃないけれど、 美人じゃないからか、 周りへの気配りが良く出来、一生懸命がんばる娘になって、 大学時代と、社会人になってからも、とっても人気者になった。 そして、真剣なプロポーズを3人の男性からされた。 最初の男性は、職場の女性達の、あこがれの男性だった 。 ちょっとしたイベントで、2人が企画をすることになって、 イベントが、終わってから、彼からプロポーズされた。 娘が、私に相談に来たとき、私は、 可哀想だけど、お断りしなさいと、言った。 何故なら、彼が赤ちゃんだった時のことを、 たまたま知ったのだ。 彼は、心臓の先天的な疾患があって、 大手術を受けた。手術は成功し、りっぱな大人に成長したのだが、 私には、不安材料だった。 娘は、まだ、彼をそれほどと想っていなかったので、 すぐに、私の言葉を聞いてお別れの手紙を書いた。 次ぎにプロポーズした男性は、 やはり、頼りになる、真面目な青年だった。 娘は、おそるおそる、私にたずねた。 「あのね~、彼も心臓の手術をしたんだって…」 結婚後に病気になったのなら、あきらめるけど、 先天性というのが、気がかりだ。 生まれた孫に何かが起きるかもしれないと思うのは、親心だった。 どうか、健康な人にしてちょうだい。 彼女は、すぐにあきらめた。 彼は、娘の結婚式の時も、荷物を最後までまとめてくれたり、 電車まで、かいがいしく荷物を持って見送りに来てくれたり、 信じられないほど、やさしかったそうだ。 私は、後に、彼に偶然出会った時、内心(しまった!)と思うくらい、 頑丈そうな体格をして、美丈夫な、涼しげなまなざしと 男らしい雰囲気の男性だった。 3人目の男性は、娘の現在の夫だ。 私の叔母が、見つけて、紹介してきたのだ。 かれは、我が家には、まれな、体育会系の男性だった。 健康そのもので、ハンサムだし、真面目だし、 両親も良い人間らしい。 でも、 娘は、いやだいやだの一点張り。 最初のデートが、 お洒落じゃない店だったとか、 お寿司を取ったら、 自分のすきな物を、遠慮なくどんどん食べたとか、 プレゼントが、ダサかったとか。 でも、私は、そうそうすてきな男性は、いないものだ、 小さなことに拘泥せず、いやでも、 何度もデートしてごらん、好きになるかもしれない、と説得した。 ある日、 彼の、スポーツマンらしい直裁な、真摯な言葉に、 彼女は感動したらしい。 うれしそうに、電話をしてきた。 ところで、10日前は、彼の3度目の入院だった。 結婚して、10年もしたころ、心臓を壊したのだ。 人生には、 信じられないことが、起きるね。 涙 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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