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カテゴリ:次女
一昨年、次女一家が来たときは、
深いプールで子供をささえられなくて、うっかり 孫と一緒に溺れそうになった。 昨年は、 ちび達も用心深くなって、プールの端っこにつかまりながら 上手に泳いで、私を安心させてくれた。 今年は、ついに、全く私の手を離れたようだ。 夫と私はプールサイドのパラソルの下で、 空をみていればよかった。 田舎だから、人もまばら。のどかです~~ やおら 「君もちょっと泳いできたらどう?」と、夫。 空は青く青く澄み、 太陽の光を受けたプールの水面は、 きらきらきらきら輝いて私を呼んでいる。 ほとんど人がいない深いプールに近づいてみると、 プールの底は、その光の浪模様をきらきらきらきら映して まるで、クリスチャン・リース・ラッセン の絵のように、 美しい異次元が広がっている。 「よし、泳ぐ」 初めは、端っこで、そろそろ泳いだ。 次ぎは、少し離れて2コース目あたりを泳ぐ。 だんだん大胆になって、とうとう真ん中のレーンを泳いだ。 深い深いプールのゆらゆらゆらめく光の浪の中は、 幻想に満ちて、気が遠くなるようなここち良さ。 このまま、永久に息をつがないで泳いでいけそうな気がした。 ぷかぷか浮いたり、もぐったり、蛙になっていただけだが、 50メートルを6往復した頃、にわかにプールの輝きが消え、 まるで、屋内プールのような、とろ~んとした、 ただのつまらないプール色に変化した。 空を見上げると、 大きなぶ厚い雲の軍団が、まさに太陽を覆ったところだった。 「つまんないな~太陽がないプールなんて。もう、上がっちゃお」 先にあがって待っていると、 子供達も出てきた。ザ==と、雨が降り出し、 タイミングよく家路を急ぐ。 でも、 私は、年齢をわきまえず、はしゃぎ過ぎたようだ。 体をどう扱って良いやら分からない、断末魔のようなひどさ。 あのお産を2度もする夢を見るほどの苦しみだった。 警告! 忠告! (自戒?) 「皆さん、66才になって、年に一度も運動をしない人は 急に600メートルも泳いではいけません。死ぬかもしれません」 だはは… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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