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カテゴリ:次女
我が街。この小さな街には、すさまじく、
スーパーマーケットが 6軒もある。 我々夫婦2人の静かな日常に、 子供達が来るということが決まったら、 まず 夕方7時頃、 肉類を買いに出かける。 この時間は、肉類すべてが半額になる時間だと、 スーパーに勤める友人に教えてもらったのだ。 6軒のスーパーを3日ほど、はしごすれば、 20枚のステーキは半額で、ゲットできる。 かたっぱしから、冷凍にする。 スライスした肉も半額で2キロ、ゲット。 かたっぱしから冷凍にして、 成長盛りの肉に飢えた子供達を待つ。 小市民の智恵と、意地である。 思えば、次女が小さかった頃は、家族で外食すると 決まって、彼女が一番高価な物を「これ!」と 指さしていた。 我々が、懐具合を思って、適当なものを選ぶのに反して、 何の躊躇も無く、一番おいしい物を選んでいた次女。 その次女が 「子供達に、ほとんど牛肉をたべさせられないのよ、 グラム100円というのがある時だけ、ちょっと食べさせられるの」 と言う。 この言葉は、どんなに笑いながら、冗談で言われても、 私の胸をかきむしるに充分な一撃だ。 だから、あっと言う間に私の脳波は狂って、 グラム980円の霜降り肉や、580円のスライス肉を買ってしまうのだ。 半額だけど。 涙怒濤 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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