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カテゴリ:夫
私のあこがれの男性像というものは、
今だったら たとえば 黒か、セピア色のカシミヤのコートを着て、 黒か、セピアのごつい大振りの重そうな皮鞄をがっしりと持って すたすたと歩く姿を想像するのよ。 でも、こればっかりではないのよ。 違うスタイルも想像するけど… たとえば、 セピアのコールテンのずぼんをはいて、 セピアのざっくりしたウォーキングシューズ。 上着は、茶系のツイードのラフなジャケットなどを 軽く羽織って 髭をはやしているとか、 または、 たとえば、 ロングヘヤーを後ろで束ねて、 作務衣なんか着ちゃって、陶芸の粘土をこねている後ろ姿とか… で、 我が夫のことですが、つい、先日、数年ぶりで、 たったひとりの出張をしました。 私抜きでどこかに行くということは 絶えて久しいので、送り出す私は、 心配しました。 77才ともなると、 いつ、つまずいても大丈夫のように、 両手が自由でなくっちゃなりません。 靴はスニーカー。鞄は持たず、リュックサックを背負う。 軽くて、転んでも自由なダウンジャケット。 荷物はひとつにしておかないと、すぐにどこかに置き忘れるから 大切なものは、ポケットにいれる。 あこがれの男性像にはほど遠いけれど しっかたなかんべさ。 涙 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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