自然を料理 第98号メリー
新聞を読んで!確か4月下旬頃の新聞であったと思う。ある著名な料理研究家の講演の一部が載っていた『自然を料理する』という言葉が目に入った。その中に「人間は自然の一部である」が強調されていて‥‥だから『春には芽のもの・冬には根のもの』を…季節ごとに採れる食材を食事の主役にしながら自然と共に生きることの大切さを言っていた。それを読んだ時、ふと思いだした。何年前だったか、又、書いた人の名前も忘れたが『親土不二』という四文字の言葉が頭に浮かんだ。そして、そこには「人間の体は人間の暮らす土地と一体であって切っても切れない関係であること」「その土地のものを食べて生活するのが一番体に良い」と…その土地で作られた農産物や水産物などを食べることの大切さを説いていた。今、こんな田舎にいながら、世界のいろいろな国で作られている農産物や水産物などが簡単に手に入る時代になり、純粋に私たちの生まれ育った土地で出来た食材なのか分からないで食卓を飾っている。今回、改めて『自然を料理する』又『親土不二』の言葉の持つ意味を考える良い機会にしたいと思う。疎水沿に遊ぶ!4月に入ると、どちらからともなく連休の話になった。毎日が日曜日の私たちには「ゴールデンウイーク」など関係がないはずだが‥‥一応人並みにゴールデンウイークとやらがやってくる。「連休どうする」「足を元気にしに行かない」「それもいいね」これから確実にやって来る「老い」と元気に向き合い、日々楽しい生活が送れるように…と。それでは山科疎水沿いを歩くのはどうかしら!あの辺りは、今一番いい季節じゃないかしら!桜の花が散り、青モミジの美しい季節よね…と言う事で、山科疎水沿いの散歩を楽しむことにした。当日は、山科までは[JRの電車で]山科駅から疏水入口付近までかなりの坂道を上り、いよいよ疎水沿いのウォーキングが始まった。 疎水は、かなりの水量で凄い勢いで流れていた。疎水沿いの道はよく整備されていたが所々に立て看板があり、「熊やシカに注意」と書かれていた。対岸にアオサギが流れの強い水面をジーッと見つめている。その視線の先には大きな鯉が何匹も泳いでいた。「あのアオサギは鯉を狙っているのかしらね」「まさか!水の中に引き込まれてしまう」などと話しながら歩いているうちに曇り空から雨が落ちてきた。雨が強くならないうちに帰りましょう…と、疎水に別れを告げて町に降りた。今日はすごく疲れた。6.4kmも歩いた‼又行こう、疎水観光のモーターボートに乗りに!2024年6月発行担当:メリー