天王山
現在、熾烈なアリーグ東地区の首位争いを繰り広げているヤンキースとの5連戦が始まっている。残り試合とゲーム差を考えると、この5連戦の結果如何が今年の優勝争いの行方を決する大事なカードになることは疑いようもない。思えば、今年のヤンキースは春先から調子が上がらない上にシェフイールド、松井秀等故障者続出でなかなか勝星が延びなかっただけに、今年はもらったかなと思っていた。しかし、レッドソックスもまるでヤンキースに付き合うようにウェルズ、クレメント、ウェークフィールド等先発陣が相次いで故障、さらには正妻バリテックまで左ひざ痛で離脱してしまい、レッドソックスも失速してしまった。さらに、優勝へ向けた最後の戦力補強でも、ヤンキースはフィリーズのアブレイユ、ライドルやウィルソンを獲得したにもかかわらず、レッドソックスはレスター、クレイグ・ハンセン等優秀な若手有望株を抱えていることが逆に仇となって目立った補強をすることができず、この点でも大きく水をあけられた。で、気がつけば首位の座を明け渡し、追う立場に…。この5連戦で一挙に逆転と目論んでいたけれども、アブレイユが加入して厚みの増したヤンキース打線のプレッシャーに投手陣が耐え切れず大炎上の繰り返しで3連敗を喫してしまった。海を隔てた島国では大事な首位攻防戦で7連敗を喫してしまったチームがあったけれども、レッドソックスは後2戦何とか巻き返してくれるものと信じたい。