テーマ:お勧めの本(7406)
カテゴリ:詩歌のようなもの
今日は万葉集からご紹介します。
ときどき読むと、いいなあと思う詩がいっぱい。日本のこころのふるさとです。 よみ: 黄葉(もみちば)の、散りゆくなへに、玉梓(たまづさ)の、 使(つかひ)を見れば、逢ひし日思ほゆ 意味: 秋山の黄葉(もみぢ)が散ってゆくとともに、使いの人がやってくるのを見ると、 妻に逢ったあの時のことが思い出される。。。。。 柿本人麻呂(かきのもとひとまろ)が奥さんを亡くして悲しんで詠んだ歌です。 奥様に逢った日にも、使いの人がやってきたんですね。 原文: 和我都麻波 伊多久古非良之 乃牟美豆尓 加其佐倍美曳弖 余尓和須良礼受 作者: 若倭部身麻呂(わかやまとべのみまろ) よみ: 我が妻(つま)は、いたく恋(こ)ひらし、飲(の)む水に、 影(かげ)さへ見えて、よに忘(わす)られず 意味: 私の妻は、とても私のことを恋しがっているようです。 飲む水に妻の影さえ映って、忘れられないのです。 これは防人の詩です。今なら単身赴任とか、海外へ長期出張中のご主人の詩という ところでしょうか。。。 以上は、たのしい万葉集より 「たのしい万葉集」は、とかく堅苦しく思われがちな「万葉集」を気軽にたのしみましょう、 という目的で作っているページです。とらのこどものお勧めです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.12.08 20:10:49
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