ある日のワンちゃん
私は大の動物好きだ。と言ってもうちにはペットはいない。ご近所のワンちゃんをなでさせてもらうのを毎日の喜びとしている。ペットを飼う事の出来る人って尊敬します。私にはとてもできません。自分の身の回りの事だけでも、ひーひー言っているのに…なによりも先に死んでしまう事がわかっている…それが辛いのです。小さい頃、手のりのさくら文鳥を飼っていました。死んだ時は10日間くらい毎日泣いていました。そしてその時決心しました。絶対生き物は飼わない…と。この暑さの中、ワンちゃんのお散歩はご主人もワンちゃんも大変です。近所のゴールデンレトリバーはゼイゼイ言って辛そうです。この間、ソフトボックスに立ち寄り、本を買って出てきたら、白い大型のプードルが出入り口付近のポールにつながれてました。4時とはいえ、まだまだお天道様の威力はばっちり!ワンちゃんは、ぜーぜー、ひーひーも言ってないけど、木陰ならイザ知らずこの炎天下に…あまりにかわいそうで、日傘をさしかけ、わが身で陽射しをガードしながら、私はその場を立ち去ることが出来ませんでした。話しかけても、あまり嬉しそうでもなく、かといって吼えるでもなく、ちょっとたれ気味の哀愁のある目でじっと出入り口を見つめ、ご主人を待っているワンちゃん…。7,8分たったでしょうか、やっとご主人がきました。ここで下町の人なら、「あらあら、すみませ~ん」とかなんとかリアクションがあるのですが…。その、『百一匹わんちゃん』に出てくる強欲なおばさんにそっくりの飼い主さん(いえいえきっとそんな方ではないでしょうが、ちょっと恐かったもんで)は、私の事をうさんくさそうに見ながらさっさとワンちゃんをつれてその場を立ち去ったのです。「えへへ~かわいいですね~」などと言ってさも『私は怪しいものではありません』的につくろってしまった自分がなさけなか~…ちょっとひっかかる出来事でした。☆写真は友達んちのコーギーの赤ちゃんです。