2023年の振り返り【その2】:改正健康保険法が可決・成立で、75歳以上の医療保険料を引き上げへ・・・のお話。
【・・・さてさて、今回は2023年の振り返り第2弾、となりそうですね~!】 翔:なお、2023年の振り返り第1弾のお話につきましては、『2023年の振り返り【その1】:内閣府の外局として「こども家庭庁」が発足・・・のお話。』https://plaza.rakuten.co.jp/trysuade/diary/202312290000/に載っておりますので、よろしければこちらもご覧くださいませ。 トライス:さてさて、あれよあれよという間に、2023年の残り日数が、今日を含めて残りあと2日になったわけだけど、数希は何か。2023年の1年間を振り返って、気になった出来事はあった? 数希:そうだね・・・オレたちは、あまりスポーツ関連の話題を振らないことだし、あるとすれば、将来のことにちょっと関係があることかな。改正健康保険法が可決・成立したお話だね。 千里:そうですね。こちらは、2023年5月12日の話題ですね。満75歳以上の公的医療保険料(後期高齢者医療制度の保険料)の上限額を2024年度から段階的に引き上げることなどを盛り込んだ健康保険法の改正案などにつきまして、5月12日に参議院本会議で採決が行われ、与党の自民党・公明党の両党のほか、国民民主党などの賛成多数により可決・成立しました。後期高齢者医療制度につきましては、現在満75歳以上のうちの約1890万人が加入していますが、このうちの約4割が引き上げの対象者となる見通しです。 レム:4割って言ったら、5人に2人くらいだろ?結構該当する感じだよな。・・・ちなみに、保険料の上限額を引き上げるということだけど、それによって増えた保険料を何に使うんだ? 数希:使い道は、なんといっても高齢化に伴う医療費の増加の足しにすることだよね。言うなら、自分たちのためかな。何しろ、高齢者は増加する一方で、現役世代はどんどん減っているわけだから、どんどん負担しきれなくなることはわかりきっているわけだし。このほか、「出産育児一時金」、つまり、子どもを産んだ人に対して給付するお金の財源にもあてるわけだけどね。何しろ、出産育児一時金については、2023年4月に、42万円から50万円に増額したわけだからね。 レム:そうなのか・・・。だんだんと、お年寄りの中でもよりお金を持っている人が、増え続ける医療費とか出産育児一時金とか、社会保障制度を担っていくことになるんだな。 トライス:身もふたもないけど、そんな感じだよね。何しろ、少子高齢化に対して、この数十年間、特に自民党をはじめとした政府・与党が無策だったわけだから。持っているところからとりあえず回すようにすればいい、という付け焼刃の政策でこの先数十年も回せると思っているのだろうかね?以前、100年安心の年金制度とか言っていた政党もあったわけだけど、今回のこの改正健康保険法の成立によって、年金生活者も負担の対象になっていくわけだけどね。・・・本当に安心って言えるんだろうかね?もっとも、俺たちの代なんてもう、もらえる年齢からどんどんハードルが高くなって、最終的にもらえる年金なんて影も形もないんだろうけどね・・・。 【・・・2019年に、金融庁の公表した報告書で「老後の30年間で約2,000万円が不足する」という、いわゆる「老後2000万円問題」がクローズアップされたわけですが、年金としてもらえる額が変わってくると、これ自体も考え直さなくてはいけなくなるのでしょうね・・・。】