カテゴリ:北タイへ行こう!
さて、チェンマイ旧市街散歩のつづき。
チェンマイ旧市街およびその近辺には多数のお寺が密集していて、気が向くままに散歩しながらお気に入りのお寺を見つけるのはとても楽しい。 9年前に会社を辞めて1ケ月ほどチェンマイでプラプラしてた時期があったのだが、そのときは「なにもしない」をしに行くというのがテーマだった。 観光らしい観光もしないし、歓楽街での夜遊びもしない。 ・・・とはいっても、折角チェンマイにいるのだから終日安ホテルでぼーっとしてても仕方がない。 そういうとき、お寺の境内の涼しい場所を見つけて、気の向くままに読書したり、瞑想したり、昼寝したりするのが一番である。 その場所としてよく活用したのが「ワット・チェディルアン」である。 今回も考えごとをしたり書物を読む場所はないかと探してみたのだが、結局こちらの「ワット・チェディルアン」に戻ってしまった。 巨大な仏塔の周りはゆったり広い空間で気持ちよいし、座る場所があちこちに用意されてる。いつも観光客はまばらで静か。 とにかく落着くのだ。 さて、ここはガイドブック等でも格式高いお寺ということで紹介されている有名寺院だが、「大きな(ルアン)仏塔(チェディ)のお寺(ワット)」という名の通り、巨大な仏塔が最大の特徴である。 昔は高さ80mという規格外の高さを誇る仏塔だったようだが、1545年の大地震で上部が崩壊し、1992年に修復されるまで長く放置されていたそうである。 修復前の仏塔も、それはそれで趣きのあるものであったらしく、そんなに古い時期のハナシでもないので、修復前の仏塔の古写真を探してみたのだが、残念ながら発見できなかった。 なので、現在見られる仏塔のどこまでが建造当時の姿で、どこまでが修復時に採用された新しいデザインなのか(崩壊前の姿を記す図面が現存してなかったらしい)、いまいちわからん。 今見られるものは「仏塔の基部」という記述が多々見られることや、修復にかかった期間の短さ(約2年間)から推測すると、現在見られるものは逸失した頂上部以外は建造当時の姿を基本的には残していると考えてよいのではないかな? もうひとつのこのお寺のトピックは、多くのひとがタイ観光でまず最初に行くであろう「エメラルド寺院(ワット・プラケオ)」のご本尊の「エメラルド仏」が、かつてはこの仏塔に収められていたということである。 このエメラルド仏の変転の歴史は興味深く、かつて拙ブログでも『元祖!?エメラルド寺院「ワット・プラケオ」』という記事で一部を紹介した。 この記事で言及されている「チェンラーイのワット・プラケオ」のあと、約80年間チェンマイに移されていたのがこちら「ワット・チェディルアン」である。前述の1545年の大地震による仏塔崩壊を契機として、現在でいうラオス領に移されることになる。 この仏様の辿ってきた数奇な運命の中には、さまざまな不思議なエピソードもあり、調べれば調べるほど興味深い。 そんなウンチクを知らなくても、このお寺の魅力は行けば誰でも実感できるであろう。本堂のご本尊も実に素晴らしい。 さて、落着いたところで、買い物にでもいきますか~・・・ (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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