年末調整の失敗
連絡がつかない担当先1件のみを残して 年末調整終了。10月決算の大物を抱えている身にとっては毎年のことながら他の職員より この年調の作業にとりかかるのが遅くなってしまう。いつも 焦りながら12月後半を送ることになるのだ。だが 一番最後にとりかかっても 一番最初に終わる。これがささやかな私のプライド。しかも 源泉簿の厚さや年末調整の請求金額を見る限り所内でもトップクラスの関与先を複数抱えている…はず。それにしても今回は 反省を残す点があり小骨が喉に刺さった状態で新年を迎えることとなった。大掃除の最中 担当先から電話があり「年末調整はどうなっているの?」と語気も荒く詰め寄られる。あっ、ここは 今年一期目の関与先だった、しくじった、と思ったときには 既に手遅れ。先方も最終営業日であり 我々も然り。その時点で 急いで上司のチェックにまわすことは不可能だった。年末調整は 「別途還付」と「最終給与で調整」と二種類のやり方がある。担当先の状況を見る限りではこの年末調整の作業を 外部に委託しているような中小・零細企業はほとんどが「別途還付」で対応しているように思う。ひとえにそれは 委託される会計事務所側の都合だったりするのだが。給与計算の締日と支給日に 余裕が無かったりして無理だよ~ みたいな。それに対して ある程度の規模の企業であればほとんどが「最終給与で調整」の方法をとる。それが 当り前であり、翌年に別途還付だなんてありえない。新規であれば どちらの方法をとるか必ず確認すべきだったのだ。しかも ここは 大企業出身の社員が多い。住民税の普通徴収か特別徴収かの選択を確認したときにそのことに 気が付くべきであった。クレームがあったのはここだけだが、担当している中に 今年新規の関与先が他にも数件ある。すべてに同じことが言えるだろう。ミスは 何度しても厭なものである。