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カテゴリ:読書
数人の女性が、裸体でマスクを被っている妖しい写真が、表紙となっている。
MASK CLUB というのは、一体何なのか? 村上龍の小説は、‘半島を出よ’以来、久々に読んだ。 とにかく、先がどうなるのかが気になり、駆け抜けるように読んでしまった。 “私は死人だ。 実際に死んだのは、昨日か、一昨日か、三ヶ月前か、 いや、こうやって実際に死人になってみると、死ぬ前は本当に生きていたのかどうか、 よくわからなくなってくる。” このような衝撃的な書き出しで始まる。 彼は、恋人の美樹が持っていたMASK CLUBと書いてあるカードに興味を持ち、 後をつけると、美樹が週に1度あるマンションの1室に通っていることがわかる。 MASK CLUBの正体を突き止めるために、その部屋にこっそり忍び込むが、 彼は後ろからアイスピックのようなもので刺され、殺されてしまう。 そして、殺された彼はそのまま部屋に存在し、 美樹を含む7人の女性がSMパーティを繰り広げる様子を見る。 彼女たちは、何故このようなパーティを開いているのか? 彼は何故、誰に殺されたのか? 彼を通して、彼女たちの秘密や生い立ちが明らかになっていく・・・ これから読む人にはつまらなくなってしまうので、これ以上は何も語れない。 重いテーマを扱っていながら、読後に嫌な感じが残らないのは、 著者の乾いた文体、冷静な描写ゆえだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 2, 2006 08:41:26 PM
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