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カテゴリ:読書
‘池袋ウエストゲートパーク’で大人気の、石田衣良の1999年の作品である。
中学生が小学生を殺害するという、衝撃的な事件が扱われている。 暗い事件が核となっているため、重苦しくなりがちだが、 犯人の少年の兄が真実に迫ろうとする姿と、 徐々に成長していく様子が生き生きと描かれており、救われる。 うつくしい子ども 緑豊かなニュータウンで、9歳の女の子の遺体が発見される。 13歳の少年が犯人として補導される。 少年が殺した女の子は、彼の妹の友達だった。 早々に事件が解決したと思われたが、 その直後から、犯人の家族の苦悩、特に14歳の兄の孤独な闘いが始まる。 地域の人々や学校の生徒からの疎外に耐え、真実を探ろうとする兄の姿がたのもしい。 決して普段から強く、勇敢な少年でもないのに、 何としても弟が何故そのような猟奇殺人に走ったか、知ろうと奮闘するのだ。 現場に残された‘夜の王子’という謎のサイン。 弟の単独犯行ではないのではないか、と疑問を持ち、困難な調査を始める。 彼の調査に協力する友達も2人現れ、真実に迫っていくが・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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