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テーマ:お勧めの本(7401)
カテゴリ:読書
私が最も好きな絵本作家の1人、佐野洋子は、不思議な作家だ。
発想が突飛というか、目の付けどころが違うというか、 ユニークで、シャレた本を書く。 楽しくて、子どもが笑い転げるような絵本も書くが、 大人にしかわからないような切ない話も、平気で絵本にしてしまう。 いっぱい紹介したい本があるのだが、もうじき梅雨の季節なので、今回はこの本。 ‘おじさんの かさ’は、幼児から、小学生までが十分楽しめる絵本だ。 このおじさん、すごく変で、いつも傘を持って歩くのに、雨が降っても傘をささない。 何故って、ものすごく立派でお気に入りの傘だから、濡らしたくないのだ。 だから突然雨が降ってきたら、傘を濡らさないように体に隠し、自分はずぶぬれで帰ってくる。 見知らぬ子どもに、「傘に入れて」って頼まれても、聞えないふりしちゃうのだ。 家にいても何度も玄関まで行き、傘立てに立ててあるその立派な傘を見に行くのが、 おじさんの日々の楽しみとなっている。 ところがある雨の日、子どもが傘を差しながら―― ♪あめがふったらポンポロリン、あめがふったらピッチャンチャン♪ と楽しげに歌うのを見て、おじさんは、本当にそんな音がするのかと訝しがり、 ついに開いたことのない傘を広げるのだった。 すると、おじさんは・・・! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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