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June 21, 2006
カテゴリ：読書
桐野夏生の本は、初めて読んだ。
‘魂萌え！’― なんとも楽しげなタイトルである。 かなり暑い本を手にしてたじろいだが、読み出すと面白く、１日で読めた。 また気になる作家が増えたのは、嬉しいものである。 平凡な主婦の日常を描いたものだが、様々な人々の人間劇場が交錯しており、 それぞれの姿、エピソードにぐいぐい引き込まれていく･･･ 誰もがいつかは迎える老い、愛する者の死、老後に迎える孤独、不安･･･ 共感するところが多く、人生について深く考えさせられる作品だった。 魂萌え！ ５９歳の関口敏子は、平凡な専業主婦で、夫と二人平穏に暮らしていた。 ところがある日、夫の隆之が心臓麻痺で急死した。 あまりにも呆気なく、突然の死に愕然とする間もなく、様々な問題が持ち上がる。 何より、敏子が衝撃を受けたのが、死んでから初めて知った夫のある「秘密」だった。 驚愕し、うろたえ、怒り、虚脱感に苛まれる敏子は･･･ 
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