いいですね~、東野圭吾。
読み出してから、あっこれ、いつだったかNHKで、
TOKIOの国分君と嵐の櫻井君の主演でドラマ化されていた作品だ、
と気づかされた。
その時は、真剣にドラマを見ていなかったし、
それが東野圭吾原作のものだと、私は全く知らなかった。
最後の方は、もう、切なくて、温かくて、涙が溢れてくるのだった。
時生
グレゴリウス症候群という不治の病を患う息子の時生に、
最期のときが訪れつつあるとき、
宮本拓実は妻の麗子に、「ずっと昔、俺はあいつに会ってるんだ」と、
想い出を語りはじめる。
「あいつ」とは、当時まだ生まれているはずのない息子の時生のことだ。
それは、20年以上前、拓美が23歳の時のことだった。
その頃拓美は、ろくに仕事をせず、仕事に就いてもすぐにけんかをして辞めてしまうような、
どうしようもない若者だった。
そんなある日、「トキオ」と名乗る少年が現れ、拓美にあれこれかまい、
なぜか一緒に暮らすようになる。
ある日、拓美の恋人の千鶴が謎の失踪をし、
拓美と時生は、その後を追い、大阪まで探しに行く。
大阪という地は、ほとんど記憶はないものの、拓美にとって、生まれ故郷だった。
そこで、時生によって、拓美は遠い過去を知ることに・・・