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カテゴリ:読書
サリンジャーの‘ライ麦畑でつかまえて’とは、全く無関係である。(笑)
牛穴村は、日本最後の秘境といわれる大牛山の山麓に、はりついた寒村。 東京都の6分の1に及ぶ広さをもつが、人口わずか300人。 65歳以上人口が、30パーセントを超える典型的な過疎の村だ。 主な産物はカンピョウ、人参、オロロ豆、ヘラチョンペ(?)である。 牛穴村の青年会は、何とか村おこしをしようと立ち上がる。 皆でなけなしのお金を出し合い、東京の広告代理店に頼んで、 村おこしキャンペーンを起こそうと目論む。 そして、ようやく契約にこぎつけた、 倒産寸前の広告代理店が考え出したアイデアとは・・・? とにかく、バカバカしいドタバタ喜劇である。 青年会の面々の訛りの強さや実直さが好ましく、 読んでいて心温まる、荻原さんらしい作品である。 ハードカバー 文庫 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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