映画の方は観ていないが、
なるほど、映像にしても面白い作品だなと思わせられる作品だった。
突然死した椿山課長は、現世でやり残したことを成就するため、
あの世から許可を得て、初七日まで姿を変えて現世に戻ることになる。
他にも、やくざの男、幼い男の子の2人が現世に逆送されており、
3人は図らずも、この世でも再会し、
それぞれの思い残したことと関わり合うこととなる。
浅田氏の人間味とユーモアにあふれる筆運び、
そして意外な結末に思わずホロリとさせられるのである。
今の人たちが忘れている本当の優しさや思いやり、
そして人間としての尊厳について、考えさせられた。