タダの酒飲み
【1月2日 月曜日】 昨年はとうとう年賀状をお出しできなかったのです。 申し訳ございません。 いつもなら、その年賀状にて、本日の特別営業日をお知らせするのですが、それが出来ないままでのスタートとは、普段通いなれた方々ばかりと自然的になるのです。 それは、私の気が緩む大きな要因だったのかも知れません。 その気の緩みは、トンでもないことに発展してしまったのです。 2日の恒例は、毎年Vin du 268の試飲会からスタートするのです。 恒例とご存知の方々がいらっしゃるので、遠くから帰省の古くからのお客様もお出でです。◇ドメーヌ・サン・ミシェル キュベ・ブリュット ボディ感が豊かなのです。シャルドネを主体のワシントン州の最大手のスパークリングワインです。ここはシャルドネでも高い酒質のワインを産出して、その評価はいつも安くても美味しいと、絶賛を受けるのです。そんなワインの造り手のスパークリングです。うまいに決まっています。そして満足がいく飲み心地のなのは言うまでもありません。☆モデッロ・デッレ・ヴェネツィエ ビアンコ / マァジ [2004] 素直でライトなタッチ。酸味もソフトで飲みやすいのですが、ドメーヌ・サン・ミッシェルのボディ感があるので、次に飲んだこのワインが薄く感じてしまった。 しまった・・・ セレクトの失敗を感じてしまった。素直でいいワインなのに,紹介の仕方で時にワインは失敗します。☆ナカイ シャルドネ ロシアン・リヴァー・ヴァレー[2003] カリフォルニアで中井氏という日本人が仕込むワインです。 素直にトロピカル、黄色い花の香り、繊細さとボディ感が同じくして、美味しいシャルドネです。伸びやかさに印象がいいのです。またHPでも改めてご紹介いたしますね。★エルカヴィオ ロバート・パーカー氏から高い評価を受けたスペインワインです。 といっても2004年。若さから来る粗さが目立つ。私たち日本人の味覚に沿うようになるには、せめてあと三ヶ月は必要だ。 それをなぜ開けた? その先見な予感を知ってもらいたかったから。 案の定、話題に上ることは無かった。。。★キンタ・サルドニア / ピーター・シセック [2002] 青さの残るワインだった。 そして久しぶりに、私も確認の意味で開けてみた。 このワインもビオディナミです。 恐ろしく清潔な醸造所でこのワインは仕込まれています。懸念すべき点は、少し若木のワインなのでした。それは、時の経過で克服されたようです。 素晴らしい、ボルドーな、それでいて、焦がしたスペインが顔を見せていました。シセックさん、彼は北欧の出身だったのかも知れないが、スペインに骨を埋めるつもりなのですね。このワインはそれを語ってくれました。素敵な時間は、まるで時間がワープしたように過ぎ去って行く。空き瓶を撮ってみました。まだ数本記憶に残りながらも、空き瓶の現存しないワインが残されているはずです。小市民とはいやなものです。酔った勢いでしか開けられないワインも混じっています。クルニ君。私の大切なプライベートワインです、なぜ中身が空っぽで、ここにあるわけ?覚えていない(^^;緻密にして濃厚、美味しかったのは覚えている。感動を伴うほどに美味しかったのに、そこまでのディテールも記憶をたどれど思い起こせない。強いワインも高価なワインも、それぞれが本当にポンポンとワインが開いた。サロンは若かったのか?シャルドネのトーストな香りもあったかどうか。なまじっか分かりやすかったのがパッソ・ドーブレ [2003] / マァジ・トゥプンガート主張がしっかりと伝わってきました。で、、、どんな味わいだったか、覚えていない。猫に小判しています。 そしてローヌも開きました。 覚えていない。 なんということでしょうか。飲んだのに覚えていない。 次、このワイン達と対峙できるのはいつの日か、二度とないかも知れないのに。 これも一つの縁なのでしょう。 二日酔いは言うまでもありません。 また、コメントも書けなくてすみません。 時にして、ワインに飲まれた日でした。 心許したワイン好きと飲むと、その美味しさを共有することに喜びを感じてしまい、ただワインは「美味しかった」だけに留まってしまった。 後悔も限り無し。こんな日もあってもいいのではと、ワインの一年はスタートしたのでした。 本当にとんでもない方向に入ってしまった。 一つだけいえるのは、本当に楽しい夜でした。人気blogランキングへ (もう何位だなんてクリックするのも怖いです)