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2008/09/07
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カテゴリ:アフリカ産
パープライト

パープライトです。
少なくともこの名前で流通していることが多い石です。

パープライトは
和名は紫鉱または紫石。パープライトの名前もラテン語の「紫」に由来するそうですから、
どこからとっても「紫の石!」

メタリックな紫と形容されますが、ぴかぴか鏡面光沢のメタリック紫ではなくて、
紫色の金属をいったん粉にして固めたような、金属光沢と言えばそうだけれど、
ちょっと粉っぽいような、スエードのような、柔らかい感じの輝きです。

この石の存在はかなり前から知っていたのですが、手に入れたのは最近。
これを機会に調べようとしたら、いろいろあれこれ意外でした。

まず意外その一。
パープライトとして売られていたのに、パープライトじゃないかもしれない。
「少なくともパープライトの名前で流通していることが多い」と、
回りくどく書いたのはそのせいです。
パープライトという鉱物はあるにはあるんですが、
含まれている鉄とマンガンのうち、マンガンよりも鉄の方が多くなると、
パープライトではなくてヘテロサイト(ヘテロス石)という鉱物になってしまうらしいんですね。
しかも見た目で区別が付かない。しかし、ご丁寧にナミビアのUsakosで採れるものは
ヘテロサイトだ……と説明しているサイトが複数あり、ヘテロサイトの可能性が大。

意外その2
「パープライト」でまずは検索してみたら……なんじゃこりゃあ!
出てくるのはことごとくパワーストーンサイトなんですが!
パープライトの意味、意味、意味……や、それに文句を言う分けじゃないんですが、
この石は、紫色だけれどちょっと地味~で、だから原石を買おうとしても
欲しいときには見つからない、そういう石だと思っていたのに、
いつのまにビーズでこんなに出回るようになったんだ!?
意外!

個人的に言わせてもらうと~、パープライトって割れた断面の紫光沢はきれいですけど、
ビーズとして磨いてしまうと、よりいっそう地味~な感じだと思うんですが。
これは私の思いこみでしょうか?
地味でも深い紫色なので、使い方によってはいい味を出すかもしれませんが。

ビーズのパープライトを見、ショップでも実物を見ていくつか疑問。

これ……本当にパープライトなんだろうか。
上で述べたように鉄の方が多いからパープライトと言うよりヘテロサイトで……という、
そういう話ではなくて、
もしかしてこれ、スティッヒタイトだったりしないだろうか。

スティッヒタイトは、アトランティサイトの紫色の部分。
今回のパープライト(またはヘテロサイト)の産地のナミビアの隣国、南アフリカでも産出します。

なぜそんなことを考えるかというと、
ビーズになっている「パープライト」は、私が心配するとおり、かなり地味~な感じの紫色で、
しかも鈍い緑色の部分が混じっているものも見かけるのです。
中には「パープライトには緑のもあり……」という説明が。

パープライトに緑色の変種があったかなあ……?
調べようと検索するとパワーストーンサイトの山で難航。
紫鉱とかPurpuriteなどの和名や綴りも動員して調べても緑の変種の話は見つけられず。
で……これがスティッヒタイトなら、サーペンティンが変成作用を受けてできる鉱物なので、
サーペンティン、つまり緑の部分が一緒になっていることもありえる……かも。

こちらもスティッヒタイトとサーペンティンが混ざって出るので有名なのは
タスマニア産の「アトランティサイト」で、
南アフリカ産のスティッヒタイトは単独で標本になっているものしか見かけないので、
そこをつつかれると困るんですが、
とにかく、スティッヒタイトの方が緑の部分が混じっていても納得できそうなのです。
どちらも渋い紫の石なので、似ているし。

さらに「ラベンダライト」という名前で売られていたタンブルが、
渋い紫といい、さらに渋い緑の混ざり具合といい、ビーズの「パープライト」にそっくり。
検索すると、色合いのラベンダーのライトカラーばかりがヒットして、これも調べるのに困るんですが、
どうやらパープライトの商品名であるもよう。

なぜ、パープライトじゃだめなんでしょうね。
色合いはラベンダーと言うより、まんま「パープル」なのに。

パープライトがヘテロサイトで、ところによっては商品名がラベンダライトで、もしかしたらスティッヒタイト。
ややこしすぎ。

念のために申し上げると、「パープライト」のビーズには、緑色の混じっていないものももちろんあって、
こちらは紫の質感がなるほどパープライト(ヘテロサイト)かもと言う感じ。
最近、ビーズとして流通し始めたばかりのようなので、
いろいろどこかで混乱してるんじゃないかなあ……と、密かに思っています。

あ、パープライトそのものが別の鉱物が酸化してできた二次鉱物なので、緑の部分は酸化していない元の鉱物とか、別の鉱物の混ざったものという可能性ももちろんあります。






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Last updated  2008/09/07 10:49:10 PM
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