テーマ:ワイン大好き!(30842)
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今回は随分久々のアルゼンチンワインです。アルゼンチンを代表する品種マルベックの赤になります。 シンセシス・マルベック2010。生産者はフィンカ・ソフェニアです。アルゼンチンのメンドーサにあるトゥプンガトという地域のワイナリーですが、この地域、アンデスの麓にあり標高は何と1200mにも達します。フィンカ・ソフェニアは1997年創業と新しいですが、124ヘクタールもの畑を持ち、シャルドネ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、それにメンドーサ原種のマルベックを栽培しています。 セパージュは、マルベック100%。以前はブレンドでしたが変わったようです。価格は、写真のお店で2362円。 色はまだ若さを感じる赤黒いものです。ただ、エッジにはルビーも見えました。 香りは、ヨードっぽさや樽由来であろうナッツ、クリームといったニュアンスを感じさせつつ、黒ベリーやベリージャム、ヤマモモ、ダークチェリー、そして時間と共に徐々に出てくる赤ベリーっぽさなどのフルーティさが主役となっています。加えて、黒蜜やチョコっぽさ、黒い土、キノコといった色の黒いニュアンスも。 味わいはしっとり系ながらも前に出てくる酸が印象的。果実味も出ていますが、優しく酸の後ろに広がるといった感じ。渋味もしっかりありますが、これもやはり突出はせず、各要素のバランスは旧世界風。ボディはフルボディですが、口当たりは柔らかく、意外とクリアーさも感じさせます。 食事との相性では、煮豚をつまんでみましたが結構いけます。意外と優しい味わいと、豚の旨みの質や脂の濃さが合っているようで、旨みを引き立て、脂は流すまでは行きませんが最低限の濃さを残しつつ旨みを引き出してくれる感じでした。 アルゼンチンといえば牛肉!ということで、ステーキやローストビーフとも合わせてみました。ステーキはサシの入った脂の強い肉だったところ、ちょっとワインが圧され気味。一方、赤身のローストビーフとはいい相性で、赤身の旨さを良く引き出してくれますし、脂も多くないのがよかったらしくいい感じで旨みにしてくれました。 高い標高による冷涼な気候の影響でしょうか、そこまで濃い!というタイプではなく穏やかさも感じられるワインでした。 世界的な潮流として、果実味の濃さやボディのファットなワインより、ある程度抑えの効いたものが好まれて来ているようですが、こちらも、樽感はありつつも、そんな流れに合致する1本だったように思います。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年12月23日 13時33分55秒
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