テーマ:ワイン大好き!(30831)
カテゴリ:オーストリーワイン
先日のリースリング飲み比べ会のワイン、白は今回で終了です。最後のリースリングはオーストリア。 リースリング・レゼルヴ2008。生産者はフリッチ。ウィーンの西部にあるワグラムのワイナリーです。1925年創業で現在2代目。最も多く作っているのはグリューナー・フェルトリナーですが、他にもリースリングなどをビオロジック、一部ビオディナミを実践して栽培しています。石灰を含むレス(黄土)の土壌で、コクのあるワインができます。 価格は、写真のお店で2960円。 色は青みがかった黄色。マルク・テンペ程ではありませんが、ツヤ感があり薄くはありません。 香りはリンゴや柑橘っぽさがありますが、その柑橘としてはライムやグレープフルーツに加えてスイーティのようなニュアンスがあり、今回飲んだほかの銘柄に比べてやや緑感強めでした。その他、軽いメロンっぽさや蜜、カルダモンやタイム的ハーブ、それに石灰的ミネラルや、白や緑の胡椒といったものも感じられました。 味わいは果実味中心。比較的強さのあるそれが前に出ています。酸は明るい乳酸系のそれが、果実味の後ろにきらりと光る、といったような印象。ボディはミディアムライト。太いミネラルがあり、骨格を感じるほか、エキス分もあります。 会では、全般的にどれともよく合いましたが、クリームチーズのオカカ醤油和えとムール貝に関してはずば抜けた相性の良さでした。 クリームチーズとは、チーズそのものの塩気やクリーミーさとの相性はもちろん、オカカと醤油の塩気、コク、旨みとの相性が素晴らしかったです。しっかりした果実味が塩気と旨みを受け止めるだけでなく、その旨みをより鮮やかに引き出してくれました。香りの面でも、オカカ独特の香りがワインの果実感のある香りに違和感なくなじみます。ミネラル的要素のおかげかもしれません。 また、ムール貝にも、貝の濃い旨みにワインの果実味と旨みがよく噛み合っていました。香りの面でも、やはりこちらも違和感なく一体感を見せてくれます。 果実味が前に出る味わいのバランスは、とっつきやすいかなと思いましたが好き嫌いは多少出るようです。ただ、食事との相性に関しては今回の5種のリースリングの中でも最も万能で、マリアージュもよく見せてくれました。 酸が強いものは喧嘩はしないので無難ですが、こういった濃さのあるものの方が、マリアージュ面ではより1発を期待できる印象です。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年02月07日 22時50分48秒
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