ハインリッヒ ツヴァイゲルト2016
11月に行いました日本オーストリー飲み比べ会のワインも今回で最後。もちろん、前回が日本のツヴァイゲルトでしたので、オーストリーのツヴァイゲルトになります。ツヴァイゲルト2016。生産者はハインリッヒです。ノイジードラーゼーのワイナリーという事で、赤ワインにも強く、個人的にも以前ピノ・ノワールなどを飲み好印象を持っていたワイナリーです。以前は、樽をしっかりかけた濃厚なスタイルのワインを造っていましたが、その後バランス型にシフト、ビオディナミなども導入しています。価格は、こちらも3500円程度。色は赤黒いですが、紫感は無くガーネットっぽさが出ている感じ。香りは、黒ベリーやダークチェリー、カシス、プラムといった色の濃いフルーツ感が感じられますが、開けて直ぐは馬小屋系の雰囲気が、結構明確に感じられました。それが落ち着いてきますと、フルーツ感がよりはっきり出てきて、ブルーベリーや赤ベリーのジャム、ドライフルーツといった雰囲気も。その他、黒い土や茶色いスパイス、バラ、ローズマリーやタイムのドライハーブといったものもあったでしょうか。味わいは、こちらも最近の造りの哲学通りバランス型。こことあるツヴァイゲルトより酸の印象こそ大人しいですが、それでも柔らかな果実味と拮抗しつつ、後口にかけてやや前に出ます。渋みはじんわり拡がる、というよりは後口に出て印象をキュッと締めるタイプだったでしょうか。ボディはミディアムですが、骨格を感じるものです。会では、やっぱりパスタや豚に合わせまして、こちらもどちらともによく合いました。パスタとの合い方は、こことあるツヴァイゲルトと同じような感じで、酸の印象が料理のクリーミーさやコクに映える感じ。一方、豚肉とはよりガッツリ噛み合う感じで、ワインの味わい、質感と肉の食感や旨みは勿論、香りの土っぽさやハーブ感などの要素が、豚肉のそのものの風味に見事にはまります。この辺は、豚肉の名産地ハンガリーに近いエリアという事が関係していたりするのでしょうか。開けたてこそ、香りにちょっと癖のあるニュアンスが出ていましたが、味わいの方は非常に整ったものとなっており、香りも時間と共にフルーツ感がちゃんと感じられました。オーストリーワインを飲み始めた頃の赤は、パーカーポイント全盛期という事もありボルドーや、より南方の雰囲気のあるものが多かったですが、随分変わったものだと感じさせてくれるワインでした。ツヴァイゲルト [2016] ハインリッヒ ( 赤ワイン )楽天内にも投稿時現在扱いがあります。こちらのお店では3520円。にほんブログ村