テーマ:ワイン大好き!(30827)
カテゴリ:オーストリーワイン
今回はオーストリアの傑出したリースリングです。 リースリング・ホレリン・スマラクト2009。生産者FXピヒラーは、オーストリアの銘醸地ヴァッハウのワイナリー。ヴァッハウのみならず、オーストリアを代表する作り手といっていいでしょう。歴史自体は、創業1900年ごろと伝統産地オーストリアの中では新しい方かもしれませんが、土と果実を見ればどういうものを引き出せるか即座にわかるというFXピヒラーの下、今では世界でも大変人気を博しています。ヴァッハウに多い原生岩土壌で、リースリングやグリューナー・フェルトリナーを中心にブドウを栽培。 価格は6000円程度でしたが既に楽天内では完売。写真のものはロイブナーベルクという別の銘柄になりますが^^;、ラベルは同じなので貼っときました。 色はツヤのある黄色。樽バッチリというタイプではないので、熟成の影響もあるかなと。 香りは、オーストリアらしく、タイムや軽いディルなどのグリーンハーブ感や白コショウっぽさがあります。加えて、グレープフルーツやミカン、少々のライムっぽさといった柑橘、或は蜜入りリンゴや洋ナシ、微かなメロンなどフルーツ感しっかり。その他、金木犀や軽いクリーム、鉱物的ミネラル、オイリーさ、それにハチミツないし大根のはちみつ漬けのような要素も感じられました。 味わいは、この作り手らしいパワフルで凝縮感のある果実味が印象的。ただ、そこにしっとり系も太さ、インパクトのある酸、塩気を感じるくらいのミネラルといった要素が加わり高いレベルで均衡しています。旨みも十分。クリアーで収斂味、エキス分の強いフルボディで、高いエネルギーを感じる、大柄なワインですが、一方でタイトさも併せ持つという存在感のある味わいです。 単独でも十分楽しめるワインですが、こういったワインでさえも食事によく合うのがオーストリアの面白いところ。 鶏肉には合わせやすく、シンプルに塩コショウでいただくローストチキンと合わせたところ、肉の旨みとそれを引き立てる塩味に、ワインのミネラルや果実味がはまるのはもちろん、香りの面でも肉の旨さを盛り上げてくれました。 加えて、オーストリアワインは魚と相性がいいという事で刺身と合わせましたが、白身よりマグロなどの赤身やブりといった味のしっかりしたものの方がよりいい相性でした。魚の旨みや脂にワインの果実味が合います。また、やわらかな食感にワインの凝縮感が好対照でもあります。 また、白身でもタイの昆布締めを合わせてみますと、昆布の旨みが加わって強まった味わいとワインのミネラル感や旨みが嵌る他、ねっとり感とぷりぷり感両方を持った魚の質感にワインの質感がこれまたいいバランスでした。 まあ流石のワインです。価格的にはもちろん安いワインではありませんが、この生産者のワインには他のどこにもない独特の世界観があると思います。 オーストリアでは若飲みすることが多いそうなのと、この生産者のワインは生産量が多くないため中々日本には入って来づらいこともあり、あまり熟成したものを飲めることはないため、今回は面白い経験になりました。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年02月28日 21時29分45秒
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