テーマ:ワイン大好き!(30824)
カテゴリ:ワインイベントに参加しました
前回からの続きです。
こちらはワイングート・ユルチッチのブース。セミナーでのお話は3番手でした。来日されていたアルヴィン・ユルチッチ氏は2年前からワイナリーの醸造責任者をされていますが、それまでは世界中のワイナリーで研鑽を積まれていたそう。このワイナリーは1970年代から有機的な農法を行っており、現在はすべて有機認証されています。 お話の中で興味深かったのは、ワイナリーのあるカンプタールはエレガント、繊細、ミネラリーなワインができるという部分。カンプタールは多彩な土壌がありますが、レス(黄土)土壌のグリューナーなどはヴァッハウあたりと比べると果実味に富んだフルーティなつくりというイメージでした。 実際、試飲したグリューナー・フェルトリナー・ケーファーベルクは、確かに非常にタイトでミネラリーなワインで驚きました。ただ、時間と共にパイナップル系の香りや果実味の厚みが出てきたのも確かです。ユルチッチはかなりいい畑を持っていることが影響しているかもしれませんね。 試飲ブースでは、リースリングや他のグリューナーも頂きましたが、やはり抑えの利いた作り。また、ミネラル感も強く硬質な印象です。また、面白かったのが赤で、ツヴァイゲルトをお持ちでしたが、これが厚みがあって端正で驚きでした。 ケーファーベルグは一部粘土質の角閃石土壌だそう。粘土質がありながらこのクリアさは驚きです。 続いてはワイングート・プラーガーのブース。ヴァッハウを代表するプラーガー。歴史をさかのぼると650年位前に行きつく老舗です。現在は、責任者のトニー・ボーデンシュタイン氏と息子さんたちで営んでいます。ヴァッハウといえば白ワインですが、こちらもグリューナーとリースリングの2種類しか栽培していないそう。他の品種も試したそうですが、最もしっくりいったのがこの二つだそうです。 セミナーではグリューナー・フェルトリナー・アハライテン・スマラクトをテイスティングしましたが、ミネラルやスパイスのニュアンスはカンプタールとも共通しますが、黄色いフルーツより青い柑橘っぽさが出ているところなどは違いですね。また、ミネラル感はすさまじく、繊細ながら硬質感の奥にスケールを感じました。 ブースで印象に残ったのはフェーダーシュピールクラスのもの。普段はスマラクトクラスのものを飲んでいましたが、ワンランク下のフェーダーシュピールも、以前は価格に比べて軽すぎる印象がありましたが、リースリング、グリューナーともにいいバランスでした。 やはりアハライテンは別格。 こちらはワイングート・ブリュンデルマイヤーのブース。オーナー兼醸造責任者のヴィリー氏はもう30年以上同職を務められています。栽培品種としては、やはりグリューナーが4割とメイン。カンプタールのワイナリーですが、最上級畑のハイリゲンシュタインとラムは実に2500万年前の土壌となるそうです。 セミナーではそのラムのグリューナーを頂きました。因みに、ラムとはその名の通り子羊の意味で、イースターのお祭りではラム肉にこのワインを合わせたりするそうです。確かに、パッションフルーツや洋ナシといったフルーティな香りのニュアンスがあり、しっかりした果実味と明るい酸があるバランスのいいワインでラムなどには相性よさそうでした。 ブースでは、ロゼセクトやセシル・バリック(ピノ・ノワールの赤)の新ヴィンテージを頂け流石の出来でしたが、面白かったのがシャルドネ・バリック。オーストリアらしいクリアーさがありつつも、バリックが効いている、しかし、バランスは失しないというものでした。 ※楽天内にラムはもうありません。 文字数制限に引っかかったので続きます にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年04月12日 23時27分38秒
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