テーマ:ワイン大好き!(30824)
カテゴリ:ワインイベントに参加しました
前回からの続きです。
こちらはワイングート・テメント。オーストリア南部、南シュタイヤーマルクのワイナリーです。盆地ですが、ワイナリー自体は海抜500mの高地にあり、パノニア、地中海、アルプスの3つの気候の影響を受けているそうです。また、土壌は貝殻石灰で、カンプタールやヴァッハウとはだいぶ趣が違います。ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネが盛んな地域ですが、こちらもソーヴィニヨン・ブラン中心。その他、スロヴェニアにもワイナリーを持っているそうです。 セミナーでは、ソーヴィニヨン・ブラン・グラスニッツベルクをお出しいただきましたが、パッションフルーツっぽさや柑橘、ハーブのニュアンスがあり、ミネラリーで旨みを感じる辛口と、どこかシャトー・メルシャン 甲州きいろ香オマージュ・アン・タカに似た雰囲気があり驚きました。 ブースでは、個人的に好きなゲルバー・ムスカテラーが印象に残りました。結構香りが強く果実味もある品種のイメージでしたが、こちらは香りも派手すぎず、味わいも果実味はありつつもタイトな仕上がりでした。あと、楽天内にもたくさんある赤ワインのT-FX-T・アキラも、名前のインパクトが凄いですが味わいもバランスのいいボルドーっぽさのあるワインで中々。 ※ソーヴィニヨン・ブラン・グラスニッツベルクは楽天内にはありません。 こちらはワイングート・ヴェーニンガーのブース。セミナーでは7番目にお話し下さりました。赤ワインの盛んなオーストリア東部、ミッテルブルゲンラントのワイナリーとあり、手がけるワインは赤が中心。その中でも、ブラウフレンキッシュに力を入れており、異なる4つの土壌で栽培しているそうです。また、2006年からはビオディナミを導入しています。加えて、ハンガリーでもワイナリーをやっているそうです。 セミナーでは、1億6千万年前の風化土壌をベースにしたセイブリッツという畑のブラウフレンキッシュを試しました。スパイスや黒ベリー赤べりーのニュアンス、それにココアっぽさなども感じ、ややローヌを思わせるような香りですが、口に含めばタイト出硬質な、それでいてエキス分のある味わいに驚きました。これちょっとびっくりでした。 一方、ブースではトップキュヴェのデゥラウ、お勧めだというブラウフレンキッシュ・ホッホエッカーを飲みました。デゥラウはセイブリッツとはまた違った雰囲気で、より大柄、少しボルドーを思わせるような作りでした。ホッホエッカーはセイブリッツ的なスタイルで、抑えの利いた感じ。スケールはワンランク落ちますが価格もワンランク下がるので口にしやすいかもしれません。 ※セイブリッツも、やはり楽天内にはありません。 そして、最後はエスターハージー・ワインです。セミナーでも8番目、つまり最後の登壇でした。やはりオーストリア東部になるノイジードラーゼー・ヒューゲルラントのワイナリーで、音楽家ハイドンと縁の深い貴族の家系になります。様々な種類のワインを手がけていますが、やはり赤が多くなるそうです。 セミナーではブラウフレンキッシュ・フェリッヒをテイスティング。原始海洋堆積物の土壌で栽培されたブドウによるそうです。土や黒ベリー、バルサミコ、赤いフルーツといったニュアンスがあり、じょきヴェーにんがーのものと比べるとよりボルドー的かも。味わいも、タンニンを感じつつ果実味は抑え目、しっとりした酸を感じました。 ブースでは、シャルドネの上級キュヴェであるラマが印象に残りました。ブリュンデルマイヤーのものよりも、厚みなどを感じよりブルゴーニュ的な雰囲気があったように思います。また、オマージュ・ハイドンはハイドンの音楽のよう、かどうかはわかりませんが^^;、果実味しっかり、香りも黒ベリーやプラムのニュアンスのある、しっかりしたワインでコストパフォーマンスのあるワインだなと。 ※フェリッヒもやっぱり無し。 その他、セミナーのお話で興味深かったのは、殆どのワイナリーが国内消費8割、輸出2割程度という販売という事。各ワイナリー共に生産量は決して少なくはないとは思いますが、その貴重な国外割り当てを日本に引っ張ってきてくださるAWAさんには感謝感謝です^^ また、地球温暖化の影響という話もありまして、やはり昔に比べると畑における全てのサイクルが早まっているそうです。ワイナリーによっては、50年前と比べると2~3週間くらい早まったところもあるようです。 今のところ、暖かい気候はワイン作りに関してメリットの方が多いそうですが、これ以上暑くなるのは遠慮したい、とのお話でした。 現地に行かなければなかなかお会いできない生産者の方々とお話しでき、さらに、これだけ多くのオーストリアワインを試飲できるという素晴らしい機会となりました。 AWAさんには、これからも美味しいオーストリアワインやオーストリアの食品を、どんどん日本にご紹介いただきたいですし、また是非、これほどの規模ではなくとも、オーストリアワインに親しめる機会を作っていただければとてもうれしいと思います。 あらためまして、AWAさん20周年おめでとうございます! 会場で出されたパンですが、これが中々に秀逸。結構食べてしまいました。特に、このネジネジのやつよかったです^^ にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年04月14日 03時06分56秒
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