テーマ:ワイン大好き!(30814)
カテゴリ:アメリカワイン
先日の中国料理とシラーの会で飲んだワイン、2本目のシラーはこちら。 シラー2009。生産者はレコールNo. 41。アメリカ、ワシントン州の、オレゴンとの州境になるワラワラ・ヴァレーで、1983年に創業したワイナリーです。ワイン&スピリッツの2004年秋号世界の偉大なブドウ畑ベスト10に選ばれたという広大な畑にメルローなどのボルドー品種やシラー、それにシュナン・ブランやセミヨンといった品種を栽培しています。非常に風が強い土地だそうで、その影響か虫などがつきにくく農薬の使用を抑えることができるそうです。 セパージュは、シラー95%、グルナッシュ5%。価格は、写真のお店では3240円。 色は黒いです。透明度は低く、エッジにかけても見えるのは赤ではなく紫。 香りはチョコやココア、それにブラックオリーブのニュアンスがよく出ています。また、軽いココナッツぽさも。フルーツ感はたっぷりで、黒ベリーやプラム、ザクロ、ダークチェリー、それに赤ベリーのジャムといった甘いニュアンスを感じました。その他、黒蜜っぽさや皮革系、黒い土、加えて茶色いスパイスや黒コショウといったスパイスももちろん。ただ、これも甘草っぽさはあまり感じませんでした。 味わいはジューシー。アメリカらしい果実味中心のものです。果実味自体はトーンの低いものですが、他の要素よりインパクト面では前に出ています。酸はしっとり乳酸系の酸で、旨みや渋みと共に果実味を追いかけてきます。ボディはもちろんフルボディ。ただ、そこはやはり冷涼なワシントン、なめらかさや硬質な舌触り、それに膨張感よりも密度を感じる質感です。 会では、アラン・グライヨ サン・ジョセフと同時に抜栓、アナゴの黒酢炒めのタイミングから飲み始めました。 アナゴの黒酢炒めとの相性では、サン・ジョセフがトータルバランスでの相性を見せたのに対し、このワインは黒酢との相性がぶっちぎる感じでした。黒酢の甘みやコクとワインの果実味、黒い要素のある香りがバッチリはまります。それによって深まった味わいが、アナゴのソースとなる、といった感じでしょうか。アナゴ単体との相性は悪くありませんが、サン・ジョセフほどではありませんね。 一方、鴨肉のクレープ包みとの相性は、トータル的にこちらが勝ったように感じました。何よりもまず、味付けの味噌ソースとの相性が抜群で、味噌の甘みやコクにこれまたワインの果実味などがバッチリ。香りの面でもいいです。さらに、鴨に対してもその旨みを引き出しますし、味噌ソースと合わさったコクや香りが鴨肉の旨みや香りと共に立体感を見せます。また、クレープの香りにも結構良かったです。 麻婆豆腐とは、麻婆豆腐の肉の部分をより引き出す感じ。肉の旨み、脂とワインの各要素が嵌りましたね。 麺に関しては、玉ねぎスライスが使われていたのですが、これがサン・ジョセフとイマイチだったところ、このワインは果実味や香りの要素が結構よく合い、肉みそとも合わせて中々いい相性でした。 ワシントンはもう少し酸味が前に出るようなタイプのワインもあるのですが、このワインは果実味のインパクトしっかりでした。ただ、カリフォルニアと比べると、そこはやはりトーンの低さだったり酸味の追い上げの早さなど冷涼さを感じるところはあります。 料理との相性は、これはもう分かり易く色の黒い甘辛いもの、あるいは赤い肉ですね。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年06月06日 15時59分04秒
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